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チラシの裏

川島のりかず

2018年03月17日 | マンガ
獄門狂介のところで資料と書きましたが、
1980年代の中頃(1986年頃?)、多くのまんが本に接する環境にいたことと、
ちょうどその頃ひばり書房が活発に本を出していたこともあり、
ひばり書房などの怪奇漫画をレビューした同人誌を出す企画をたてました。
が、途中で挫折して、そのときに読んだメモが残してあったものです。
いまではけっこう有名になった、いばら美喜とか好美のぼる
(この人は立風書房だったかな。たしか生命線シリーズ)は楽しく読ませてもらいました。
そのメモを読みかえしたら、「川島のりかず」をずいぶんと誉めています。
もう30年以上も前のことだから他人のことみたいですけれど、たとえば。

※当時の感想です
「死人沼に幽霊少女が!」
ホラーかと思うがじつはファンタジイ。最愛の孫を死なせた老人は死人沼で一人の少女に逢う…
「恐怖の都市へ」
ある家の屋根の上に不思議な球体が現れる。その球体から出る水を飲むと…。
後半の展開でSFだったのかと気付く。
「血ぬられた処刑の島」
近未来ディストピアSF。
「墓場から戻った少女」
トリッキーな構成で腰をぬかす。ウールリッチの「黒いカーテン」みたい。
「たたりが恐怖の学校に!」
ホラーサスペンスだけど、最後のどんでん返しが鮮やか。
この作家はラストにヒネリやどんでん返しを用意していて、題で損をしていると思う。
―ここまで。

同人誌でありながら販促目的でも使えるようにと考えていたので、
誉めすぎな点は割り引いてもらうとしても、いまでも惹かれるものがあります。
しかし、このメモ以上のことはまったく覚えていないのも情けない。
本は借りて読んでいたので、手元にはコマのコピーしか残っていません。
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