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チラシの裏

ケルン市警オド

2020年04月28日 | マンガ
「萩尾望都と竹宮惠子  大泉サロンの少女マンガ革命」 が面白かったので、
急に竹宮先生の「わたしを月まで連れてって!」が読みたくなり、近所の精文館へ。
コミックコーナーも割と充実しているはずと思ったのが大間違い。
どうやっても竹宮先生の本が見つからない。
かつてまんが本専門本屋にいた身として、本のあり場所を聞くなんてプライドが、
とも思ったのですが、ここは素直に聞いてみました。

品出しをしていた若い男性店員に「竹宮恵子の本はどこかにまとまってあるんですかね」と。
すると店員くんは「竹? 宮? 恵子? あ、調べます」と検索機があるレジへ戻っていきました。
名前を一文字ずつ復唱するところに、もはや結果が見えています。
ほどなく現れた彼の答えは「竹宮恵子の本は在庫がありません」。
こんどは名前をフルネームで言えたねえ。
ああ、竹宮先生、教育者であった年月の代償がこれですよ。
「放課後ていぼう日誌」や「球詠」だったら、かれは速攻で放映原作コーナーへ案内してくれたでしょう。

一瞬の呆然から気を取り直して秋田書店の棚を見ていたら、
おお青池保子先生の「ケルン市警オド」の1巻から4巻が。
「エロイカ」はソ連崩壊前の話までは読んでいたけどなあ。
「わたしを月…」の代わりに買って帰りました。

これが想像通りの作品で、
翻訳ミステリでいえば、一時期ハヤカワと創元の両方で出ていたポール・ドハティ、
エリス・ピーターズのカドフェル修道士とかリンゼイ・ディヴィスのシリーズを思わせる歴史ミステリ。
いっきに読んでしまいました。
第1巻の表紙なんて、少佐と伯爵じゃないかと。


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