雑誌「丸」に連載されていたもの、とあるので
ミリタリーマニアの文章かと思いきや、
ミリオタではあるけれど昭和9年うまれの筆者が戦中に読んだSF戦記ものを中心して、
明治大正から昭和に書かれた冒険軍事小説に登場するスーパー兵器(おもに戦艦)を真剣に論じています。
ほとんどヨコジュンの「SFこてん古典」ミリタリー版といった趣ですが、
「SFこてん古典」と違うところは、
リアルタイムで読んでいた人の熱い思いが溢れているところ。
「SFこてん古典」も熱いのですが、リアタイの人にはかなわない。
「当時の少年読者を興奮させた…」とある文章中の少年たちには
当然この筆者自身も含まれるわけで、
好きなものを縦横無尽にこの御年(連載時74歳ぐらい、現在83歳?)で
書くことができる喜びが伝わってきます。
「空想は自由でも、もうすこしリアリティが欲しい」と、言わずもがなの愚痴もほほえましい。
こちらも、相変わらず東宝版「海底軍艦」や円谷「マイティ・ジャック」、
アンダーソンプロ「サンダーバード」に心ときめかせているのだから、先達の心意気や見習うべし。
ところで、「ノーチラス号」の章の中で「アナロックス教授」とあるのは、
「アロナックス(またはアロナクス)教授」の誤植でしょう。
フランスの潜水艦の名称が宝石からとられていたというエピソードの最後を
「玉石混淆」というオチで締めたのにもかかわらず(出囃子が聞こえてきそう)、
誤植という石は誤算でしたネ。
光人社NF文庫はときどきこういう本を出していて、
これはトンデモ発想の戦闘機などを紹介したもの。
だいたい試作機あたりでボツになっていることが多いみたい。
海底軍艦
ミリタリーマニアの文章かと思いきや、
ミリオタではあるけれど昭和9年うまれの筆者が戦中に読んだSF戦記ものを中心して、
明治大正から昭和に書かれた冒険軍事小説に登場するスーパー兵器(おもに戦艦)を真剣に論じています。
ほとんどヨコジュンの「SFこてん古典」ミリタリー版といった趣ですが、
「SFこてん古典」と違うところは、
リアルタイムで読んでいた人の熱い思いが溢れているところ。
「SFこてん古典」も熱いのですが、リアタイの人にはかなわない。
「当時の少年読者を興奮させた…」とある文章中の少年たちには
当然この筆者自身も含まれるわけで、
好きなものを縦横無尽にこの御年(連載時74歳ぐらい、現在83歳?)で
書くことができる喜びが伝わってきます。
「空想は自由でも、もうすこしリアリティが欲しい」と、言わずもがなの愚痴もほほえましい。
こちらも、相変わらず東宝版「海底軍艦」や円谷「マイティ・ジャック」、
アンダーソンプロ「サンダーバード」に心ときめかせているのだから、先達の心意気や見習うべし。
ところで、「ノーチラス号」の章の中で「アナロックス教授」とあるのは、
「アロナックス(またはアロナクス)教授」の誤植でしょう。
フランスの潜水艦の名称が宝石からとられていたというエピソードの最後を
「玉石混淆」というオチで締めたのにもかかわらず(出囃子が聞こえてきそう)、
誤植という石は誤算でしたネ。
光人社NF文庫はときどきこういう本を出していて、
これはトンデモ発想の戦闘機などを紹介したもの。
だいたい試作機あたりでボツになっていることが多いみたい。
海底軍艦
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