長年の夢で、吾妻山、磐梯山、安達太良山を一日で巡る目論み、果たして結果は?
霧雨もスカイライン不動沢橋で突き抜けると、夜明けのオレンジの雲海が眼下に広がる。
最初にアタックする吾妻山(一切経山)がモルゲンロートに染まる。
吾妻小富士山腹のねはん坂で朝日が昇る。
標高1,600mの浄土平駐車場に車を止め、標高差350mの一切経山を目指す。(4:40)
途中の残雪も一週間前と比較し半分に消えた。右のピークが一切経山頂。
足慣らしの一時間で、標高1,928mの一切経山頂到着。(5:40)
寝起き前の魔女にご挨拶、目覚め前はご機嫌斜めか?姿を見せたのはほんの一瞬。
砂礫の下り坂は転倒と、ひざを痛めぬようにゆっくり下りねば、先はまだ長いのだ。
ちょうど2時間で浄土平に戻り、二つ目の磐梯山を目指す。(6:40)
ゴールドライン八方台登山口に車を駐車し、磐梯山頂を目指す。(7:45)
中ノ湯跡までのブナ林は歩きやすく心が休まる。
温泉の匂いに包まれた中ノ湯跡から見える磐梯山は雲の中、ここからの登りが正念場。
四合目弘法清水、山頂が五合目なのであと一息なのだが、焦らずゆっくりと。
急登の悪路の傍らには、ミヤマウスユキソウが励ます。
山頂の岩場の片隅にジャコウソウがひっそりと。
二つ目の磐梯山頂攻略、視界不良なれど証拠写真を撮って。(9:40)
山頂直下の弘法清水小屋でちょっと休憩。
下界の猛暑を忘れる、16℃の肌寒い別天地。
弘法清水小屋の主に教えられ撮った、一輪咲き残ったミヤマオダマキ。
弘法清水の冷たい水を頂いて、磐梯山を後にする。
1888年の大爆発で生まれた火口湖、その色合いから銅沼(あかぬま)と呼ばれている。
八方台の駐車場に余裕の昼前に戻り一安心。食事と休憩は車中で移動しながら。(11:35)
通い慣れた安達太良奥岳登山口だが、昼過ぎに登るのは初めてか?(12:45)
風が強いがゴンドラは運行中。ご褒美に標高差350mを10分でラクチン登山。
ゴンドラ上駅からは、整備された木道を鼻唄交じりで軽やかに。(13:05)
福島県の花と県民歌に登場する ♪ シャクナゲ匂う山なみに~~緑光るこの空いつまでも。
トラフシジミ、翅裏のしま模様からトラフ(虎斑)と名が付いた。
山頂広場には人影は全くないが、山頂から「ウオーン~」と物悲しげな遠吠えが聞こえる。
八紘一宇(人類みな兄弟)の碑が建つ、安達太良山頂で目的達成。(14:10)
幻のニホンオオカミ現る!下山して小屋で聞いた情報によると昨日から山頂に居るというが。
余裕の稜線漫歩は至福の時間、見返り美人の安達太良山が眩く美しい。
強風を耐えて沼ノ平にカメラを向けるが、吹き上げる砂の飛礫が痛い。
くろがね小屋でチョット休憩タイム。(15:25)
冬期間にストーブ暖房に使う石炭は250袋、黙々と馬車道を運び上げる佐藤さんは言う。
居心地の良い小屋で頂く温かいお茶は渇いた体にしみわたる。
ゴールの安達太良奥岳登山口に無事帰還。12時間に及ぶ三山巡りを終える(16:45)
以上、欲張りの三山巡りでした。
良い子の皆様は「一日一山」馬鹿な真似はしないで下さい(笑)
今朝も良い写真を見させて頂き嬉しく思い楽しく拝見しています。
20日富良野岳に花を見に行って来ました今年は天候不順で片側晴れもう一方は強風とガスと大勢の登山客それよりも花の多さに圧倒されて来ました。
蔵王も近づいて来まして楽しみにしています。
良い子でも良い爺いでもありませんが・・・
真似しようにも出来ないよ~~
小屋は今から冬支度なんですねー
さすがのカトチャンも急ぎ足の一日だったでしょうねー?
山頂の 夕陽に吠える 孤独犬
7年前、JRACで富良野岳、十勝岳を歩きハクサンイチゲの大群落が心に残っています。
初夏の北海道、富良野にはもう一度行ってみたいです。
蔵王温泉でお会いできるのを楽しみにしております。
長年の夢はかなえないと心残りでじっとしていられません。
心残りと言えば山頂の老犬の行方が気になります。
何らかの理由で山頂に来てしまったが、下りるに降りられず主を捜しての遠吠えだとしたら悲劇です。
山頂の 夕陽に吠える 孤独犬 主にとどけと 悲しい叫び
宴会では、オリジナルの「伊達山楽会の唄」の大合唱に大感動しアンコールの声も、大成功でした。