Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●武田砂鉄さん《忘却に加担するのか、しっかり掘り返して問うのか、メディアが問われている。またいつもの感じでやっているの…》

2021年09月25日 00時00分55秒 | Weblog

[※『権力と新聞の大問題』(望月衣塑子×マーティン・ファクラー著)…《政権をチェックしようという意識が…》↑]


 (2021年09月12日[日])
cakesのコラム【ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜 武田砂鉄/菅義偉首相が辞める】(https://cakes.mu/posts/34489)。

 《「テレビは朝から『さぁ次はどうなる!?』ばかりで、放り投げて逃げようとしているのは何か、誰なのかを問わない問題山積の東京五輪総括河井夫妻買収事件、大臣の恫喝・圧力問題、名古屋入管問題赤木ファイル日本学術会議任命拒否問題などなど……」 忘却に加担するのかしっかり掘り返して問うのかメディアが問われているまたいつもの感じでやっているの、ヤバいと思う》。

 《とにかく選挙に行くこと、もちろん、その前に「忘れないこと」。それが今国民に求められている一番大事なことだ》(古賀茂明さん)。何度でも、何度でも、何度でも、#投票倍増委員会 会員として強く訴えます、自公お維トファに投票してはいけない。主権を取り戻しましょう。主権者として、必ず選挙に行きましょう。

   『●政権交代の意義が完全に消えた日
   『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?: 
       自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い
   『●阿部岳記者「桐生悠々は訓練よりも
     「実戦が、将来決してあってはならない」ことを訴えた…先見の明は…」
   『●Jアラート狂想曲: 「かつて関東上空での防空演習を
           嗤った桐生悠々なら何と評するでしょうか」
   『●阿部岳さん、《基地問題への見解の違いも…
     デマで攻撃された因縁も関係ない。今回は…産経の側に立つ》
   『●東京新聞《桐生悠々…にとって一連の言論は、
     犠牲も覚悟の上で、言うべきことを言う義務の履行だった》
   『●「自民党総裁選を嗤(わら)う」新聞求む…《明治から大正、戦前期の

     昭和まで、藩閥政治家や官僚、軍部の横暴を筆鋒鋭く批判し続けました》

 (東京新聞)《新聞などメディアは社会に寄り添い、世論を代表しているか政府の言い分を垂れ流し、報道を規制されても公益のためと思考停止に陥っていないか》。アベ様およびカースーオジサンによる9年近くの《メディアコントロール》の頚木の打破を。桐生《悠々は個人誌「他山の石」の発行で糊口(ここう)をしのぎます》…箕部幹事長の言う「他山の石」ならぬ、「自」山での「石」だらけ。例えば、腐敗した政権や数多のアベ様案件の責任をとらせてほしい。また、《平和憲法の下、歴代内閣が憲法違反としてきた「集団的自衛権の行使」は、安倍晋三前政権によって容認に転じました。防衛費の増額も続きます。新聞などのメディアが声を上げ続けなければ、平和主義は一瞬にして骨抜きにされるのは歴史の教訓です》。
 野党の動きをもっと報じて! 何度でも言いますが、自民党総裁は誰でも同じ ――― 野党による政権交代を! 数多のアベ様案件の解明、公文書の開示だけでも、十分に政権交代の意義はある

   『●辺野古基地サンゴ訴訟、最「低」裁上告棄却…《国が、地方自治体の
       裁量を不当に制限し、地方自治を侵害しているという事実》を無視

 サンゴ移〝殺〟…もう、滅茶苦茶だ。「本土」メディアのだらしなさ…もう、滅茶苦茶だ。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/強行が続く埋め立て工事とサンゴ移植に海上から抗議】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/78cd1afadde6f3a61009062242d2caaf)によると、《海底には、採取されたサンゴが入ったカゴがいくつも置かれ、ダイバーが接着剤で貼り付ける作業が行われている。台風14号の影響が懸念されるが、水温の高い夏場や台風シーズンを避けるように、という沖縄県の行政指導を無視して、移植作業が強行されている。メディアは連日、自民党の総裁選について報じているが、辺野古新基地建設や沖縄の自衛隊強化などが話題になることはない誰が新総裁になろうが沖縄に対してはこれまでどおりというのが自明のこととされている。衆議院選挙前に連日自民党のことばかりで、日本のメディアは自公政権維持のために力を尽くしている。オリンピック報道もそうだったが、ほんとに腐っているな新型コロナウイルスの感染爆発が起こったのは、安倍・菅政権とメディアの共犯関係によるものだ。自民党議員たちのあとを記者がぞろぞろと付き従い、権力の監視が聞いてあきれる》。

   『●病床のダウンサイジング…《病床削減のために195億円もの巨額が
     計上…しかも、その病床削減のための財源は、消費増税分で賄われる》
   『●自公お維のヒトデナシっぷり…「病床のダウンサイジング」《高齢者の
       負担を倍増…医師の残業をさらに増やす…今の状況に完全に逆行》

 いま、血税・消費税を使って「病床のダウンサイジング」!…もう、滅茶苦茶だ。
 リテラの記事【菅首相の人気取り「制限緩和方針」の一方で医療体制が信じがたい逆行税金を使った一般病床削減を延長、看護師5万人削減計画も】(https://lite-ra.com/2021/09/post-6015.html)によると、《「コロナ対策に専念する」と言いながら、肝心の医療提供体制の強化などは置き去りにしたまま、制限緩和策で歓心を買う──。…いや、それだけではない。いますぐ進めなくてはならない問題であり、そして菅首相が動けばいますぐ解消できるのが、消費税を原資に補助金まで付けて進めている「病床削減」政策の撤回だ》。

   『●《「人間として扱って欲しい」…ウィシュマさんの遺品である番号が
       振られた青いシャツの写真を示し、人間は数字ではない、と》…
    「周香織氏による、レイバーネットの記事【安田菜津紀さん渾身の
     黒板解説〜TBS「サンデーモーニング」でウィシュマ事件】…。
     望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【ウィシュマさん死亡問題の
     入管開示資料 1万5113枚全て黒塗り 遺族「ごまかさないで」】」

   『●《人道上の対応》? 《ウィシュマンさんの名誉や尊厳の観点》から
      同席拒否? ➙《遺族は弁護士の同席を強く希望して》るんだよ!

 「入管がウィシュマさんを見殺しに」《人命軽視》、1万5113枚すべて黒塗り隠蔽体質》…もう、滅茶苦茶だ。
 【「入管がウィシュマさんを見殺しに」代理人弁護士が語る人命軽視、隠蔽体質】(https://dot.asahi.com/wa/2021090700075.html)によると、《スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が、名古屋出入国在留管理局の施設で亡くなった問題は、わが国の入管体制のずさんさを浮き彫りにした。過去にも同種の事案が起きていながら、なぜ悲劇は繰り返されるのか。遺族側の代理人である指宿昭一弁護士に聞いた》。

 アベ様の害交害遊を《継承》…(落第なのに〝卒業旅行〟だそうな)無駄な訪米にドブガネ...もう、無茶苦茶だ。米政府に、辺野古は出来ません、でも、普天間の返還を、ぐらい言うのなら見直すよ。
 dot.の記事【緊急事態宣言延長の菅首相 「訪米は政界引退の花道?」とザワつく自民党】(https://dot.asahi.com/dot/2021090900107.html)によると、《自民党総裁選への不出馬表明で、すっかり影が薄くなってしまった菅首相。そこへ突然、9月末に菅首相がアメリカを訪問し、米国のバイデン大統領と会談する予定であることが報じられた》。

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https://cakes.mu/posts/34489

ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜
武田砂鉄
菅義偉首相が辞める
今だけ無料 2021年9月8日

今月行われる自民党総裁選に出馬しないことを表明した、菅義偉首相。第百代の総理大臣は誰になるのか?の前に、考えなければいけないことについて、武田砂鉄さんが論じます。


ワイドショーからの連絡

先週末、数匹のコバエを追いかけながらもそれなりに穏やかな午後を過ごしていたら、朝のワイドショーの番組制作スタッフから連絡が来て、菅義偉首相が総裁選不出馬を明らかにしたことを受けて、インタビューをお願いしたい、難しければツイートを紹介させてほしい、との連絡が来た。何十分話そうが長くても30秒程度に編集されてしまうこの手のインタビュー依頼はもちろん断るのだが、ツイートならば省略できないだろうと了承し、「顔写真をください」「では、こちらをどうぞ」とやりとりしておいた。

紹介したいと言われたツイートは下記だ。
「テレビは朝から『さぁ次はどうなる!?』ばかりで、放り投げて逃げようとしているのは何か、誰なのかを問わない問題山積の東京五輪総括河井夫妻買収事件、大臣の恫喝・圧力問題、名古屋入管問題赤木ファイル日本学術会議任命拒否問題などなど……

投稿したのは、菅義偉首相が出馬しない意向を示した日の翌朝4日であることを明示してください、と伝え、やりとりは終わった。で、その結果、どのように放送されたか。……放送されなかったのである。謝罪のメールは来たものの、デーブ・スペクター茂木健一郎に続いて、なぜ自分のツイートが紹介されなかったのか、何の説明もなかった。


「一晩寝て起きれば状況は変わっているはずだ」

安倍政権が終わり、菅政権が始まった頃、「この政権に名前をつけるなら『〇〇政権』でしょう」という、ありがちな取材を受けた。自分はそこで、「名付けるなら、『安倍政権』ですね」と答えた。安倍政権下で官房長官を務めてきた人物に、諸々の打開策を見出せなかった前任が押し付けた形となったのだから、間違っても、これでリセットされたというムードに乗せられてはいけない安倍政権の後は安倍政権だ、と答えておいた。案の定、叩き上げの政治家」「パンケーキ好きで親しみやすい人柄」といった報道が続き、そのイメージ強化のために、番記者たちは、朝から、パンケーキ会合に駆り出されたのだった。

手元に、菅政権が誕生した直後に発売されたムック『第99代総理大臣 菅義偉の人生相談』(別冊プレジデントムック)がある。自身のバイブルの一冊としてあげたコリン・パウエル『リーダーを目指す人の心得』(飛鳥新社)を紹介する箇所にこう書かれている。自分が助けられてきたのは、「彼の13ヵ条のルールのひとつである『なにごとも思うほどには悪くない。翌朝には状況が改善しているはずだ』という言葉です」「時間が経てば、状況は変わる、時間が解決してくれるとよく言うじゃないですか。それと同じように、『一晩寝て起きれば状況は変わっているはずだ』と、時に楽観的になってみること、自信を失わず諦めないことが重要だという助言は、やっぱりその通りでしたね」とある。


「パンケーキ報道」の自省はないのか

今、読み直してみるとどうだろう。コロナ感染拡大にしても、東京五輪開催強行にしても、菅首相の楽観視、つまり、寝て起きれば状況は変わっているのではないかという姿勢が、状況を悪化させたのではないか。感染拡大している現状を問うと、諸外国だって抑えられていないと言い、自身の責任から逃れるような弁明を続けた。思い返せば、昨年4月、外国人記者から「失敗だったらどういうふうに責任をとりますか?」と問われ、「最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません」と答えたのが当時の安倍首相だった。安倍政権に続くのは「安倍政権」だ、という見立ては間違ってはいなかった。

先の、ワイドショーで使われなかったツイートに羅列したように、複数の大問題がそのまま放置されようとしているのに、毎度おなじみ「さぁ次はどうなる!?」報道が続く。有力候補の一人とされている岸田文雄前政調会長がYouTubeのライブ配信で視聴者からのバナナはおやつに含まれるか」との問いかけに「含まれません」と生真面目に答えたとの旨を各メディアが報じていたパンケーキ報道」の当事者としての自省はないのだろうか


紹介されなかったのでもう一回

岸田の「前政調会長」との肩書きが証明するように、今、後任に取り沙汰されている名前は、安倍政権、菅政権と続いてきたこの約10年の間で、中枢にいた、あるいは体質改善に乗り出そうとはしなかった人たちばかりだ。会社組織にたとえるならば、社長も部長も課長も若手のホープもそれぞれ問題を抱えている組織に対し、外から問いかけるべきなのは「うーん、この中だったら誰がベストかなぁ?」ではなく、「この会社ヤバくないか?」ではないか。一緒になってリセットボタンを押すような、「一晩寝て起きれば状況は変わっているはず」に再び加担するような報道があまりに情けない

紹介されなかったのでもう一回。
「テレビは朝から『さぁ次はどうなる!?』ばかりで、放り投げて逃げようとしているのは何か、誰なのかを問わない問題山積の東京五輪総括河井夫妻買収事件、大臣の恫喝・圧力問題、名古屋入管問題赤木ファイル日本学術会議任命拒否問題などなど……

忘却に加担するのかしっかり掘り返して問うのかメディアが問われているまたいつもの感じでやっているの、ヤバいと思う
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●核・原子力汚染された雑誌群

2011年08月22日 00時02分19秒 | Weblog


MyNewsJapanに出ていた記事の一部(http://www.mynewsjapan.com/reports/1477)。反省なき雑誌群かな。

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http://www.mynewsjapan.com/reports/1477

潮、婦人公論、文藝春秋、ダイヤモンド、新潮、ウェッジ…原発広告漬けのダメ雑誌ランキング
 佐々木奎一 03:20 08/10 2011

 発行部数10万部以上の総合誌、ビジネス誌を中心に20誌の年間「原発全面広告」ページ数を集計してランキングしたところ、ワースト1位は『潮』で年24ページもあった。2位『婦人公論』、3位『文藝春秋』、4位『週刊ダイヤモンド』『週刊新潮』『WEDGE』と続く。原発広告を掲載した雑誌は、誌面での原発問題の監視や追及を軒並み放棄しており、原発事故という悲劇を招く一因となった。毒まんじゅうを喰らって沈黙を続けた恥ずかしい雑誌ジャーナリズムと、それを支えている愚かな購読者たちの責任は大きい。



Digest
「原発広告」雑誌別ランキング
名産をダシに使う「潮」の卑劣な手口
「脳と原発は切っても切れない」婦人公論
原発漬け国家を礼讃「文藝春秋」
「外部電源を失っても万全」ダイヤモンド



 原発のPRに加担してきたプレイヤーたちを徹底分析した4月の原発テレビCM著名人5月の雑誌タレント文化人6月の新聞別新聞文化人。今回は第5弾として、週刊誌や月刊誌といった「雑誌」別の原発広告本数を調べた。
 調査方法は、まず「社団法人 日本雑誌協会」が公表している「加盟383誌の最新の『印刷部数』(2010年10月~同年12月)」のうち、10万部以上の総合誌、ビジネス誌、ライフデザイン生き方誌をピックアップ。(それ以外のファッション、コミック、趣味専門誌などは報道性が少ないと判断して対象から除いた)

 次に、5月同様、「原発広告」が載っているかどうかを、東京都立中央図書館へ行って調べた。 雑誌名は部数の多い順に、週刊文春、週刊新潮、文藝春秋、週刊現代、週刊ポスト、女性セブン、女性自身、潮、FRIDAY、週刊女性、PRESIDENT、週刊朝日、婦人公論、週刊ダイヤモンド、AERA(アエラ)、WEDGE(ウェッジ)、SPA!、週刊東洋経済、BIGtomorrow、サンデー毎日の20誌。(同図書館に所蔵していない週刊大衆、週刊プレイボーイ、FLASH、週刊アサヒ芸能、FRIDAYダイナマイトは、調査対象から除いた)
 調査対象の広告は、電力会社など原発業界による原発PRの全面広告とし、雑誌の発行期間は2010年4月1日付~2011年3月31日付までの1年間とした。
 その結果、原発全面広告の多い順に集計したものが、以下の「原発広告『雑誌別』ワーストランキング」の表である。

順位

雑誌名

原発広告数(ページ数)

1

24

2

婦人公論

20

3

文藝春秋

12

4

WEDGE(ウェッジ)

11

4

週刊新潮

11

4

週刊ダイヤモンド

11

7

週刊東洋経済

9

7

プレジデント

9

9

週刊現代

8

10

週刊朝日

6

10

週刊ポスト

6

12

週刊文春

4

13

AERA(アエラ)

2

14

サンデー毎日

1

15

女性セブン

0

15

女性自身

0

15

週刊女性

0

15

SPA

0

15

BIG tomorrow

0

15

FRIDAY

0

           

 以下、順に見ていこう。

名産をダシに使う「潮」の卑劣な手口
 ワースト1位は「潮」(うしお)。創価学会系の雑誌である同誌は、毎月必ず見開きカラーページで原発PR広告を掲載。広告主は電力10社による業界団体「電気事業連合会」(以下、電事連)である。
 この広告はエッセイ風なのが特徴で、例えば、福島第一・第二原発の広告は、1年間で2回も掲載している。一つは画像トップの、「明日へ手渡すもの 三〇〇年を駆け抜ける土と人の、エネルギー」と題する広告。一見してわかりずらいが、実はこれ、福島県双葉郡浪江町の青ひびの陶芸品「大堀相馬焼」と絡めた「原発広告」である。
 この広告は、陶芸品の説明が続いた後、いきなり、「伝統を未来に受け継いでゆく。エネルギーもまた、次の世代へ送りとどけるべき大切な財産です。ここ東京電力福島第一原子力発電所3号機では」…と続き、原発の位置を記した福島県の地図が載っている。
 もう一つは「おらが町の味自慢 春を告げる小さな使者。福島名産、小女子です。」という記事広告。冒頭から、小女子(こうなご)の調理法や名前の由来の解説が続き、「小女子のお話をここ福島から産地直送でお届けしました」とし、そこから突如、「電気も作りたてを『産直』でお届けしています」と話が転換し、福島原発を宣伝し始める。
 ほかにも、佐賀県にある、日本の棚田百選の一つ「浜野浦の棚田」と絡めて玄海原発を紹介したり、静岡県にある世界最長の木造歩道橋「蓬莱橋」と絡めて浜岡原発をPRしたりしている。その土地土地の名物を原発広告のダシにしているところが、悪質で卑劣な手口と言わざるを得ない。
 ちなみに公明党の機関紙「公明新聞」によると、公明党は原発に積極的な政策をとり続けている。例えば、2010年11月17日付の同機関紙によると、都内の原発立地の市町村議会の集会に来賓として出席した公明党参院議員の谷合正明氏は、「原発の安全審査と原子力の平和利用に関する公明党の姿勢をマニフェスト(政策綱領)を通じて紹介し、『(原発は)安全の確保を大前提にした上で、地球温暖化対策や電力の安定供給の確保の観点から重要性が再認識されている』と強調」するなど、電力会社と見紛う主張・政策を繰り返している。
 そもそも福島第一原発が悲劇を招いた責任の第一は、「安全神話」という詐欺的な虚構の裏で、原発の安全管理を怠り続けた自公政権下の政治のせいである。この政党にしてこの雑誌あり、といえそうだ。

「脳と原発は切っても切れない」婦人公論
 ワースト2位は「婦人公論」。同誌は5月に紹介した婚活ジャーナリストの白河桃子や、お笑い芸人の清水圭以外にも、こんな原発広告を掲載していた。
 それは画像2の広告。実はこれ、脳科学者の茂木健一郎氏と京大の山名元教授との対談である。そこで茂木氏は「人間の『脳』は、ある事象に関して知識がないと、恐怖が生まれる構造になっています。(略)原子力のしくみもリスクもわかっていれば怖くない。我々のような研究者の使命は、その論理や根拠を示していくことだと思います」といい、あたかも本当は原発は危険ではないかのように述べていた。
 さらに茂木氏は2011年1月22日号の電事連による新春特別座談会でも、こう発言している。
 「自分たちがおかれている状況を客観的に見れば、原子力発電の果たす役割が大きいこともわかると思います。確かに原子力にはリスクもありますが、リスクがゼロの暮らしなんてありえないでしょう。交通事故や飛行機事故、地震などの災害もあるし、小惑星がぶつかってくる可能性も…。僕たちはそういう世の中に生きているんですね」
 再三にわたり原発事故のリスクを軽視するかのような発言を繰り返してきた茂木氏は、福島第一原発の事故について、一体どう思っているのか? その点を茂木氏に質問したのだが、残念なことに、返事は返ってこなかった。
 さらに同誌は、エッセイストの岸本葉子氏の「青森で体感 見えないけれどつながっている、私たちの暮らしと放射線」と題する広告を掲載。岸本氏は、放射線測定器を持参して、縄文時代の「三内丸山遺跡」の竪穴住居や、テレビで紹介されている人気スポット「しじみラーメン」の店、六ヶ所村の原子燃料サイクル施設などを回った後、こういう言葉で締めくくっている。
 「今回の旅では、放射線がどこにでもあることや、放射性物質を扱っている原子力施設が、周辺環境に放射線の影響を及ぼしていないことを確認することができました。(略)今度はぜひ、リサイクル燃料で発電している原子力発電所に行ってみたいと思いました。放射線測定器を片手に、ご当地グルメも楽しみながら(笑)」

原発漬け国家を礼讃「文藝春秋」
 ワースト3位は月刊誌文藝春秋。同誌は「世界の電力マン ある日の自分史」という広告を連載し、韓国やロシアなどの〝原発漬け国家〟の原発従事者を紹介。
 また、5月に掲載したように、「藤沢久美のギモンの視点」という原発広告もある。
 ほかに「ふぐ刺し」の写真に「処理の仕方が確立されていれば、安心です」と銘打ち、その下に細かい字で、「ふぐの毒はしっかりとした技術で取り除かれています。原子力発電でも・・・・・・。
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●FUKUSIMAに何を想う原発タレント

2011年04月25日 00時07分09秒 | Weblog


THE JOURNALに出ていた「高野論説」(http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/1_6.html)のこぴぺ。
 都知事や元G監督の息子については納得いくんですけど、中西哲生氏にはちょっと失望。
 それにしてもマスコミのだらしなさ。ジャーナリズムとしての矜持なんて、とっくの昔にかなぐり捨ててるのでしょうね。この期に及んでまだ原発擁護・電力会社擁護している芸能人か知識人か知らないけれども、その顔の面の厚さというか、心臓の毛の生え具合というか、FUKUSIMAの人たちにの姿を見て何も感じないのでしょうか? 自責の念にかられたりしないのでしょうか? 次の引用記事で、勝間和代氏は痛切に批判されています。勝間氏の「反省文」がネット上に出ていましたが、何をいまさら。
 マスコミや原発タレントには多額のCM料金という毒饅頭が渡ってるわけなんですね。

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http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/04/1_6.html

マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(1)

 3月25日25時半からのTV朝日「朝まで生テレビ」は、「福島第一原発の危機回避なるか?」「大地震、大津波から2週間、現状の問題点と復興への道とは?」と銘打って、島田保之=東京電力執行役員営業部長、放射線科学の専門家である松本義久=東京工業大学准教授、藤城俊夫=元日本原子力研究所大洗研究所長などの当事者や専門家もパネリストに招いていたので、ライターとしての出世作『原子力戦争』(講談社文庫、絶版)の著書もある田原総一朗の司会の下、相当突っ込んだ議論が展開されると期待したが、実際は、今なお続く事故の実態やその危険な見通しには全く触れることなく、むしろ勝間和代の「放射性物質が実際より怖いと思われていることが問題」「今回の原子力の問題でも、死者が出ましたか?」といった露骨な原発擁護発言が罷り通る有様だった。

 田原に問うと、「まあいろいろあってねと言葉を濁したが、周辺に取材したところ、当初、テレビ朝日首脳陣は「原発問題は取り上げるな」と番組サイドに宣告した。当然、田原も番組サイドも「今この時期に他に何をやれと言うのか」と反発したが、局は「何でそんなに原発問題にこだわるのか」と押し返す。何でと言ったって、今全国民がこれほど関心を持っている問題はないじゃないか。すったもんだの挙げ句、推進派中心の当たり障りない顔ぶれで、しかも原発問題に絞らずに穏健に行うことで妥協が成り立ったらしい。それでも局側は心配で、幹部が勢揃いして田原が暴走しないか監視し、CMの度ごとに「これまでのところは、まあ妥当だ」とかプロデューサーに圧力をかけ続けたと言う。

 勝間なんてのは、中部電力の「原発は発電時にCO2を出さない」という原発のCMに出演して「原油価格は大きく変動するし、経済成長のためにエネルギーは量とコストと両方が安定していないといけない」「燃料価格に左右されにくいという(原発)のは、これはすごく大きな強みなんですね」とかしゃべっていた。

 このCMには、勝間の他に、弁護士の北村晴男、タレントの薬丸裕英が出演していた。私の知り合いの評論家で、中部電力からこのCMに出ないかと誘われた人がいて、彼によると、当初「何を言ってもいいですよ」と言われたので、「今出来ちゃってる原発はしょうがないとして、これからは止めた方がいいですよと言いたい」と答えると、中電は「それはちょっと控えてほしい」と。提示されたギャラは500万円。フリーの身としては相当迷ったが、結局断った。「こうなってみると、断ってよかったですよ。500万円というのは、まともな出演料というより買収費ですよね」と。

 勝間なんぞは中電から500万円貰っちゃっているから、「死者が出ましたか?」とか言わざるをないのである。

 東京電力は、キャスターの草野仁やエジプト考古学の吉村作治を、関西電力はプロ野球の星野仙一を、CMに使い、また雑誌のPR記事では、茂木健一郎(脳学者)、弘兼憲史(漫画家)、石原良純(俳優)、長嶋一茂(元野球選手)、中西哲生(スポーツ・ジャーナリスト)、大宮エリ(演出家)などを起用している。東電は中電などとは格が違うから、出演料も倍くらいになるではないかと推測される。
          投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 日時: 2011年4月17日 21:33
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MY NEWS JAPANに出ていた原発タレント批判の記事の一部(http://www.mynewsjapan.com/reports/1423)。蟹瀬誠一氏や大槻義彦氏も、一体何を考えているのでしょう。非常に罪深い、と思う

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http://www.mynewsjapan.com/reports/1423

勝間、星野、草野 原発CMに汚染された黒いタレントたちの苦しい言い訳
                                           佐々木奎一

 福島第一原発事故を引き起こした原因の一端は、多額のカネを受け取って安易に原発の有用性をPRしてきたCMタレントたちにもある。出演者を過去5年間について調べ、その12名を影響力によってランキングしたところ、ダントツのワースト1位は、経済評論家の勝間和代氏だった。勝間氏は形だけ「お詫び」を表明したが、原発の毒饅頭を受けとったまま、中立な振りをして今後も評論家を続けるつもりだろうか。2位は、皮肉にも被災地・東北楽天で指揮をとる星野仙一監督、3位は中立的な立場が求められる司会者・草野仁氏。これら「不適切な人たち」に、原発の安全性をどこまで確認した上で出演したのか尋ねた。


Digest】
◇原発CMワーストランキング
◇勝間和代のポーズだけの謝罪
◇原発推進の東北楽天監督
◇「語る資格ない」草野仁
◇玉木宏「無回答」
◇安全かは調べない北村晴男弁護士
◇「六ヶ所村へ行ってきた」岡江久美子
◇子役・美山加恋に出演させた関西電力



◇原発CMワーストランキング
 政府と電力会社は「原発は安全」と呪文のように唱え続けてきたが、福島第一原発では、最悪レベルの事故が起こった。これまで原発安全神話のお先棒を担いできた連中のなかで見過ごせないのは、原発CMで主演を張ってきた著名人たちだ。中でも、発言力の大きいオピニオンリーダーであればあるほど国民に対する影響力は大きく、罪深い。
 そこで、原発PRを目的とするCM(過去5年間のうちに放送されたもの)に出ていた著名人12人をピックアップし、「オピニオンリーダー度数」順にランキング化した。定量化にあたり、過去5年間2006年4月1日~2011年3月31日)の全国紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)で記事の見出しに名前が出ている数(連載記事、特集記事、インタビュー記事)の合計を「オピニオン度」と定義した。以下が、その「原発CMワーストランキング」である。

順位出演者オピニオン度社名放送期間
1位 勝間和代 252 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
2位 星野仙一 32 関西電力 2009/11/1~2011/3/11
3位 草野仁 31 東京電力 2010/12/13~2011/1/17
4位 玉木宏 13 四国電力 2006/7/1~2008/7/1
5位 北村晴男 6 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
6位 岡江久美子 3 NUMO 2008/10/1~2011/3/1
6位 渡瀬恒彦 3 NUMO 2008/10/1~2011/3/11
8位 江口ともみ 2 中部電力 2010/6/1~2010/9/1
8位 蟹瀬誠一 2 北陸電力 2005年3月~2006年12月頃
10位 大槻義彦 1 中部電力 2010/6/1~2010/9/1
10位 薬丸裕英 1 中部電力 2011/2/12~2011/3/11
12位 美山加恋 0 関西電力 2007/11/1~2009/4/1


 ランキング上位の著名人に、以下の質問を試みた。「原発の安全性を確認した上で出演されたのでしょうか?」「確認していたなら、どのくらい調査した上で出演を決めたのでしょうか?」。
 なお、入手できた原発CMについては、ユーチューブにアップしているので、是非ご覧いただきたい。ランキング上位から順にみていこう。

◇ポーズだけの謝罪、勝間和代
 まず、ダントツの一位となったのが、経済評論家の勝間和代氏。勝間氏は、朝日新聞に「勝間式『自分ナビ』宣言」、毎日新聞に「勝間和代のクロストーク」、産経新聞に「人生戦略の立て方 経済評論家・勝間和代」など複数の連載を持ち、時代の寵児のようなオピニオンリーダーぶり。特に、シングルマザーや働く女性から高い支持を得ているのは周知の事実だ。その勝間氏が、弁護士の北村晴男氏、タレントの薬丸裕英氏とともに出演したのが、中部電力が事故発生まで流し続けた次のCMである。
・・・・・・。

 このCMは、今年2月12日から放送されたが、3月11日の震災で打ち切りとなった。本当はいつまで流す予定だったのか。それについて、中部電力広報部に聞くと「第三者に契約内容について言うことはできない」との対応。他の原発CMと同様の扱いと考えると、半年、一年、二年といったスパンで契約していたと推測される。
 ちなみに福島第一原発で事故が起きた後の2011年3月26日、勝間氏はテレビ朝日の『朝まで生テレビ』に、あたかも中立的な評論家であるかのような顔をして出演。電力会社のPRマンとしてCMに出ていることは視聴者に伝えられておらず、中部地方以外の視聴者は知る由もない。
 番組内で勝間氏は、福島第一原発3号炉のプルサーマル炉についてプルトニウムが、たまたま濃いだけ。特に大きな危険の区別はないはずです」と発言していた。その後も、原発問題について「放射性物質が実際よりかなり怖いと思われていることに問題がある」「今回の原子力の問題について、死者が出ましたか。津波の死者に比べて、報道のされ具合と死者の多さの、バランスが悪い」などと原発擁護の発言を行った。
 これらのCMやテレビ番組での、電力会社の代弁者のような発言ぶりが物議をかもしていた最中の4月15日、筆者は勝間事務所に対し、原発の安全性を自分で確認したうえでCMに出たのかを質問した。すると、次の回答が返ってきた。
 「似たような取材がすでに何度もありましたので、本日17時に本件に関する回答に相当する内容の論考をReal-Japan.org上で公開する予定です。どうぞ、宜しくお願いいたします」
 実際、そのサイトでは、謝罪文がアップされた。
 だが、周辺住民への影響にとどまらず国際問題に発展した事態の深刻さから、そもそも謝って済むようなレベルの問題ではない。原発マネーを受け取っている以上、具体的なアクションで示すべきではないか。つまり、過去に受け取った原発マネーを公開して、まずは被害者に寄付するのが第一歩である。
 お詫びの気持ちがあるなら、まずは電力会社との癒着を断ち切るべき。「断る力」とは、こういう時こそ必要だ。電力会社からCM料を受けとった状態のままで、中立的な立ち位置が確保できるはずがない。今のままでは、電力業界お抱えの御用評論家だと言わざるを得ず、政府や電力会社に「公開提案」する資格すらないといえる。
 この謝罪文では原発対策について、東電の役員総辞職や、電力会社にいる天下り官僚の総辞職、原子力保安院の解体といった、組織を多少衣替えする程度の、国民の不満のはけ口・ガス抜きの話ばかりが並び、肝心の原発自身を今後どうするのかについては「全原子力発電所の徹底した調査」「全原子力発電所の冷却装置の改良」などとあるだけ。
 だがたとえば、勝間氏が出演したCMである中部電力の浜岡原発で懸念されているのは、津波や停電ではない。直下型の大地震により、原発そのものが破壊されるリスクである。そのリスク対策を真摯に考えない限り、結局、原発の根本的な問題に目を背けることになる。

◇原発推進の東北楽天監督
 第二位は、星野仙一氏。星野氏は、2007年1月に北京オリンピックの野球の日本代表監督に就任。それから翌年8月の本番にかけて、一挙手一投足が連日、報じられた。そして2010年10月からは、東北楽天イーグルスの監督に就任。
 組織を統率する監督という立場は、企業経営者にも通じる。元スポーツ選手は知識人とは違う世界ではあるかもしれないが、星野氏がオピニオンリーダーの一角にいる影響力の大きい人物であることは間違いない。
 その星野氏は、関電の原発CMに3つも出演していた。

・・・・・・。

 原発を推進してきた星野氏が、津波と原発で被災した東北復興のため、楽天で指揮をとるというのは、歴史の皮肉、といえるのではないか。
 その星野氏に質問をこころみた・・・・・・。
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●電力会社・原発との癒着と呼ばずして

2011年04月18日 00時00分01秒 | Weblog


nikansports.comの記事(http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110331-755022.html)の引用。

 東日本大震災の前とはいえ、普段からこんなことをやっていて、マスコミは東電や国のエネルギー政策、原発推進研究者を批判できる訳がない。報道の使命を忘れている。癒着と呼ばずして何と呼ぶのか?
 「一部負担」・・・どうとでも解釈できる言い方ですね。
 メンバーと所属、行程、費用を公けにすべきである。マスコミはダンマリを決め込まず、自身で明らかにすべき。記者会見での日本インターネット新聞社の田中龍作記者(http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/193272961.html)の質問に対して東電会長は氏名などの情報を明らかにしていない。ネット上を探してみましたが、見つけることができませんでした。

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http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110331-755022.html

「東電とメディアが癒着」会長認める

 東京電力勝俣恒久会長(71)が、東日本大震災発生から20日目の30日、ようやく会見し、福島第1原発が深刻な状況に陥っていることを謝罪した。
 会見では、勝俣会長が地震発生の11日に中国を訪問していたこと、その際、メディア関係者を同行していたとの一部報道に質問が及んだ。勝俣会長は訪問を認め、メディア関係者の渡航費用を東電側が一部負担したことを明らかにした。「全額ということではない」「詳細はよく分からないが、多分多めには出していると思う」などと述べた。同行者の立場は「OB」「勉強会の方々」としたが、「癒着を認めるのか」と突っ込まれる場面もあった。
                  [2011331823分 紙面から]
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 上記記事とは直接的には関係は無いかもしれませんが、背景には以下のようなこともあったのかもしれません。
 アクセスジャーナルhttp://www.accessjournal.jp/modules/weblog/)の山岡俊介さんの4月4日の記事の一部を以下に引用させて頂きます。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/
                              2011/04/04
執筆者: Yamaoka (9:40 pm)

「日本広報学会」会長に就いていた東電・清水正孝社長

 「日本広報学会」(本部。東京都千代田区)なる団体がある。
 
「国際社会に通用する広報マインドの醸成に貢献する」ことなどを目的に約15年前に設立され、昨年3月現在、個人会員475名、法人会員 62社、法人登録者(代表者除く) 163名といった具合(法人は年会費1口10万円から)。
 福島原発事故の対応でそれどころでないということで4月1日付で会長代行が選ばれたが、それまで東京電力の清水正孝社長(冒頭写真)が会長に就いていた。
 清水氏は副社長時代に広報を担当。その時、旧江戸川でクレーン船が東京電力の送電線に接触(横左写真)し、大規模停電が発生。また、新潟県中越沖地震で柏崎原発(横右写真)が被害を受けるなど経験した。そして、特に後者に関しては「対応が遅かった」と記者の間でも評判が良くなかった。こうしたなか、何か期するものがあったのだろうか。
 だが、日本広報学会の目的は企業広報の質の向上だけではない。先に紹介したACジャパン同様、マスコミの取り込みも重要な目的のようだ。

・・・・・・。
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 さらに、天下り。記事には、安全監視体制の欠如によって「国民は放射能モルモット」という言葉も出てきます。My News Japanhttp://www.mynewsjapan.com/)に出ていた3月26日の三宅勝久さんによる記事http://www.mynewsjapan.com/reports/1416)「経産官僚10人が電力会社天下り 官業癒着で機能しない監視体制」というもの。
 リードの部分を引用すると・・・。

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http://www.mynewsjapan.com/reports/1416

経産官僚10人が電力会社天下り 官業癒着で機能しない監視体制
                          三宅勝久 10:08 04/08 2011

 東電の福島第一原発の事故は、放射能汚染水を海中投棄するにいたって深刻な国際問題に発展しはじめた。これほどの大事故になる前に防ぐ手立てはなかったのか。背景に浮かぶのは、監督官庁である経済産業省と電力会社との癒着による安全監視体制の欠如だ。原発を持つ電力会社9社に、役員として天下った経産官僚は、過去数年に限っても分かっただけで10人。天下り後は猛スピードで常務や副社長に昇格するのが通例で、年収は推定2000万円~5000万円+退職金。無責任な官僚の豊かな老後と引き替えに、国民がモルモットにされている。


【Digest】
◇原発電力会社9社に経産官僚10人
◇東電白川氏の年俸推定4000万円 
◇「福島プルサーマルごり押し男」を雇った関電
◇島根原発の末廣氏は中電で「上関」強行
◇志賀原発事故隠しと北陸電の荒井氏
◇官僚は肥え国民は放射能モルモットに?

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 最後に、とある雑誌の今週号の表紙。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   養老孟司   幸田真音   吉村作治
   茂木健一郎  北村晴男   星野仙一
   勝間和代   渡瀬恒彦   中畑清
   大前研一   岡江久美子  浅草キッド
   弘兼憲史   森山良子   アントニオ猪木
   草野仁    三宅久之   北野武
   住田裕子   堺屋太一   木場弘子
   荻野アンナ  大宅映子   藤沢久美

        「私は干された」
     ジャーナリスト 上杉隆の証言
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 雑誌は『週刊金曜日』(843号、2011年4月15日)。タイトルは「電力会社に群がる 原発文化人の罪」。北野大氏を含めて25人に、「この期に及んでも原発は必要か? その理由は??」という緊急アンケートも。約半数は無回答。堺屋氏に至っては、「どういう雑誌かわからない(ところには返事は出せない)」というお笑いなお話。
 下の方の上杉隆氏の件は別の機会に。

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●『創(2010年1月号)』読了(2/3)

2010年02月17日 05時19分31秒 | Weblog

『創』(2010年1月号)】

 佐高信さんの「筆頭両断!/税申告を忘れるほどの超多忙 茂木健一郎」(pp.90-91)。「いま、『脳内革命』の春山茂雄の名を知っている人はほとんどいない」。「「・・・1億円超は実刑というのが相場」であり、権力にとって無害な有名人の茂木に当局が極めて寛大な措置・・・。/ロッキード事件の主役の一人、児玉誉士夫は・・・抗議するのではないか」。

 鈴木邦男さんの「言論の覚悟」(pp.92-95)。国家の面子による、国家の損失。日本赤軍東アジア反日武装戦線、「〈思想〉が裁かれた」。泉水博さん

 「永六輔
[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談/第8回 基地なんて知らない」(p.126-133)。沖縄基地問題。基地無くなった後が問題。長寿県沖縄を東アジアの医療センターに。「 ・・・ヤンバルクイナ・・・。鳥だけど飛べない。沖縄はあのイメージと重なっちゃう」。「矢崎 ヤマトンチュの視線でしかないわけですよ。アフガン問題と同じだと思う。いくらアメリカがアフガニスタンに兵力を増派しても、アフガニスタンの問題は外からの力じゃ解決しないよ。絶対、平和にはならない」。
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