福島第一原発の2号炉、さらに休止点検中だった4号炉までが火災を起こしており、消火できない状況である。5、6号炉も心配である。
昨夜、静岡周辺でかなり大規模な地震があった。老朽化した浜岡原発も注視しなければいけないようだ。
gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/129357)。
今回の東日本大震災について目茶苦茶なことを発言している石原慎太郎氏が都知事選にやはり四選出馬をするそうである。恥ずかしげもなく出馬を依頼する息子も息子なら、それを受ける親も親。ましてや、都民の皆さんがこの小皇帝を四度も当選させるようでは・・・。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/129357】
慎太郎4選出馬 都政と税金の私物化をつづけさせてはダメ
【政治・経済】2011年3月12日 掲載
都民はトコトンなめられている
都民も甘く見られたモノである。78歳の石原慎太郎都知事が4選出馬を表明した。破綻寸前の新銀行東京に1400億円を投じたり、失敗した東京五輪の招致に150億円を使ったりと、都民の血税をドブに捨ててきた男だ。普通の感覚なら、恥ずかしくて知事を辞めている。隠居して、好きな小説でも書いていればいいのだ。
都民が払ってきたカネもハンパじゃない。報酬はボーナスも含めて2600万円超。その上、1期目で4700万円、2期目で4500万円の退職金まで渡している。3期目の4300万円と合わせると、12年で4億5000万円超のカネをポンと与えるのだ。それに見合う働きがあったとも思えないが、もう十分だろう。
それなのに、まだやるというのだ。11日の都議会本会議では、「国家破綻への危機感だ。東京が混乱すれば国家の喪失につながりかねない」と出馬理由を並べていたが、本音は違う。引くに引けない理由があったのだ。
「息子の伸晃幹事長が窮地に立たされてしまったのです」というのは都議会事情通。石原親子と秘書たち“ファミリー”は、既得権益を守るため、勝手に神奈川の松沢知事擁立に動いた。これに都議会自民党が猛反発。「都連会長のくせに、われわれの頭越しで出馬表明とはどういうつもりだ」と、伸晃を突き上げたというのだ。
「都議会自民党は、出れば勝てる慎太郎ならイエスだが、知名度が低く
勝ち目の薄い松沢はノー。負ければ“与党”でいられなくなるから当然で、
勝手に候補者を決めた伸晃は、都連会長はもちろん、党の幹事長も
辞めざるを得ないムードになった。それで母親に泣きついたのです。
キャリアに傷が付けば、手に届くところまで近づいた総理総裁の椅子が
遠ざかる。その話を伸晃の母=妻から聞かされた慎太郎は、
出馬で息子の尻拭いをしてやったわけです」(前出の事情通)
呆れた話である。都政を何だと思っているのか。息子を総理にするための出馬など、許してはダメだ。
慎太郎は周囲に、「オレも年を取った」「辞めたい」と漏らしていたという。それなら、そのまま辞めればいいではないか。都民は全く困らない。困るのは、権力欲にまみれた連中だけである。
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昨日の東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011031402000047.html)。
福島第一原発2号炉も危険な状態のようだ。何とか悲劇を回避してほしい・・・。祈る思いだ。
あらゆるセンサーは機能しているのか、炉内のデータや状況の把握ができているのか、心配である。枝野官房長官の「心配ない」をどこまで信用して良いのか? 被爆住民が、事実、出ている。
綿井健陽さんのブログ『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/、2011-03-13 22:49)には、「今日(13日・日)、朝10時ごろに双葉町に入った。福島第一原発からおよそ3キロほど離れた同町役場で、広河隆一さん、森住卓さん、豊田直巳さんら核被害取材のエキスパートが持参した放射線測定器の数値と警告音を聞いて戦慄が走った」とある。そこにリンクされている森住卓さんのブログ(http://mphoto.sblo.jp/article/43820834.html、2011年03月13日)も参照。
「原子力なくして今の暮らしも産業も成り立たない」日本にしてしまったこの国のエネルギー政策の貧困さや電力会社の在り方に、今更ながら、怒りがふつふつと沸いてくる。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011031402000047.html】
砕かれた「安全神話」 福島原発災害
2011年3月14日
福島第一原発1号機に続き、3号機でも水素爆発の恐れがある。多数の人が被ばくした。想定外というより、安全性の想定自体が甘かったのではないか。
旧ソ連で一九八六年に起きたチェルノブイリ原発事故では、最悪で深刻なレベル7という悲劇が起きた。七九年の米国スリーマイル島の事故は、外部に重大な汚染をもたらすレベル5だった。九九年に茨城県東海村で起きたJCO臨界事故は、施設外への大きなリスクはないレベル4だ。
経済産業省の原子力安全・保安院は、今回の東京電力福島第一原発の事故を「暫定評価でレベル4程度」としているものの、これからどんな被害が広がるか、予断を許さない。
◆住民被ばくが現実に
原発のある町から避難した住民数十人以上が被ばくしたことが判明した。原発事故により、一般住民に被ばく被害が出たのは初めてのことだ。
衣服などに放射性物質が付いた状態だが、健康被害の恐れはないか、住民の不安を除くためにも、早急にチェックせねばならない。被ばく者数がもっと増えることも懸念される。早く全容をつかむ必要がある。
原発の敷地の境界線では、十三日午前に一時間当たり一二〇四・二マイクロシーベルトの放射線量を観測している。一般の人が日常で浴びる放射線は、一時間当たりで〇・二七マイクロシーベルトにすぎない。
炉内の圧力を下げるため、非常用の弁を開く措置によって内部の放射性物質が飛び出したためとみられるが、いかに多くの放射線が現場付近で放出されているかがうかがえる。
福島原発の1号機に続き、3号機にも異変が発生したためだという。1号機では、国内初の「炉心溶融」が起きた。原子炉内の水位が下がり、燃料棒が露出、温度が上がり、溶ける現象だ。放置すれば放射性廃棄物が飛び散る可能性がある。それを防ぐため、原子炉圧力容器に海水を注入した。
「廃炉」となるのを覚悟した上での判断だろうが、もっと素早く対応できなかったのか。こういう重大な判断には保安院の専門的知見と、政府の政治判断の両方が必要になる。住民らの安全を最優先とすべきだからだ。
3号機でも冷却機能が失われた。負の連鎖は判断のまずさの証明ではないか。
そもそも安全基準の想定自体が間違いだったのではないか。そんな疑問すら湧いてくる。
◆許されぬ「想定外」
東日本大震災はマグニチュード(M)が8・8から9・0へと引き上げられた。チリやインドネシアなどでは過去にM9級があった。地震国日本としては、あらゆる事態を想定した設計が必要だったはずだ。
原発への外部からの送電が止まったため、ディーゼル発電装置が働くはずだったが、この非常用の電源も使えなかった。「ECCS」と呼ばれる緊急炉心冷却装置が機能しなくなったのは、この電源がなかったからだ。
また、原子炉の圧力容器の周りには、格納容器や遮蔽(しゃへい)壁、外壁がある。内部の水素が爆発して、建屋が吹き飛んだ。避けられなかった原因は何か。その究明と迅速な情報開示がないと、住民はもちろん国民は不安になる。
東電の設備に被害が出たことで大幅な電力不足が想定される。地域ごとに順番に電力供給を停止する「計画停電」が実施される。大規模停電を回避するため、一人一人の対応が問われる。
それほど日本は原発に頼り、共存しているわけだ。静岡県は浜岡原発、石川県は志賀原発、福井県は美浜原発を抱える。
全国で五十四基が稼働し、約五千万キロワットの電力をまかなう。米国やフランスに次ぐ「原発大国」なのだ。同時に世界で有数の「地震大国」でもある。
かつて原発の「安全神話」という言葉があった。それはスリーマイル島事故やチェルノブイリ事故に際しても、安全対策や原子炉のタイプの違いを理由に日本では生き続けた。だが、今回の炉心溶融が私たちに教えるのは、科学技術は万能ではなく、大きな落とし穴があるということだった。
◆「原発大国」の岐路
原子力なくして今の暮らしも産業も成り立たない。温暖化防止時代の欠かせぬエネルギー源でもある。だが、現状のままの原発では「共存」はできないだろう。技術もシステムも管理も、さらに向上させねば国民は安心できない。
今は復旧が第一だ。しかし、学ばねばならないことはたくさんある。現在運転中の原発のどこを改善すべきか、住民の安全と信頼の確保には何が足りなかったのか。一つずつ検証していくことが求められる。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103130070.html)。
マグニチュードは9.0に訂正された。一人でも多くの方が命を救われ、無事を祈ることしかできない。
一昨夜から東北電力の女川原発周辺のモニタリングポストの値が上昇している、との情報も。女川原発の問題でないのなら、福島原発の影響なのか? 学者先生が平気で大丈夫なレベルなどと言っているが、安易すぎないか?
東京電力福島第一原発3号炉ではMOX燃料によるプルサーマル発電を実施している。メルトダウンといった事態になれば、プルトニウムを放出してしまう危険性が危惧される。本当に恐ろしい。何でこんなことになってしまったのか・・・。最後の命綱としてのECCSが全く機能していない。政府、電力会社等々に激しい怒りを覚える。
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【http://www.asahi.com/national/update/0313/TKY201103130070.html】
給水能力不全、弁開き圧力逃がす 福島第一原発3号機
2011年3月13日12時8分
経済産業省原子力安全・保安院は13日朝、東京電力福島第一原発の3号機で同日午前5時10分、原子炉を冷やす給水のしくみがすべて止まった、と東電から通報を受けたと発表した。原子炉の格納容器内の圧力が上がって損傷するのを防ぐため、午前9時20分、微量の放射性物質を含んだ蒸気を大気中に放出する弁を開放したという。
東電によると、現在、高さ120メートルの排気塔を通じ、微量の放射性物質を含んだ蒸気を大気中に出しているとみられる。蒸気を出して格納容器の圧力を下げて安全性を確保する間に、原子炉を冷やすしくみの復旧を急ぐという。
水位が低下して燃料が水面に露出し、炉心溶融が起きた可能性がある。枝野氏は「炉心溶融が起きていることを前提に対処している」と述べた。
福島第一では1号機でも格納容器内の圧力が高まったため、12日午後から蒸気を外部に放出している。
福島第一原発では、11日の地震で外部からの送電や非常用発電機が止まり、緊急炉心冷却装置が動かせない状態が続いた。3号機では別の装置を使い、原子炉内に残った余熱を冷却水で冷やしていたが、給水の仕組みが止まった。装置のバッテリーが切れたとみられるという。
現在、電源復旧作業を進めるのと同時に、タンク消防車などを使って外部から原子炉に注水して冷やすことを検討しているという。
原子炉内で冷却水が蒸発し、蒸気が発生し続けると、圧力で原子炉の格納容器を最終的に壊してしまう可能性もある。格納容器が壊れると、大量の放射性物質がもれるおそれがあるため、予防的に弁を開放し、格納容器から蒸気を外部に逃がすという。
3号機では、通常のウラン燃料とは違い、ウランとプルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を使ったプルサーマル発電が昨年9月に始まったばかりだった。
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東日本の巨大地震、遠い地からお見舞いすることしかできない・・・。
大地震に加えて、場所によっては7mを越える大津波に言葉を失う。
さらには、原発でのメルトダウン。最悪である。昨日の新聞では、ECCSも機能しなかったとの報告がある。続報でも、実際に機能しなかったことは事実のようである。
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【http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120409.html】
福島第一原発 燃料棒1.5メートル露出 消防から注水
2011年3月12日14時27分
原子力安全・保安院によると、「炉心溶融」が起きている可能性がある東京電力福島第一原発の1号機は、炉心冷却水が減り続け、約4メートルある燃料棒のうち上部の1.5メートル前後が露出し、十分に冷やすことができない状況になっているという。東電は消防車などからの注水をしている。
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スリーマイルの教訓があったはずなのに、なんで・・・。原発の関係者の話を聞いていてむなしさと非常な怒りを感じる。
“The China Syndrome”
YouTube 【http://www.youtube.com/watch?v=5FxtBJ59Jm8】
【http://www.youtube.com/watch?v=htbtla8J0uw&feature=related】
ウィキペディア
TVマスコミでは、原子力資料情報室(CNIC; Citizens' Nuclear Information Center)の記者会見について全く触れていないことはどういうことでしょうか? この期に及んで何をしているのでしょうか!
「原子力資料情報室」 【http://cnic.jp/】
『戦争の世紀を超えて ~その場所で語られるべき戦争の記憶がある~』、2月に読了。姜尚中・森達也著。集英社文庫、2010年2月第1刷。
苦手な対談もの。サブタイトルの意味は、森さんのプロローグに(p.7)。
伊丹万作氏、「騙されること自体がすでに一つの悪である」(p.167)。
戦争が大きなビジネスチャンス、まさに死の商人化(p.351)。
世界各地の戦争の傷跡の残る各地を訪れつつの5章構成。「第一章 戦争の世紀のトラウマ ~場所に残された記憶を辿って~」、「第二章 勝者、敗者、被害者の記憶 ~裁きの場で~」、「第三章 限定戦争という悪夢 ~冷戦の最前線で~」、「第四章 そろそろ違う夢で目覚めたい」、「第五章 ヒロシマ、その新たな役割 ~「核なき世界」の発信地~」。
『検察に、殺される』、2月に読了。粟野仁雄著。ベスト新書、2010年11月、初版第一刷。
ガタガタの特捜(p.6)。
志布志事件(p.8、155、159、213)、氷見事件(p.25)。甲山事件(p.82)(松下竜一さん『記憶の闇』)。高知白バイ事件(p.122)。布川事件(p.133)。足利事件(p.139)。袴田事件(p.145、154)。村木厚子さん冤罪・証拠捏造事件(p.166)。
弘中惇一郎弁護士(p.28、87、89、101、216)。三井環さん(p.75、174)、郷原信郎さん(p.76、190)、魚住昭さん(p.79)。
検察審査会(p.80、178)。
郷原さんは、特捜部は野に下れ、と(p.209)。
『なんでこうなるの ~我が老後~』、2月に読了。佐藤愛子著。文春文庫、2005年4月第6刷(1998年9月第1刷)。「我が老後」シリーズの第2巻。
裏表紙から、「「よしッ、この家をぶッ壊そう!」 古希を前に、愛着こもる我が家の改装を思い立つ。沈滞鬱鬱たる気分を粉砕せんとするこの心意気を見よ! 日々舞い込む珍妙な登場人物、事件の連続。相手がヘンなのか、呼び寄せるこっちがヘンか。はたまた運命か、宿命か。ああ、なんでこうなる? 好評シリーズ「我が老後」第二弾」。
オカルト系の話には辟易するけれど・・・、怒りのパワーはいつもながらすごい。
T文庫にて。
『チロ愛死』、3月2日に読了。荒木経惟著。河出書房新社、2010年9月初版発行。
表紙や直前のモノクロの写真がもの悲しい。
『愛しのチロ』と並ぶ死顔。遺骨写真。陽子さんの棺とチロの棺、陽子さんの骨壷とチロの骨壷を抱く荒木さんの落胆した姿。
昨年3月2日に愛死。偶然、1年後の同日に読んだことに鳥肌。
ようやく本日復帰。現実世界に戻ってきました。きつかった。
『創』編集長の篠田博之さんによる、相撲の八百長に関する記事をコピペさせてもらいます。
いまさら、「過去にはなかった」は確かにひどいですよね。八百長を告発して裁判で負けてきた人達にとっては、確かに、冤罪のようなもの。
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【http://www.tsukuru.co.jp/tsukuru_blog/2011/02/post-135.html】
大相撲八百長騒動と『週刊現代』裁判について 毎日新聞の半日先行のスクープで始まった大相撲八百長騒動ですが、大筋ではこれまで『週刊現代』などで報じられてきたことと同じです。今回のように「動かぬ証拠」が出たというのは大きなことです。でも、気になるのは、いまだに相撲協会が「八百長は過去にはなかった」と強調していること。これは『週刊現代』への裁判が昨年10月に確定して4000万円以上の賠償金が決まっている事情を意識しての発言ですが、幾ら何でもひどすぎるのでは。一方で「うみを出し切る」とか言いながら、他方で「過去にはなかった」と平気で言っているという、これ一体何なのでしょうか。
今からでも、あの『週刊現代』の裁判は何だったのかということを再度見直すのが当然でしょう。あの裁判は、メディア訴訟の歴史に残るような高額賠償判決で、『週刊現代』と筆者の武田頼政さんは完敗でした。それが確定後3カ月で、根底からひっくり返る証拠が出てきたわけです。これ、冤罪事件のようなものじゃないですか。
確かに裁判で審理されたのは朝青竜など別の力士のケースなので、今回の証拠が直接それに関わるわけではないのですが、でも今回の証拠の発覚が半年早ければ、心証は全く違っていたはずです。
あの高額訴訟は、もう八百長疑惑など週刊誌に書かせないぞという威嚇を狙ったもので、かつての『週刊ポスト』のキャンペーンの経緯もあり、相撲協会としては書けば必ず訴えるという態度を見せつけたものです。こういうあからさまな威嚇訴訟を裁判所が追認していくという現状は、改めて考えるべきことです。だって武田さんなどへたをするとライター生命を失いかねなかったわけですから。
この話、2月6日付東京新聞の「週刊誌を読む」にも書いて、その中でも触れましたが、月刊『創』も2003年に武富士の山岡さんへの盗聴疑惑を告発した時、武富士から次々と提訴されました。武富士は「全くの事実無根」とか無茶苦茶なことを言って、その山岡さんの書いた記事を訴えたわけです。で、裁判が始まった直後に武富士会長が逮捕されるというドラスティックな展開で、『創』は勝ったわけです。もし逮捕がもっと遅かったら、裁判は簡単ではなかったはずで、名誉毀損訴訟は、挙証責任が書いた側にあるので、取材源秘匿などの責務を負う報道側には不利な構造になっているのです。
確かに、断罪されてもしかたないようなひどい報道がたくさんあるのは事実なのですが、問題はプライバシー侵害や弱い者いじめでしかないようなケースも、権力追及といった報道目的の場合も、裁判所が「ミソもクソも一緒」に取り扱ってしまうことです。権力追及においては、「100%ウラがとれなくても書く」という週刊誌ジャーナリズムの姿勢は称揚されるべきで、そのあたりの認識が裁判所に欠けているのは残念としか言いようがありません。
でも今回、警察のお墨付きを得たことで堰を切ったように大手マスコミが八百長告発をしていますが、相撲記者だったら八百長についてはこれまで何らかの情報に接する機会はいくらでもあったはずです。それを協会の報復を恐れて黙ってきて、こうなったとたんに書きまくるというのはどうなのかな、という感じ。前述した武富士の時も会長が逮捕されたとたんに大手マスコミが洪水のように書き始めたのですが、それまでは『創』など一部の雑誌が孤立しながら告発を行っていたわけで、あの時も「なんだかなあ」という感じでした。きょう7日発売の『週刊現代』が「八百長を見て見ぬふりをした相撲ムラのインサイダーたち」という記事を載せてますが、その通りです。でも裁判で完敗した『週刊現代』、今週号の誌面はものすごい鼻息の荒さですねえ。
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