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●『生物と無生物のあいだ』読了 (2/4)

2007年12月12日 11時04分23秒 | Weblog

(つづき)【福岡伸一著、『生物と無生物のあいだ』】

DNA
の相補的塩基対のシンプルさ、逆に、タンパク質の構造の多様性。そして、結果として、タンパク質同士の相補性の重要さに気づかされました。
71頁の二重ラセンの図は誤りかな?? 
Nature掲載のワトソンとクリックの論文”A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid” (1953.4.25号、pp.737-738) はわずか千語からなるごく短い論文であるが、二本鎖のラセンの自己複製のメカニズムも暗示しているとのこと。原文 (http://www.nature.com/nature/dna50/watsoncrick.pdf) を見てみると、”It has not escaped our notice that the specific paring we have postulated immediately suggests a possible copying mechanism for the genetic material.”とありました。
で、
ワトソンとクリックがDNAラセンの逆並行構造 (先の論文中に、二本の矢印が逆方向に引いてあるところが重要) の結論に至る際に、フランクリンのDNAX線解析結果を秘かに「透かし見 (ピア) (peer reviewと掛けてある) したか? ワトソンとクリックに加えて、フランクリンの上司ウィルキンズがノーベル賞を得ている点に注目。

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