Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●原子力村の生き残りをかけた戦い

2011年08月30日 00時40分02秒 | Weblog


出先(SL)から。首相が代わったようですけけれども・・・。

 WP『
小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に出ていた記事http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/21/tv-asahi-jul-21/)。

 総括原価方式という、原子力を選択するカラクリ。経産相は原子力技術の継承なんてカッコイイことを言っているけれど、原子力村の生き残りをかけた戦いだ(http://www.asahi.com/politics/update/0721/TKY201107210271.html)。経産相は、「原発=核」を続けることしか頭にはない原子力村の住人である。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/21/tv-asahi-jul-21/

721 「総括原価方式の役割」「どうしても原子力をやりたかった理由」 小出裕章(そもそも総研)

2011
721日(金)、テレビ朝日「モーニングバード」の毎週金曜のコーナー「そもそも総研」にて、小出裕章氏がVTR出演されていました。コメント欄にてあさまに教えていただきました。またコメント欄にてしんちゃんさまに書き起こしを提供していただきました。


内容書き起こし
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※3分32秒あたりから
(総括原価方式の役割とは…)


玉川「で、その部分についても、小出先生、また新しく本出しましたけども、この本の中にもコストの問題、書いてありますけれども、あの小出先生はこれについてなんというふうにおっしゃるか。で、VTR」

※VTR

小出「国が誘導してきたということなんですね。原子力発電所を電力会社にやらせるために。」


玉川「この総括原価方式なんですけれども。これどういう役割があったというふうに先生は思われますか?」

小出「電力会社の資産に比例するという形で利潤が決められたがために電力会社としては資産を持てば持つだけ利潤が膨れ上がる、そういう構造だった、わけです。えー、原子力発電所というものは1基作れば何千億円という資産になりますので、作ってしまえばもうそれだけ比例計算で利潤が懐に入るという、もうとてつもなくうまい方式で、電力会社が優遇されてきてしまったのですね。」

玉川「同じ電気を作るのにも火力発電所よりも原発のほうが高いわけですよね。」

原発「高い。はい。」

玉川「ということは高い施設つくったほうが儲けになる。」

小出「そうです。そうです。」

玉川「そしたらやっぱり高いほう高いほうっていきますよね。」

小出「そうやって来てしまったわけですね、こんにちまで。」

玉川「ってことは逆にいうと総括原価方式があったから、利益を出す、民間企業ですから、利益を出すために原発をいっぱい作ったという側面もあるんですか?」

小出「そうです。そのように、まあ、逆な言い方をすれば国が誘導してきたということなんですね。原子力発電所を電力会社にやらせるために。」

玉川「ああー、はいはい」
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※14分40秒あたりから
(どうしても原子力をやりたかった理由とは…)


小出「原子力というのは、私からみると、核と同じものなんですね。日本人が言う「核」と同じものなんですね。つまりまあ、軍事利用と切っても切り離せない技術なのであって、国家としてはそのことを始めから知っていて、原子力の平和利用だと標榜しながらも核兵器を開発する能力、技術的能力というのを保有し続けたいという思惑が、わたくしは国にはずっとあったと思います。でいずれにしてもまあ国、日本の国というのは原子力をやると決めたわけですね。やると決めた以上は民間企業を巻き込まなければできなかったわけで。で、そのためには電力会社にうまみをあたえなければいけない。その1つが総括原価方式で、原発を誘導するということだった」
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http://www.asahi.com/politics/update/0721/TKY201107210271.html

2011721144
原発再稼働基準「事故調報告の1、2年後」 首相が答弁

 菅直人首相は21日の参院予算委員会での答弁で、原発再稼働のための本格的な安全基準について「(東京電力福島第一原発の)事故調(査・検証委員会)の報告が出た1年か2年の後、新しい基準をつくることになる」と述べた。

 全原発を対象に実施するストレステスト(耐性評価)については「今の段階で(暫定的な)新しいルールづくりをすることは、国民に安心を持ってもらう上で必要だ」と強調した。原発輸出については「私自身これまで力を入れてきた。もう一度きちんとした議論がなされなければならない段階にきている」と述べた。

 海江田万里経済産業相は、首相の「脱原発」発言について会見前に首相から説明を受けた際、「日本は核兵器を持たずに原子力技術を開発してきたが、原発ゼロとなるとこうした技術が途絶えてしまう。それで本当にいいのか。もう少し多角的な角度から議論した方がいい」と反論したことを明らかにした。
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