[※ 《望月衣塑子のジャーナリスト精神に迫る》…森達也監督『i -新聞記者ドキュメント-』(https://i-shimbunkisha.jp/)↑]
佐藤和子氏による、週刊金曜日オンラインの記事【望月『東京』記者に示した『毎日』官邸キャップの“忠告”の中身】(http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2020/02/14/news-57/)。
《望月記者を批判した『毎日』だが、希望する記者が質問できるように努力してくれるのだろうか。…「記者が質問できるようにするのは当然のことだ。内閣記者会に加盟しているか否かにかかわらず、出席し質問ができる環境を維持すると同時に、出席したいとの新たな要望があれば、積極的に受け入れるべきだと考える」(同社広報)》。
毎日新聞社広報が仰るように、記者や(フリーの)ジャーナリストが自由に質問できるでしょうか? 質問がなくなるまで、最低の官房長官が答えるような「しきり」になっているでしょうか?
最低の官房長官のバンキシャ殿は、質問を《6月とか国会が終わった後にやれば》?、だそうです。アホですか? さらに、《質問が下手すぎる。完全に喧嘩売っている。もう少しうまくやらないと引き出せない》…だそうですが、記者会見やぶら下がり、オフ懇、夜討ち・朝駆けで一体どんな素晴らしい《回答》を引き出したのでしょうかね? おまけに、《負け犬の遠吠え》? シナリオの通りの〝記者会見〟は政府広報にしか過ぎず、政治部記者殿は《勝ち馬》になったつもりでしょうか。こんな政府広報のおかげで、有権者は政治に興味を失い、間接的に自公お維を支持する《眠り猫》になってしまうのでしょう。内閣記者会政治部記者はActiveなイジメ《加担》者であることが、《やぶ蛇》で露見。
『●『記者会見ゲリラ戦記』読了』
「畠山理仁著。…《ようやくその第一歩、扉がわずかに開いた。
記者クラブとフリー記者が対峙するなどナンセンス、なぜなら
「本来、報道に携わる者が対峙すべきは権力者だからだ」。
…記者会見のオープン化がなされた時、ようやく権力と報道の
本当の戦いが始まる。…記者会見が真剣勝負の場になれば、
政治家も記者も技量が磨かれる。ファインプレーも出るだろう。
さあ、一刻も早く試合を始めよう。開かれた日本の民主主義のために》
『●小林節氏…《職業としての権力監視機関として、報道が発達し、
憲法の重要な柱のひとつとして確立され》た』
《新聞労連・南彰委員長…トランプ政権がCNN記者の記者証を
取り上げた際、政権寄りのFOXも異議を唱えました。
新聞労連ではこのとき、ホワイトハウス記者協会と連帯する
という声明を出し、〈ホワイトハウスでの出来事は、日本で働く
私たちにとっても他人事ではありません〉と書いたんです。
対岸の火事じゃない、いま官邸で起きていることも同じだ、と。
NHKをはじめ、日本のメディアはトランプ政権のそうした問題を
面白がって報じるけれど、そんな場合じゃないですよ、と。でも、
そうした危機感も広がらず、ズルズルときてしまった。それが
いまの現状であり、将来世代がまともに取材できる環境に変えて
いくための最後のチャンスなんだと思っています》
『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機』
《対して米国のメディアはどうか。トランプ政権のホワイトハウス報道官
だったショーン・スパイサー氏が政権に批判的なCNNや
ニューヨーク・タイムズなどを会見から締め出した際には、AP通信や
タイム誌はいっしょになって会見をボイコット。ホワイトハウス記者会も
抗議声明を発表した。もちろん、スパイサー氏が菅官房長官と同様に
まともに質問に答えず、批判的なメディアには強権的な姿勢を見せても、
記者たちは食い下がって何度も質問を繰り返す。スパイサー氏が詭弁を
振りかざした際には露骨にシラけた表情を向け、紙面や番組ではっきりと
「嘘つき」「バカ」「大バカ」「最悪の返答」と批判を浴びせている。これこそが
不誠実な政権担当者へのジャーナリズムの本来のあり方ではないのか》。
『●三宅勝久さん《報道・言論の自由を標榜しながら
じつのところ会見参加者を選別している…巧みな情報操作》』
『●《オーストラリア各紙は黒塗り紙面で「政府があなたから真実を
遠ざけるとき、何を隠しているのか?」と読者に問い掛けた》』
『●新聞労連・南彰中央執行委員長による声明【オープンな
首相記者会見を求める】…「質問をする機会はすべての取材者に…」』
《官邸による「望月いじめ」を「黙殺」する形で「加担」》より、実際はもっともっとひどかった模様。Passiveに《「黙殺」する形で「加担」》どころか、ジャーナリズムの自死に積極的にactiveに《加担》。もう、そんな内閣記者会政治部記者達には《報道》を名乗らないでほしい。
『●暴言連発「あなたに答える必要はありません」「ここは
質問に答える場所ではない」「その発言だったら、指しません」』
「リテラの記事【「令和おじさん」の本当の顔が露わに! 菅官房長官が
望月衣塑子記者への“質問妨害”を復活、国連報告でも問題に】…
《5月29日の定例記者会見で、東京新聞・望月衣塑子記者の質問に対し、
こう言い放ったからだ。「その発言だったら、指しません」
これまでも菅官房長官は会見の場で、望月記者の質問に
「あなたに答える必要はありません」
「ここは質問に答える場所ではない」などと職責を放棄して暴言を
吐いてきた》」
『●『i -新聞記者ドキュメント-』…《「i」…一人ががんばれば
みんなもがんばる――映画はそのことを教えてくれる》(木下昌明さん)』
『●阿部岳さん《菅氏の会見でも食い下がる記者…。問い続けることが、
あらがうこと。…対話という血管が詰まれば、民主主義が死ぬ》』
『●《東京新聞の記者が質問をしようと挙手しても菅氏が
指名しない》…なぜに《官邸報道室長が司会役を務めている》のか?』
『●あぁ、やっぱりねぇ…、イジメを見て見ぬふり。内閣記者会
政治部記者達が作り出す〝居ないことにされてしまった記者〟』
「あ~ぁ、ちょっと酷すぎやしませんかね? 内閣記者会政治部記者達は、
他社とはいへ、社会部記者を報道の同志とは思わないのかね?
イジメを見て見ぬふりとは、政治部記者を名乗るのは恥だな。」
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【タグ】官房長官|望月衣塑子|毎日|毎日新聞|菅義偉|記者会見
望月『東京』記者に示した『毎日』官邸キャップの“忠告”の中身
佐藤和子|2020年2月14日1:45PM
(首相官邸。(撮影/編集部))
「(あなたのツイートを)削除してほしい」。『毎日新聞』政治部の官邸キャップは、『東京新聞』社会部の望月衣塑子記者にそう迫った。
「質問が下手すぎる」「(質問は)国会が終わった後に」。男の口から次々と飛び出してきた。菅義偉官房長官の記者会見で厳しい質問をぶつける望月記者への苛立ちを吐き出しているかのようだ。
「会社の方に聞いてくださいというコメントでいいですね?」。突然、確認を求められた。翌2月6日早朝、『毎日新聞』デジタル版は、「『望月記者は指させない』…事実に反するツイート拡散 菅長官会見巡る異常事態」という番記者による記事を配信、「望月氏は『会社を通じてください』とだけ述べた」と掲載した。
政治部記者の本音か
手元にある2人のやりとりの記録(概要)には政治部記者の本音が露骨に現われている。
2月5日午前。菅長官の記者会見が終わり会場を出た望月記者は先述の官邸キャップに呼び止められた。
「予算委員会はいま一番忙しい時期だから時期を間違えちゃいけない。6月とか国会が終わった後にやればもうちょっと指されますよ」。官邸キャップは、来るな、質問するな、とは言わないが、“忠告”にしてはきつい言葉だ。
「(私は)官房長官番もやっていた。その立場から言わせると質問が下手すぎる。完全に喧嘩売っている。もう少しうまくやらないと引き出せない」
望月記者の質問には、様々な評価があり、この意見も典型例の一つだ。そして次のようにも言っている。
「外野で言って終わり。負け犬の遠吠え。はっきり言って」
「官房長官会見で政権のことを追及するより別の方法で追及した方がお互いのためになる」。菅長官の都合で指名が制限されている現状には、「それが政治ですから」。
望月記者は、自分の質問に絡んで菅長官が番記者とのオフレコ懇談を拒む手口を批判した。しかし、官邸キャップは「それは菅さん個人の問題ではなく、(政治家は)そういうものだから。その中で我々はいかに(情報を)取っていくか。菅さん個人の問題じゃない。単純すぎる」と否定していた。
〈先週菅官房長官に抗議して以降、3回連続で指されず。なんと番記者たちが「望月が手を挙げても指させない」と内々で決めたとの情報が届いた〉(1月29日、抜粋)。官邸キャップはこのツイートを印刷した紙を望月記者に突き出し、「これって事実と違いますよね」と現われたのだった。
菅長官は昨年11月に「桜を見る会」問題が浮上して以降、『毎日』をはじめ番記者からの厳しい追及にさらされた。関係者によると、菅長官は指名権を都合よく利用し、次第に質問を制限するようになったらしい。この流れのなかで、もともと菅長官が答えたくない望月記者の指名も極端に減った。
1月は参加した14回のうちたった2回(3問)。1月22日、ついに質問の際「非常に不当な扱いを受けている」と抗議したのだ。この日以降、菅長官は番記者による夜回りなどオフレコ取材にも応じなくなり、幹事社(『朝日』)と『東京』の番記者に望月記者への対応を求める声が相次いだという。
望月記者がツイートしたのは、そんなさなかだったようだ。
望月記者を批判した『毎日』だが、希望する記者が質問できるように努力してくれるのだろうか。本誌編集部を通じて聞いてみた。
「記者が質問できるようにするのは当然のことだ。内閣記者会に加盟しているか否かにかかわらず、出席し質問ができる環境を維持すると同時に、出席したいとの新たな要望があれば、積極的に受け入れるべきだと考える」(同社広報)
ぜひ、期待したい。
(佐藤和子・ライター。2020年2月14日号)
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