nikkan-gendai二つのの記事【行司役まで務め…「TPP交渉」米国の使い走りだった甘利大臣】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165042)、
【安保法に続きTPPでも…安倍首相の“応援団”と化した官邸記者】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165400)。
《これに甘利TPP担当相が何と言ったか。「ゲームはやめて誠実な対応で交渉すべきだと呼び掛けた」というのである。自国の国民や国益のために最後まで戦った各国に引き換え日本は……、である。…多国籍企業が進出先の政府に損害を求めるISD条項はどうなったのか》。
自民党公約「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」が聞いて呆れるし、無節操にハタ振るマスコミも酷い。
『●ISD条項はどうなった?…TPP問題、
自民党の「悪辣」ぶりは、今に始まったことではない』
《「何がヒドかったというと、「国家百年の計」「国益にかなう最善の結果を得ることができた」なんて恍惚とした表情で話す安倍首相に対し、記者から厳しい質問が何も出なかったからだ」》。
《「自民党がTPP交渉参加に先立って掲げた国民との約束は、しっかりと守ることができた」「農産物重要5項目については、関税撤廃の例外を確保できた」 そもそも2012年の総選挙で「TPPの交渉参加に断固反対」を掲げて戦ったのは自民党だ》。
失われる「メディアの作法、矜持」…「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様らの「思う壺」、それがTPPでも。
アベ様、何かの冗談でしょうか?、と言いたくなるような「恍惚」な説明。それに何の批判も出来ないマスコミ。
『●公約破りの自民党が推進するTPP、その旗を振るマスコミにも呆れる』
「旧与党の公約破りを批判していたのに、選挙公約の
ポスターに「ウソつかない。TPP断固反対。 ブレない。」
と書かれている」にもかかわらず、自らそれを平気で
破棄できるのだから、神経を疑う。それを批判できない
どころか、TPP推進の旗振り役までマスコミが務める
のだから、これまた神経を疑う」
それにしても、「ケンカ」できる記者はいないのかね?、橋下徹元大阪「ト」知事を激怒させた女性記者のような。
『●対橋下元〝ト〟知事、どうすべきか?』
「いつもながらの辛辣ながら、核心をついた、
最後のgendai.netの後日談にワタクシは大賛成!!
記者が泣かされたのかと思い、記者に同情していた
けれども、いやいや、なかなかの記者だったらしい。
反骨とまで言えるのかどうかはよくは分からないけれども、
〝ト〟知事や元〝ト〟知事らの周りにも見所のある記者は
いるらしいことがわかって、安心した。〝ト〟知事らに
好き勝手言わせていて、斎藤貴男さんらのフリー記者を
除いて、何も感じない記者ばかりなのかと思っていました。
…「こんな状態でも、ひるんじゃダメよ」――」
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165042】
行司役まで務め…「TPP交渉」米国の使い走りだった甘利大臣
2015年10月5日
(各国が「国益」を主張する中…(C)日刊ゲンダイ)
米アトランタで行われているTPPの閣僚会合は異例の延長に延長を重ねた。
違和感があったのは、豪州やニュージーランドなどがギリギリまで粘りの交渉を続ける中、いつの間にか日本が交渉をまとめる“行司役”になっていたことだ。
最後まで残った焦点は、バイオ医薬品のデータ保護期間と乳製品の市場開放だった。医薬品データについては米国が12年から8年に譲歩したものの、ジェネリック医薬品の拡大を求める豪州が5年以下を主張し、チリやペルーも米に反発。乳製品ではニュージーランドが日米カナダに市場開放拡大を求めて引かなかった。
これに甘利TPP担当相が何と言ったか。「ゲームはやめて誠実な対応で交渉すべきだと呼び掛けた」というのである。自国の国民や国益のために最後まで戦った各国に引き換え日本は……、である。
そもそも日本には、自民党が公約していたコメや牛肉、豚肉など「聖域5品目」があったはず。ところが「日米2国間協議で、いずれもさっさと譲歩してしまった」(自民党関係者)。そのうえ、コメについては無関税か低関税で輸入する特別枠が5万トンから7万トンに拡大して決着する見通しで、牛肉のセーフガード(緊急輸入制限)も将来撤廃される方向だという。何もかもベタ折れなのだ。
加えて、遺伝子組み換え食品の表示など「食の安全」は守られるのか。国民皆保険は守られるのか。多国籍企業が進出先の政府に損害を求めるISD条項はどうなったのか。そうした日本の国の土台が変わってしまう大問題の行方は、明らかにされないままだ。
元外交官の天木直人氏がこう言う。
「TPP交渉で『対米従属日本』のなれの果てを見た
思いです。対米配慮の必要のない各国は国益のために
徹底的に頑張った。一方日本は、日米2国間協議で早々に
譲歩し、TPPを通じてアジア支配を進めたい米国のための
使い走りをやっていた。これでは主権国家とは言えませんよ」
政府の“広報”に引きずられるように、新聞テレビも、最終合意を「今か今か」と待ちわびるような報道ばかりだった。安保法案に続き、TPPでも、国民はあらためて怒った方がいい。
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/165400】
安保法に続きTPPでも…安倍首相の“応援団”と化した官邸記者
(今回もメディアは沈黙…(C)日刊ゲンダイ)
まるで見ちゃいられなかった。TPP交渉の大筋合意を受けて6日、行われた安倍首相の会見。何がヒドかったというと、「国家百年の計」「国益にかなう最善の結果を得ることができた」なんて恍惚とした表情で話す安倍首相に対し、記者から厳しい質問が何も出なかったからだ。
とりわけ突っ込みどころ満載だったのは、安倍首相のこの発言だ。
「自民党がTPP交渉参加に先立って掲げた国民との約束は、
しっかりと守ることができた」
「農産物重要5項目については、関税撤廃の例外を確保できた」
そもそも2012年の総選挙で「TPPの交渉参加に断固反対」を掲げて戦ったのは自民党だ。当時、野党だった安倍首相も衆院本会議で「我が党では既に、聖域なき関税撤廃を前提にする限り、交渉参加に反対することを決定しております」と叫んでいた。今回、安倍首相は「例外を確保」なんて言葉でゴマカしているが、合意によって10年以内に95%の輸入関税はなくなる。「聖域なき撤廃」が先延ばしされただけで、「国民との約束」なんて何も守っちゃいない。
しかも、13年4月の衆参農林水産委員会の「TPP協定交渉参加に関する決議」では、重要5品目について〈10年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も含め認めないこと〉〈収集した情報については、国会に速やかに報告するとともに、国民への十分な情報提供を行い〉とあるが、合意事項では牛、豚肉とも関税の段階的な大幅引き下げが決定。野党から交渉結果の詳細説明を求められている臨時国会の開催についても、安倍首相は「与党と相談して決めたい」と逃げた。
フツーの感覚を持った記者なら「例外確保の具体的な意味は何か」「委員会決議に反する」「すぐに臨時国会を開いて国民に説明すべき」と迫るのがスジだ。
ところが、官邸の記者たちは羊のように沈黙。辛うじて「聖域は守られたのか」との質問が出たが、例によってダラダラ説明する安倍首相に「万全の措置を講じる」と言われてオシマイだ。TPP交渉と直接関係あるとは思えない「内閣の取り組み」について問われた安倍首相が、待ってましたとばかり用意したペーパーをめくって答える場面なんて、「ヤラセ会見」の雰囲気すら漂っていた。元外交官の天木直人氏がこう言う。
「合意してから『対策本部をつくる』なんて順番が逆だし、
メチャクチャですよ。交渉のフタを開けてみれば
米国だけが有利なものばかりで、日本にとって
不平等条約と同じ。それなのにメディアは何ら指摘しないし、
批判もしない。安保法と同じでヒドイ状況です」
安倍政権の愚策と暴走を支えている最大の応援団の正体は、官邸記者と思っていい。
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