acoぶーろぐ

読書、手作り三昧なacoの日々をつづるブログ

『先送りできない日本』

2014-03-15 22:35:27 | 読書

『先送りできない日本』”第二の焼け跡”からの再出発
池上彰(著)

<Amazon 内容紹介より>
グローバル競争における日本の方向性。
TPPと日本の食糧問題。
日本の経済は何をめざして舵を切るべきか?
中国、インドとどう付き合っていくか?
政局中心の日本の政治はこれでいいのか?
日本のものづくりを再生するには?
これまで解決してこなかった日本の大問題に決着をつける。

<感想>
大震災から3年経って直後に発刊された本を読むのもどうかなぁ~と思ったけれど、さすが池上本!
わかりやすくていろいろとスッキリ整理できた。

社会が大きく変化しているときには、何が正義なのか、それが分からなくなるときもあるでしょう。正解は、人によって違うはずです。しかし問題提起をすることに意味があります。自分の頭の中で問題を咀嚼し、足りないパズルのピースを探す過程で、いろんな立場の人の、いろんな意見と出会います。そのことが大事なのです。そして、確信は得られないとしても、そのときの自分なりの答えを出してみることが大事なのだと思います。・・・「いい質問」から「いい答え」が出る―長いあとがき より

『母子密着と育児障害』

2014-03-13 23:19:46 | 読書

『母子密着と育児障害』田中喜美子(著)

<講談社BOOK倶楽部 内容紹介より>
子供の心がわかる本
手をかけすぎの育児常識が子どもの「生きる力」を奪う!!
子どもたちはどこか病んでいる。
しかし、それを克服する素晴らしさをもっている。
河合隼雄
20世紀の後半から21世紀初頭にいたるいまほど、
日本の女性が子育てにのめりこみ、
子どもに密着して暮らしている時代は、ない。
これまで日本人は、
「貧しさ」と「母子分離」のなかで
子どもをどう育てるべきかというノウハウは知っていた。
ところが「豊かさ」と「母子密着」のなかで
子育てがどうあるべきかということについては、
ほとんど何ひとつ知らないといってよい。
日本の子どもたちの問題はさまざまあるが、
なかで最大のものは「やる気」の欠如であって、
(中略)若者たちの「生きる力」の衰弱の直接の、
そして最大の原因は、乳幼児期から子どもに密着し、
子どもを生きがいとしている母親の子育てにある。
●第一子誕生後の夫婦関係
●「スキンシップ礼賛(らいさん)」の罠
●添い寝が子育てをつらくする
●「叱らない育児」の末に……
●「二人目は産む気になれません」
●「無私の愛」という名の支配
●「母親向き」の女性は3割足らず
●「夫の支え」が最も大事な数年間
●横行する「隠された暴力」
●子どもにのしかかる「働かない母」

<感想>
甘やかし祖父母について書かれた部分には共感できたけれど、違和感を感じるところも多かった。
読み終わったときの後味が悪くてブログに載せる気が起きなかったというか、首がピクンとつってしまってそれどころではなくなった(^。^;)フウ
書評あれこれを読んでみたら、な~んだ同じこと感じてる~と思ってホッとした(^。^;)ホッ

BUMP OF CHICKEN 『RAY』

2014-03-12 13:42:17 | 音楽

BUMP OF CHICKEN NEWALBUM 『RAY』

前作アルバム「COSMONAUT」(2010年12月15日)のリリースから震災を経て約3年、
2011年の映画「ドラえもん」の主題歌となった「友達の唄」以降、
漫画家・井上雄彦氏とコラボレーションを果たした「Smile」、
「FINAL FANTASY 零式」のテーマソング「ゼロ」、
映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」主題歌「グッドラック」、
フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」主題歌「firefly」、
そして配信限定シングル「虹を待つ人」までを収録。
これらの大ヒットシングルと「ray」を含む全13曲に加え、
アルバムとしては初めて【DVD付初回限定盤】

<収録内容>
【CD】全13曲収録予定
■友達の唄:「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」主題歌
■ゼロ:「FINAL FANTASY 零式」テーマソング
■Smile ~Band version~: ソフトバンク「復興支援ポータルサイト」CMソング
■グッドラック:映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」主題歌
■firefly:フジテレビ系ドラマ「息もできない夏」主題歌
■虹を待つ人:映画「ガッチャマン」主題歌
■ray
【DVD】
■MUSIC VIDEO:友達の唄 / ゼロ / Smile ※Band ver. / グッドラック / firefly / 虹を待つ人
■2013年8月9日 ベストアルバム発売記念ライブより

<感想>
1月26日にTSUTAYAオンラインで予約したBUMP OF CHICKEN NEWALBUM 『RAY』(初回限定盤 CD+DVD)が発売日の今日届いた\(^^)/
今、CD全部聴き終えて感慨に耽っている。

『驚きの日本史講座』

2014-03-10 21:53:21 | 読書

昭和の教科書とこんなに違う『驚きの日本史講座』
河合敦(著)

<Amazon 内容紹介より>
ためしにお子さんの歴史教科書を開いて、
パラパラとページをめくっていただきたい。
きっとみなさんの頃とゼンゼン違うことに、
改めて驚かれることだろう。
ただ、教科書の変化は、
じつは表紙や装幀だけではない。
ご存知のとおり、教科書は数年後ごとに改定され、
その内容はだんだんと更新されていく。
そんなことから、二十年も経つと、
常識だと信じて疑わなかった歴史の学説が
大きく変わってしまっている場合も少なくないのである。
目で見える部分として、
一番はっきり実感できるのは、偉人の肖像画であろう。
たとえば、宮内庁が所蔵している聖徳太子像(唐本御影)は、
お札のモデルになった有名な肖像で、
かつてはどの教科書にも掲載されていた。
しかしこの肖像は、
太子が没してから百年以上後につくられたもので、
別人説も強いため、
最近の日本史の教科書からは消えつつあるのだ。
さらにショッキングなことに、
源頼朝像(京都の神護寺蔵)や
足利尊氏像(京都国立博物館蔵)なども、
信憑性に乏しいという理由から
教科書から削除されてしまっているのである。
つまり、今の日本史の教科書では、
頼朝の凛々しい顔や髪を乱して馬で疾駆する
尊氏の姿はもう見られないのだ。
旧石器時代も大きく変化した項目の一つである。
科学的分析方法の進展によって、
明石原人や牛川人といった原人や旧人の骨が、
いずれも私たちと同じ新人や動物の骨であることが判明したのだ。
つまり、私たちがかつて学んできたことは、
真っ赤なウソだったのである。
このため、現在の日本史教科書のすべてから、
原人や旧人の骨は消えてしまっている。
先に触れた聖徳太子の項目も、
私たちの頃とはゼンゼン違ってしまっている。
彼は当時、聖徳太子などと呼ばれておらず、
その政治力についても疑問視されるようになったため、
日本史の教科書では
「厩戸皇子(聖徳太子)」と表記するものが多くなり、
脇役扱いとなってきているのだ。
また、鎌倉幕府の創立年も
一一八五年説をとる教科書が登場してきている。
昔、「イイクニ(一一九二)つくろう」と懸命に覚えた年号は、
いまや常識ではなくなりつつあるのだ。
新発見によって、歴史が変わってしまうケースも少なくない。
日本最古の貨幣とされた和同開珎も、
新たに大量に出土した富本銭に、
その最古の地位が奪われてしまっている。
このように、絶対変わらないようで、
けっこう大きく変わっているのが歴史教科書なのである。
だからお子さんにうっかり歴史の話をしていたら、
それはもう史実ではなかったということも、
大いにありえるわけだ。

<感想>
子どもの頃から記憶することは苦手だったけれど、歴史が好きだったので高校受験のとき必死で覚えた。
日本最古の銭は和同開珎!って大人になっても忘れなかった。
でもあるときニュースで新たに富本銭という日本最古の銭が見つかったと言っていた。
う~ん、歴史ってどんどん新しくなるの?と思った。
そんなこんなで面白そうだなぁ~と『驚きの日本史講座』を読んでみた(*^_^*)

『私のギリシャ神話』

2014-03-09 10:43:47 | 読書

『私のギリシャ神話』阿刀田高(著)

<Amazon 内容紹介より>
世界の至る所に浸透し、
痕跡を残しているギリシャ神話。
とくに西洋の文化や芸術を味わうとき、
ギリシャ神話を知っていると、10倍は楽しい!
数多くの神々や英雄が活躍する広大な神話の世界を、
ゼウス、ヘラクレス、アプロディテ(ヴィーナス)など、
馴染み深い神々のエピソードを中心に、巧みに水先案内。
満載の“挿し絵”は、世界の名画!
エッセイとアートで楽しむ、
おもいきり贅沢なカラー文庫。

<感想>
この本を読んで「淵源」という言葉を知った。

「欧米の文化は淵源をギリシャ神話に得ている。」

「・・・この本の目的は次の2つに要約できるだろう。一つは欧米文化の淵源を知ることだ。ギリシャを知ることは欧米を知ることに通ずる。21世紀はますます国際化していくだろう。肌色の異なる朋友たちの思考と知識の一端を根本からながめてみることも無駄ではあるまい。私たちの内なるギリシャ的なものをも、ときには見出すことがあるだろう。もう一つは・・・古代ギリシャの文明は、それ自体優れている。現在でも生ものとして新鮮な価値を含んでいる。古代ギリシャ哲学は、たとえばソクラテス一人を採ってみても現代的な価値を失っていない。文学や芸術もまたしかり。こうした文化は当然のことながら民族の神話と密接な関係を持っている。ギリシャ神話の知識なしでは理解できない部分も大きいし、加えてギリシャ神話は文学としてそれ自体ユニークな価値を持ち続けている。この点は、とりわけこの本で触れたいポイントである。」

以上、阿刀田高さんのコメントより