早期知能開発としての「近代的珠算塾」
今まで、珠算塾運営が学習塾の運営にどれほど貢献するのかという理由を説明してきましたが、もうそれはご理解いただいたと思いますので、今日は、珠算塾それ自体の強みに付き考察します。
幼児や学童などを対象とする早期知能開発ないしはお稽古事塾としては、公文式や学研の算数教室と、習字やピアノ、水泳・サッカー・野球などのスポーツ、それにロボット科学教育などの種類の習い事があります。
そこで、これらの子供向けの能力開発と珠算練習との間での成果の大きさや内容等について考えてみます。
記
(a)公文式や学研の算数教室との比較
これらはいずれも、観念的で抽象的な数字や数値をそのままに使用して、他の道具類などを介在させずに、数値を直接に運用しての「筆算練習」による計算力強化手法です。
これに対して、そろばんの場合は、そろばんという道具を使って、それを仲立ちにしての計算練習です。
しかも、そろばん計算は、抽象的な数値を具体的で分かりやすい「珠の数」に置き換えて、それを手指を使って運用・操作しながら行いますから、練習を重ねれば、大きな桁数の大量の数値をも、より迅速でかつ正確に演算処理できるだけではなく、頭の中でそろばんをイメージしながらの運珠を通しての「暗算」も瞬時にかつ正確に行うことができるようになりますので、計算手法としての有利さ・優越性は、筆算式よりもはるかに大きいと言えるでしょう。
更には、算数や数学における文章題や図形問題などについても、そろばん練習で養った思考法を基にすれば、そこに登場したり、あるいは隠されている数値やそれらの関係を、具体的な珠の数や演算法に置きなおしてイメージしてゆくため、課題解決も容易で素早いものとなります。
この点も、筆算式計算手法より遥かに優越したメリットでしょう。
(b)音楽・スポーツ・科学実験教室などとの比較
こういった芸能・スポーツ・科学関連のお稽古事は、体力の増強や才能の育成に役立つとしても、その分野で活躍できる程の高度な技能や体力・学力を作り上げることは、競技や才能が世界という舞台で競われる今日では、極めて稀なことと言わざるを得ませんから、プロフェッショナルないしは専門家として生活の糧を稼げる:独り立ちできるということは、極めて難しいでしょう。
子ども時代にそれらの分野での夢を追うことは、ある意味では重要ですが、現実は厳しく、それらについてのお稽古事は、「趣味を楽しむ」というレベルで卒業するのが現実的で上策です。
以上の比較論よりの結論は、子供時代のお稽古事としては、日常生活上でも、学校生活上でも、或いは社会に出てからの業務上でも、圧倒的に利用回数や機会が多い「暗算」能力を身に着け、向上させることが最善の選択と言えるでしょう。
「珠算」は、我が国では既に500年の成長と発展の歴史を有し、中国のそろばん手法とは異なり、効率性や精緻で正確な演算結果の追求などの面で世界に類を見ません。
「相撲」や「能」などと同じく、日本が育んだ極めて貴重な伝統文化・技能の一つと言えるでしょう。
かくて、この世界に誇る貴重な「そろばん技能」を、子供時代に是非とも身に着けていただき、日常生活においてのみならず、後々の学業面ででも、はたまた業務現場でも、暗算得意の優秀な人材として大活躍をしていただくという選択が、親として最も好ましい子育て法になるでしょう。
最善の子育てが、そろばん練習であることから、それを指導できるそろばん塾が、経営面でも強いことは論を待ちません。
にも拘らず、一時的には公文式や電子計算機の登場などでそろばん人気が大幅に衰えた理由は、そろばん業界の伝統や特権的地位を固守し、他の業種からの参入を禁止してきた誤った政策によります。つまり、そろばん業界は、新規の企業や業種との間での競争を怠り、それ自身の保守性に閉じこもったため、教室運営の有り方や教育指導の手法面でも進歩や改革ができずに、正に「恐竜の死滅」と同じような運命をたどってきたのです。
しかし、私自身は、そのような珠算業界の保守性や特権的地位の固守などには真っ向から反対であり、学習塾の趨勢と同じく、生徒が学びやすい「少人数で個別指導」の教育手法を採用し、暗算力育成に励むことを第一とする近代的そろばん塾を開設して、広い世間のお役に立つつもりです。
平成27年9月15日 火曜日
岡村寛三郎(岡村ゼミナール(株) 会長)
早期知能開発志向ACE Kids Academy:珠算・習字・英会話・速読講座
今まで、珠算塾運営が学習塾の運営にどれほど貢献するのかという理由を説明してきましたが、もうそれはご理解いただいたと思いますので、今日は、珠算塾それ自体の強みに付き考察します。
幼児や学童などを対象とする早期知能開発ないしはお稽古事塾としては、公文式や学研の算数教室と、習字やピアノ、水泳・サッカー・野球などのスポーツ、それにロボット科学教育などの種類の習い事があります。
そこで、これらの子供向けの能力開発と珠算練習との間での成果の大きさや内容等について考えてみます。
記
(a)公文式や学研の算数教室との比較
これらはいずれも、観念的で抽象的な数字や数値をそのままに使用して、他の道具類などを介在させずに、数値を直接に運用しての「筆算練習」による計算力強化手法です。
これに対して、そろばんの場合は、そろばんという道具を使って、それを仲立ちにしての計算練習です。
しかも、そろばん計算は、抽象的な数値を具体的で分かりやすい「珠の数」に置き換えて、それを手指を使って運用・操作しながら行いますから、練習を重ねれば、大きな桁数の大量の数値をも、より迅速でかつ正確に演算処理できるだけではなく、頭の中でそろばんをイメージしながらの運珠を通しての「暗算」も瞬時にかつ正確に行うことができるようになりますので、計算手法としての有利さ・優越性は、筆算式よりもはるかに大きいと言えるでしょう。
更には、算数や数学における文章題や図形問題などについても、そろばん練習で養った思考法を基にすれば、そこに登場したり、あるいは隠されている数値やそれらの関係を、具体的な珠の数や演算法に置きなおしてイメージしてゆくため、課題解決も容易で素早いものとなります。
この点も、筆算式計算手法より遥かに優越したメリットでしょう。
(b)音楽・スポーツ・科学実験教室などとの比較
こういった芸能・スポーツ・科学関連のお稽古事は、体力の増強や才能の育成に役立つとしても、その分野で活躍できる程の高度な技能や体力・学力を作り上げることは、競技や才能が世界という舞台で競われる今日では、極めて稀なことと言わざるを得ませんから、プロフェッショナルないしは専門家として生活の糧を稼げる:独り立ちできるということは、極めて難しいでしょう。
子ども時代にそれらの分野での夢を追うことは、ある意味では重要ですが、現実は厳しく、それらについてのお稽古事は、「趣味を楽しむ」というレベルで卒業するのが現実的で上策です。
以上の比較論よりの結論は、子供時代のお稽古事としては、日常生活上でも、学校生活上でも、或いは社会に出てからの業務上でも、圧倒的に利用回数や機会が多い「暗算」能力を身に着け、向上させることが最善の選択と言えるでしょう。
「珠算」は、我が国では既に500年の成長と発展の歴史を有し、中国のそろばん手法とは異なり、効率性や精緻で正確な演算結果の追求などの面で世界に類を見ません。
「相撲」や「能」などと同じく、日本が育んだ極めて貴重な伝統文化・技能の一つと言えるでしょう。
かくて、この世界に誇る貴重な「そろばん技能」を、子供時代に是非とも身に着けていただき、日常生活においてのみならず、後々の学業面ででも、はたまた業務現場でも、暗算得意の優秀な人材として大活躍をしていただくという選択が、親として最も好ましい子育て法になるでしょう。
最善の子育てが、そろばん練習であることから、それを指導できるそろばん塾が、経営面でも強いことは論を待ちません。
にも拘らず、一時的には公文式や電子計算機の登場などでそろばん人気が大幅に衰えた理由は、そろばん業界の伝統や特権的地位を固守し、他の業種からの参入を禁止してきた誤った政策によります。つまり、そろばん業界は、新規の企業や業種との間での競争を怠り、それ自身の保守性に閉じこもったため、教室運営の有り方や教育指導の手法面でも進歩や改革ができずに、正に「恐竜の死滅」と同じような運命をたどってきたのです。
しかし、私自身は、そのような珠算業界の保守性や特権的地位の固守などには真っ向から反対であり、学習塾の趨勢と同じく、生徒が学びやすい「少人数で個別指導」の教育手法を採用し、暗算力育成に励むことを第一とする近代的そろばん塾を開設して、広い世間のお役に立つつもりです。
平成27年9月15日 火曜日
岡村寛三郎(岡村ゼミナール(株) 会長)
早期知能開発志向ACE Kids Academy:珠算・習字・英会話・速読講座