Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

MJQ : the Sheriff

2020-06-18 08:40:45 | ジャズ
ポーランドのグラフィック・デザイナー Stanisław Zagórski のジャケットが話題になった 1964 年の Modern Jazz Quartet のアルバム.快調に疾走するタイトル曲は,シェリフと悪漢の追いかけっこらしいが,聞き直してみて Horace Silver の Sister Sadie じゃないかと思った.contrafact というにはあまりにあからさまだ.John Lewis の曲としてクレジットされているが,メンバーの他の3人もわかっていたはず.どうなっていたんだろう...
まぁ聞く側にとってはどうでもいいことだが.

そういえば,「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」の Swing to Bop も Topsy と同じだった.歳をとるといろんなことが聞こえてきて,それが純粋な鑑賞を妨げる...

MJQ のアルバムには,大運河 (No Sun in Venice),Collaboration, Blues on Bach のように統一的なコンセプトがあるものが傑作とされている.The Sheriff はその点いろんな曲の寄せ集めだが,そのぶん気楽に聴ける.
異色は Villa-Lobos のブラジル風バッハ (Bachianas Braileiras) 第5番.アドリブはなく,ほとんど原曲に沿った編曲と思う.演奏して面白いのだろうかと思うが,Milt Jackson も Percy Heath も厭ではなかったらしいく,この方向で後年,バッハのフーガとかアランフェスとかも演奏している.


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