月曜日の朝日歌壇,高橋公彦選.
俳句に対する川柳のように,短歌に対するものとして「狂歌」があるが,今は作る人がいない.これも強いて言えば時事短歌で,大真面目である.
本歌取りしてみた (著作権なんかなかった昔に免じてお許しください).街や大学にあふれる善男善女をながめて一首
報道の自由度世界 72 位 知らぬが仏でいられるしあわせ
72 位でなかったら,何が報道されていたか,いるのか.
報道規制などあるわけがないといわれても,それを証明できるのは悪魔だけ.
狂歌といえば,寛政の改革を皮肉った
世の中に蚊ほどうるさきものは無しぶんぶといふて夜も寝られず
や,ペリー来航の騒ぎのときの
太平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず
を思い浮かべる.どちらも「蚊ほど」と「斯ほど」,「上喜撰」と「蒸気船」のような「かけことば」を含んでいる.狂歌たるもの,かけことば,本歌取りのようなある種の言葉遊びを含まなければならないと家元が規定し,それに嫌気がさしたのが人々の狂歌離れの原因...なんて,もっともらしく書いたが,今思いついたことです.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます