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御侍史 (おんじし)

2016-08-20 18:00:36 | エトセト等
街のお医者さんに,大学病院へ紹介状を書いてもらったら,宛名に ...先生御侍史 という脇付がついていた.こりゃ何のこと? 読み方からしてわからないので,漢和字典で「侍」のところを引いたら (長澤 規矩也 編 新明解漢和辞典 三省堂(1974) ずいぶん古い!!)

*****侍史 じし 1)貴人のそばに使える書き役,秘書. 2)天子または大官・貴人の身の回りの世話をする職,女官. 3)手紙のあて名の左下に添えて敬意を表わす脇付の語.貴人に対して直接に話しかけることをはばかり,その侍史まで言上する意.*****

ここでは 3) の意味で,宛先の先生の子分に「御(おん)」をつけて敬意をあらわしているのだな.大学病院では教授が毎朝 大名行列よろしく患者を見回るが,その行列の一員さんにこの紹介状を読んでいただければありがたい...ということなんだろう.

しかしこれはいささかひがんだ見方で,侍史抜きで先生が直接目を通すことの方が多いだろう.現実には「先生御侍史」が一体として敬称化しているようだ.
医療総合サイトQLife(キューライフ)の,「『御侍史/御待史』?何それ、どう読むの?」というぺーじを見たら「部外者からは奇異に見えることでもそれに慣れきった人達の間では当たり前の慣習」という書き出しで一通りの説明があり,「医師当人は『御侍史/御待史』と呼ばれることにむしろ違和感」とか,「うわべの『御侍史/御待史』はもう止めるとき」とか,健康的と思われる見解が載っていた.

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