
ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」では,10 曲のそれぞれかが彼の友人であった画家ヴィクトル・ハルトマンの遺作展の作品に対応する.また絵から絵へのぶらぶら歩きに対応して,5回ほど手を変え品を変え現れる前奏曲/間奏曲「プロムナード」が現れる.
「古城」は2番目だが,曲想がブルースっぽく,ジャズ版多数.でもいちばん有名なのはジャズではなくロック版だろう.Blues Version を歌った Emerson Lake and Palmer 版には,原曲のメロディは現れない.
いっぽう当時のウェストコーストのスター達を擁した Allyn Ferguson のビッグバンド・ジャズ版 (4:10 より) は,ほとんど原曲通り.他にもピアリトリオ + ビッグバンド版,テナーカルテット版 (19:45 より) など多数.
トップ画像ではこの曲のテーマを強引に 12 小節のブルースに押し込んでみた.小節番号 1-6,7-12 のふたつのメロディを繋いだかたちだが,どちらかいっぽうを 3/4 でゆったり奏でたほうが良かったかもしれない.残ったメロディは後テーマの前に挿入すると言う手もあった...
「展覧会の絵」の原曲はピアノで,ラヴェルによる管弦楽版が有名だが,「古城」はクラシックギターで演奏されることも多い.信じられないことだが ぼくも学生時代に挑戦し,まがりなりにも最後まで弾けたのだ.それなりに思い入れがある曲.
これは当時お手本にしたセゴヴィアの演奏.
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