Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

PAN 音階楽曲の記譜

2018-09-06 08:15:37 | 新音律

3倍音区間を 13 分割するパン音階だが,やはり楽譜がないと不便.そこで,ふつうの楽譜 (2倍音区間を 12 分割する音律用) を真似て,五線譜への記譜法を作った.

五線譜の線上が一音,線間が一音を表すものとし,♯や♭は使わない.しかしこうすると一段の五線譜が表す音の範囲は小さくなる.そこで図のように大譜表は3段 (あるいはそれ以上) とする. ちなみに,12 音律の大譜表は,下に2本・上に2本加えると C2 (65.4Hz) から C6 (1046Hz) までをカバーする
12 音平均律の中央C (C4,平均律では 261.4Hz) の位置を 220Hz (A3) とする.220Hz 音を主音とし,図のように各音に I, II, III,... と音名をつける.図には3倍音と 1/3 倍音に周波数と古典的な音名を示した.

E/A, A/D などはト音記号,ヘ音記号に相当するもの.X/Y とあればその五線譜がおよそ Y から X までの擬オクターブ (Bohlen-Pierce 流に言えば tritave) をカバーする.もっと美しい記号を考えたいところだが,とりあえずはこれで.
この3段大譜表では高音領域が十分カバーできないかもしれないが,そのとき上に B/E を載せて,4段にすれば,1980Hz の E 音までがスコープに入る.



先日の PanBlues を,くどいけれどもう一度引用とせていただく.このベースのパターンは上のように記譜できる.I, VIII, V, XI から7音ずつ音階を上昇しているだけである.モードと言いたいが,無調だからどのモードも同じである.
ただし演奏はこの楽譜通りではない.


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