エリザベト音楽大学でパフォーマンス・フォーラム「グレゴリー・セドフ ピッコロ・ヴァイオリン・コンサート」.
この楽器についてはピッコロ・バイオリン研究会のホームページに詳しい.
バロック時代に弾かれたピッコロ・バイオリンとは関係なく,新しく創られた楽器で,ふつうのバイオリンより音域がオクターブ高い.E 線にはNASA の技術を応用して作られた0.178 ミリという髪の毛みたいな弦が使われている.
一緒に行ったジャズ研のTTくんが試奏させてもらったところによると,演奏には絶対に練習が必要とのこと.
バイオリンと言う楽器は最高音域を担当させられるが,それがこのピッコロ・バイオリンを使えば楽になるはず だそうだ.
音色はふつうのバイオリンより柔らかく,中国の弦楽器にすこし似ている.
曲目の 1/4 ほどはセドフ氏がご自分の作成になる DVD 映像をバックに演奏した.その他の伴奏は小林知世さん.
ピッコロ・バイオリン用のオリジナルはまだないので,オペラのアリアが重要なレパートリー.この日もチェイコフスキーとドニゼッティの,ソプラノ用の曲をピッコロで,テナー等用を普通のバイオリンで引き分けていた.高音の曲ばかり聴くと疲れるので,ふつうのバイオリンも登場するのだと思う.
打ち上げにも参加させていただいた.ジャズがお好きだとのことだったが,YouTube に,なんとRound Midnight の映像があった (このコンサートの記録ではありません).ご本人は何も言わなかったので,案外これの存在をご存じないのかも.
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