サンダー・コラールト, 長山 さき 翻訳「ある犬の飼い主の一日」新潮社 (クレスト・ブックス 2023/4).
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中年男ヘンクは、離婚して老犬と暮らすICUのベテラン看護師。かわいい姪の誕生日の朝、散歩中、へばってしまった老犬をすばやく介抱してくれた女性がいた。その名はミア。恋などというものからは遠ざかって生きてきたヘンクだが、久々にときめいている自分を発見する。戸惑う彼の背中を、17歳の姪がどんと押す。人生の辛苦をさまざまに経験してきた男が、生きるよろこびを取り戻していくさまをつぶさに描いたオランダのベストセラー長篇。リブリス文学賞受賞作。*****
タイトルどおり,ほぼ 24 時間の出来事が描かれるが,オランダ語の原題を直訳すれば「ある犬の暮らしより」だそうだ.コロナ禍で,心温まる文学が望まれた中での出版だったのだろう.ぼくも読んで心が温まった.
Tatsuro Kiuchi のカバーイラストに惹かれ,図書館でジャケ借りした.でも絵としては首から下のボリュームが不足な気もするけれど... コーイケルホンディエという古いオランダの犬種だそうだ.