ロザムンド・ピルチャー,中村妙子 訳,朔北社 (2021/11).カバー銅版画は城野由美子.
1994/3 晶文社 刊行の新装版.
訳者が著者の複数の短編集から編集したもので,「ロザムンドおばさんの贈り物」 (2013/6) に次いで,7年目の2冊目だそうだ.
出版社の内容紹介*****
人の弱さ、そして強さとは?日常にあるかけがえのない時間。人との繋がり、信頼…。
ロザムンド・ピルチャーが描く、イギリス田園風景と魅力的な人々。描かれる人々は誰かと似ている―—。あなたはどの物語に共感するだろうか?自分のことのように心を痛めるだろうか?*****
著者はイギリスのベストセラー作家だそうだが,このジャンルを1冊まるごと読むのは,日本・海外を通じて初めて.原文は英語の勉強によさそう.
全6篇.最初の「雨上がりの花」を読んだ直後は,なんだか続きがありそう,連作ものだろうかと思ったが,次の「湖に風を呼んだら」のストーリーは独立していた.しかしこれは最後の「再会」と同工異曲.しかし「雨上がりの花」と「再会」の舞台設定は似ている.
「丘の上へ」「父のいない午後」ではティーンエイジャーがお産に立ち合いそうになる.
似たような作品が多いが,それだから安心して読めるとも言えそう.
残る「気がかりな不在」はいちぱん小説的.ぼくは O・ヘンリーを連想したが,あとがきによれば訳者には P.G. ウッドハウス を思わせると言うことだ.しかし彼の「ジーヴズの事件簿」の諸篇よりはこちらの方がていねいで出来がいい.
すぐに読めて,どれもハッピーエンドで,たまにはこういうのもいいかな と思った..
図書館で借用.
1994/3 晶文社 刊行の新装版.
訳者が著者の複数の短編集から編集したもので,「ロザムンドおばさんの贈り物」 (2013/6) に次いで,7年目の2冊目だそうだ.
出版社の内容紹介*****
人の弱さ、そして強さとは?日常にあるかけがえのない時間。人との繋がり、信頼…。
ロザムンド・ピルチャーが描く、イギリス田園風景と魅力的な人々。描かれる人々は誰かと似ている―—。あなたはどの物語に共感するだろうか?自分のことのように心を痛めるだろうか?*****
著者はイギリスのベストセラー作家だそうだが,このジャンルを1冊まるごと読むのは,日本・海外を通じて初めて.原文は英語の勉強によさそう.
全6篇.最初の「雨上がりの花」を読んだ直後は,なんだか続きがありそう,連作ものだろうかと思ったが,次の「湖に風を呼んだら」のストーリーは独立していた.しかしこれは最後の「再会」と同工異曲.しかし「雨上がりの花」と「再会」の舞台設定は似ている.
「丘の上へ」「父のいない午後」ではティーンエイジャーがお産に立ち合いそうになる.
似たような作品が多いが,それだから安心して読めるとも言えそう.
残る「気がかりな不在」はいちぱん小説的.ぼくは O・ヘンリーを連想したが,あとがきによれば訳者には P.G. ウッドハウス を思わせると言うことだ.しかし彼の「ジーヴズの事件簿」の諸篇よりはこちらの方がていねいで出来がいい.
すぐに読めて,どれもハッピーエンドで,たまにはこういうのもいいかな と思った..
図書館で借用.