
大学カフェで学生さんの演奏を聴いた.1)If I were a bell, 2)Secret Love, 3)Hush-a-bye, 4)Moaning', 5)Over the rainbow, 6)Cheese cake. 忘れた曲があるかもしれない.フロントが tp と ts (4)は bs).
2),3) はかってのポピュラーソングで日本でも日本語の歌詞で流行った.
2) では朝丘雪路版の最後のフレーズ「もう隠すまい我が心」を思い出したが,ドリス・ディの映画 Calamity Jane でのオリジナルを参照したら
mine secret love no secret any more
の翻訳であった.
3) では旗照夫を思い出した.もしかして...と思ったら,Youtube に数年前これを歌っておられる動画があった.1933 年生まれの氏はご健在のようだ.
2曲ともジャズとしては,まれに聞く程度だがとにかく生き残っている.だから学生さんもとりあげてくれたのだろう.
コンボ演奏では当たり前のことだが,原曲についていた歌詞は忘れられる.この日の演奏 2) の演奏は爽快そのもので,秘めた恋という感じではなかった.3) も子どもが寝ない子守唄.
他のも知っている曲ばかり.バリサクの 4) が面白かった.Gerry Mulligan 以来バリサクで低音を強調するのは遠慮されているようだが (難しいのかな?),それを吹き飛ばす,低音フリークを満足させるテーマ演奏だった.
最後の 6) は Dexter Gordon の曲.出だしがジュディ・オングの「魅せられて」に似ている.
動画は Dexter Gordon 4 による (Cheese cake ではなくて) Secret Love.Carnegy Hall, 1979 の録音で,George Cables (piano), Rufus Reid (bass), Eddie Gladden (drums).例によって長い演奏だ.