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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

坂口安吾の黒田官兵衛像「二流の人」

2014-04-16 08:19:25 | 読書
これは角川文庫版のカバー.こうしてみると「二流の人 = 白痴」だが,そうではない.カバーデザインも二流の人とは関係がない.
角川版は絶版らしいので (本当はは絶版でなくても有料なので),「二流の人」だけを青空文庫(2007)でダウンロードした.単行本の刊行は 1947 年 九州書房.

アマゾンの内容紹介によれば「すぐれた知略を備えながら二流の武将に甘んじた黒田如水の悲劇を描く」.

小説というより,著者の官兵衛以下の戦国武将像や歴史観を講釈口調で聞かされている感じ.マンガの筋書きのようでもある.「第一話 小田原にて」「第二話 朝鮮で」「第三話 関ヶ原 」という構成.読み進むにつれ,どんどん主人公の二流ぶりが冴えてきて,かわいそう.

主人公のカサ頭・チンバという外見からして,NHK 大河ドラマに水をさす内容...と言いたいが,大河ドラマの方は視たことがありません.

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