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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

珈琲店タレーランの事件簿

2012-11-09 08:19:09 | 読書
「珈琲店タレーランの事件簿―また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を」が,正式なタイトルらしい.岡崎琢磨著 宝島社文庫 (2012/08).
ビブリア...のカバーと雰囲気が似ていたので,ジャケ買い.カバーイラストは shirakaba.でもビブリア...はメディアワークス文庫だったんだな.

40 万部突破だそうだが,中身は,新幹線の駅弁のおともとしては悪くない,という程度.
連作形式で,それぞれがミステリらしい体裁を持ってはいるが,「謎」そのものが馬鹿馬鹿しい.
「ご当地ミステリ」というが,京都を知らない人種には記述がいちいちわずらわしい.
解説によれば,「このミス大賞」で,ミステリ部分に難があるとされたので改稿したそうだが,キャラクタだけを残した新作を出版すべきだった.

でも,全体で一風変わった恋愛小説として完結してはいる.

登場人物の名前が,青山,切間,藻川... と,いちいちコーヒーを連想させるしかけ.胡内 = コナ,虎谷 = トラジャあたりは苦しい.

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