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Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

Jesus, Joy of Man's Desiring

2010-12-26 10:52:19 | ジャズ
「主よ、人の望みの喜びよ」は,こちらではクリスマスに演奏されることが多いが,あちらでは結婚式の音楽らしい.

ぼくには,こうしたバッハの音楽は純粋に音を並べて楽しんでいるように思える.これに対してベートーベンはやたらに感情移入が多く思えて苦手である.
でも キリスト教徒は「主よ...」なんかを聞くと崇高なきぶんになるのだろうか?

そもそも初めて聞いたのはリパッティの LP だった.ピアノもろくに弾けないのにマイラ・ヘスの楽譜を買ってしまった.
後半 転調して展開する部分が美味しいが難しい.

今年はこの曲をジャズで...と企んだのだが,果たせなかった,
クラシックからジャズに転向した人種は,こうした曲が好きだし得意だが,そうでない人種は「まぁつきあってやるか」という感じになる.そのへんの温度差はたいてい存在する.

また,9/8 というのがスイングしにくい.ジャック・ルーシェ・トリオは大部分を原曲通りの 9/8 に演奏し,さっきの美味しい展開部だけをフォービートでアドリブしていた.YouTube にあったのがいつの間にか消滅.

ジャズのテーマがたいてい16小節とか32小節とかが単位なのだが,バッハ (に限らずたいていの) クラシックの曲は構造が単純ではないので,楽譜を見ながらちゃんと数えていないと,アドリブで迷子になる.
テーマだけを取り出して4小節単位の倍数を1コーラスに設定してしまうのもひとつの方法.Kenny Barron - Stefon Harris - Ron carter - Lewis Nash の The Classical Jazz Quartet がそれ.彼らも大半はフォービートで,3 分の原曲がアドリブで 8 分に引き延ばしている.

この吉村隆行・寺尾陽介・粕谷謙介のトリオの映像でも,テーマだけをAABA形式に整えて,ジャズっぽく演っている..

T. Yoshimura Trio _ Jesus, Joy of Man's Desiring@代官山LOOP


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