仁木悦子「私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿」ポプラ文庫ピュアフル(2009/11)
作者は昭和32年「猫は知っていた」で乱歩賞受賞.この長編は読んだはずだが全然覚えていない.
「私の大好きな探偵」は文庫化のために編まれた短編集で,「猫...」同様に作者と同名の少女とその兄が登場,探偵役は兄で妹はぼけ役をつとめる.書籍初収録の作品もあって「中学生の友一年」に掲載されたものだが,ここでは仁木兄妹もまだ中学生.最後の作品では悦子さんは結婚して姓も変わり,子供二人をかかえて奮戦する.探偵役も夫と交代する.
作者は車椅子で一生を送ったそうだが,小説の中の仁木悦子はは溌剌と行動する.
タイトルが微妙.「私」って誰? 「探偵」って誰?
いちおう本格もの.2作目の「黄色い花」はサイエンス・ミステリという感じ.後になるほど充実感がある.あっという間に全編読了.昭和30-40年代の小説らしく,どこかのんびりした雰囲気だが,作者のお嬢様的な人柄が感じられる.
戸川安宣による解説も力作.
カバーイラストがかわいすぎて電車で読むのが恥ずかしかった.
作者は昭和32年「猫は知っていた」で乱歩賞受賞.この長編は読んだはずだが全然覚えていない.
「私の大好きな探偵」は文庫化のために編まれた短編集で,「猫...」同様に作者と同名の少女とその兄が登場,探偵役は兄で妹はぼけ役をつとめる.書籍初収録の作品もあって「中学生の友一年」に掲載されたものだが,ここでは仁木兄妹もまだ中学生.最後の作品では悦子さんは結婚して姓も変わり,子供二人をかかえて奮戦する.探偵役も夫と交代する.
作者は車椅子で一生を送ったそうだが,小説の中の仁木悦子はは溌剌と行動する.
タイトルが微妙.「私」って誰? 「探偵」って誰?
いちおう本格もの.2作目の「黄色い花」はサイエンス・ミステリという感じ.後になるほど充実感がある.あっという間に全編読了.昭和30-40年代の小説らしく,どこかのんびりした雰囲気だが,作者のお嬢様的な人柄が感じられる.
戸川安宣による解説も力作.
カバーイラストがかわいすぎて電車で読むのが恥ずかしかった.