Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

純正律のように響く平均律 (1)

2009-04-04 09:26:43 | 新音律
このブログで,「のぼしぇもん」さんから,まっとうな12音平均律で純正律のように響く楽器はできないのか,というコメントをいただいたことがある.

そういう平均律を計算機で作るのは可能である.おそらく最初にこの問題に挑戦したのは,村上陽一郎訳「音楽の科学」の著者,ジョン・R・ピアースであろう.

響きが良いというのは,倍音同士の周波数が一致するからである.たとえば純正律では,ドの3倍波とソの2倍波の周波数は一致するので,ドとソの響きは良い.
12音平均律では音の高さは等比数列をなし,その公比は2の1/12乗である.公比が無理数だから,一筋縄ではいかない.

そこで,平均律の構成音の倍音の周波数を多少ずらすことにする.平均律において,根音から数えてx 番目の音が第n 倍音に一致するなら,x はこのカットの先頭の方程式を満たすはずである.倍音の倍数 n を決めたときの x が表になっている.
x は何番目という序数の指標だから整数でなければならない.そこでこの表に最も近い整数を採用し,その周波数を倍音もどきの周波数とすることにする.
こうして周波数位置にピークを持つ音源をソフトウェアで作る.

この項 未完です.
コメント (4)
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