西洋音楽史-「クラシック」の黄昏 岡田 暁生 2005年10月 中公新書.
堅いタイトルだが読みやすかった.音楽史も社会科の「歴史」と対比してくれるとよく分かる.腰巻きもごらんのように硬派だが,読了後ながめると内容を思い浮かべられる.最後が巨匠の名演で終わっているが,二十世紀の芸術音楽の王道は「巨匠によるクラシック・レパートリーの演奏」という指摘にはおもわず膝を打った.
ジャズに対しては好意的.しかしジャズもクラシックが数百年かかってたどった道を数十年に圧縮して追いかけた結果,やはり黄昏つつあるのではないだろうか.だっていまのジャズ研の学生がやっていることと,四十年前の学生がやっていたこととは,ほとんど変わらないんだもん...
堅いタイトルだが読みやすかった.音楽史も社会科の「歴史」と対比してくれるとよく分かる.腰巻きもごらんのように硬派だが,読了後ながめると内容を思い浮かべられる.最後が巨匠の名演で終わっているが,二十世紀の芸術音楽の王道は「巨匠によるクラシック・レパートリーの演奏」という指摘にはおもわず膝を打った.
ジャズに対しては好意的.しかしジャズもクラシックが数百年かかってたどった道を数十年に圧縮して追いかけた結果,やはり黄昏つつあるのではないだろうか.だっていまのジャズ研の学生がやっていることと,四十年前の学生がやっていたこととは,ほとんど変わらないんだもん...