─光る波の間─

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建築学生さんは一通りユングを学んではどうだろう?(暴論)─せんだいデザインリーグ2012

2012-03-09 14:00:37 | 音楽・映像・アート

まずは、画像を少し。

 

私が1番気に入っちゃった模型。 490東京理科大・金司寛さん。とてもシニカル。
真ん中の、「ミニマリストのビル」に思わず吹いた。 土台しかなくて、「消失する建築」と。
”あたかも消失したかのように見える”…って、無いじゃん!w
ていうと「想像力が足りない」とか言われちゃうんだろねwニヤニヤしながら見てた。
赤がきれいだった。



これは梱包日本一になった梱包。
皮の把手が付いてますが、ここを持ってはいけないそうです笑
ほんの少しの装飾が、模型への愛を感じさせます。

というわけで、ベスト10以外で好き・おもしろいなと思ったのは、490の他は
123「からだのつづき」という近畿大の女子学生さん、
640「建具を救う建築」滋賀県立大・辻さん、
544東京理科大・工藤さん。とんぼの羽の構造と機能を詳細に調査した作品、
561「借り家族が集まれる場所」東北芸工大・安藤さん(この図書室欲しい♪)、 
209名古屋大学・堀部圭右さんの住宅。
タイトルのメモ忘れもあるけど、たぶんお名前は間違ってないと思う^^;
あまりに数がありすぎて見過ごしてる作品もたくさんあると思うけど。 

ベスト10内では映像作品でイメージを補った模型は単純におもしろかった。
美術の中に入れちゃうと目立たないと思うけど、建築の中にあったから効果がありました。
画像はないけど、209の人はすぐにでも家を建てちゃうんじゃないかと思えた。
プロになるんだろうな~。。目新しいかといえばそうではないと思うんだけど、
なんか、誠実だけど遊びがあって、住んだら”静かに豊かにわくわく”過ごせそうな気がした。
OZONEでの谷尻誠さんの発泡スチロールの家を連想もした♪
それで、「有機的ってなんだろ」ってもちょっとだけ考えた。
「自然界にあるカタチを~」って言って生物の形態を用いりさえすれば有機的に
なるわけじゃないんだねー‥ってあたりまえかwとかね。

で、この会場全体を歩いて行って、ある模型で「ん?」と気づいた。
縦に何層かに、街の機能を分散させた模型にあった鳥居と神社。これ、本当にここでいい?
それでもう一度全体を頭の中で俯瞰してみたとき、信仰心・宗教心のメンタリティに
関わる建築物が無さすぎない?って感じたのだ。
特定の宗教的教え云々のことではなくて、人に本能として備わってる霊性が顕れる場、
もしくはそれが息づいてる場という意味。
日本人の感覚だけの話じゃないか?そんなの出しても世界で通じないんじゃないか?
いや、その心配はないと思ってる。杉本博司さんを見給え(←えらそうw)
「このへんに神社でも置いてみるかー」
んー‥ 人の営みから分離されてるみたいに感じるなぁ。。

また、神聖視しすぎてシンプルにしすぎて、魂が抜けてるみたいになってるのも…。
ね、”後戸の神”って知ってる?とか訊きたくなっちゃうw
仏像を据えた祈りの空間を造っていた人がいたけど、なにか物足りないのは、
そういうことなのではないだろうか。
自分の神性や霊性と分断されてるんでは、ないだろうか?
それはそれこそ、世界に繋がってるはずの大事なとこなんじゃないのかなあ。。

単独で「死」を扱った作品はあったけど、完全にダークサイドだと思って
取り組んでるのがほとんどだった。タブー、「ケ」としてしか。
だから、そういうところで、日本一になった「神々の遊舞」を見たときに、
上に書いたようなことを堂々正面から表現してるんだな、スゴイな、と。
そういう意味で、発端は震災と地域文化を絶やさないための…かもしれないけど、
単純に「震災モノが(震災モノだから)勝った」と言えない気がしたし、
「地域文化を扱われても東京生まれ・育ちの人間にはリアリティがない」
と言ってしまうのは違うんじゃないでしょうか、という感想が出てくるわけです。

また谷尻さんの発泡スチロールの家を引き合いに出すけど、中をフラフラ歩いてくと、
すっと一畳分ほどの瞑想の間があり、そこには小さな床の間のような場も設えてあった。
全体の中の真ん中らへんになってたと思うけど、見過ごしてしまいそうでありながら、
あれがないとめちゃ薄っぺらい企画モノになってたんだろうな、とSDL見たらよく分かった。

で、えっと、なぜユングを学べなどというフザけたタイトルをつけたかといいますと、
ところどころに、箱庭療法みたいな要素を強く感じる模型がありまして。
本人は意識してないんだろうと思うんですが、その人個人の潜在意識・神話が
ふっと感じられるようなものがあったのです。

あくまで私的に、こう、右斜め後ろで”感じた”というところまでで、
めんどくさいんで言語化しませーんw
ちゃんと皆あるんだよね、持ってるんだよね、奥底には。
というのが感じられて、そこ、掘って行ったら全体に繋がるんでは?でもって、
そこ押さえといたら、作るものが深くなるんでは?と妄想して・・・

勢いで。

見る人が見れば、そういう要素、なにが秘められているかとか、
まだ表面化してない何かがわかるんでしょうけど、こういう規模の模型展見たのが
初めてだったし、感じたまま書くのが感想文だし。すまんw

*







「山口晃作品集」

2012-02-28 00:20:52 | 音楽・映像・アート

 山口晃さんの作品集を買った。 
 漫画エッセーの方も立ち読みしたらおもしろくてすごく欲しかったんだけど、 

 両方買うだけのお金を持ちあわせていなかったのでOrz 
 いやもう、こまか~~~~~!!! 
 ルーペになってる栞付きなんだけども、全然間に合わないw 
 
 そこで思い出して登場したのが菊の御紋付きの超ダサルーペである。 
 父は教師で校長まで勤め上げたもんだから、死んだら叙勲があった。 
 なんかよくわからんけど、記念品を作らねばならないらしく、それ用のカタログもちゃんとある。 
 死亡広告を見てだろうが、営業のTELもかかってきた。 

 「めんどくさい。金かかる」とブツブツ言いながら母が決めた記念品の1つ、それが、 
 木の切り株を象り、持ち手がフクロウになってる菊の御紋付きルーペ。 
 いらないと言ったのに「記念だから!」と持たされ、棚の奥で埃まみれになってたそれが、 
 ま・さ・か役に立つ日が来ようとはw 
  



 わーい!よく見えるよ~♪  
 それにしても、見れば見るほどなんなんだろうこれは。なんでこれが油彩なのw 
 軽やかで洒落がきいてて一人ひとりがユーモラスだけど、メカの部分なんかおそろしく精緻で、
 遠近法が超苦手な自分には全く信じられないこの・・はあぁ~Orz  ペンも水彩もむちゃキレイな線。。
 絶対、脳内3Dはっきり見えてていろんな角度から眺められる人に違いないんだー! 
 何より自分が悔しいのは、そこに描かれてるものの意味も意図も、
 たぶん10分の1も 読み取れてないってはっきりわかってしまうこと。

 単純に描かれている情報量の多さも私の脳ではとても処理しきれないw
 というか、おそらく普通の人間の脳で一度に処理するのは無理。 
 もちろん「すごいなー」「おもしろいなー」で不都合なことなど何も無いんだけどもね。。


 それから、このコンセプトいいなと思ったのは、本当は全く同じものなのに「間違い探し」と
 タイトルを付けて捜させるコトw 観るよね?隅から隅までどうしたってw
 そうやって見たら、イヤでもその絵をかなり細かく鑑賞しちゃうよね♪


 そして!作品に付けられてる山口さんのコメントがいちいちいいんだよ…。 
 どこな~く哀愁があって、なんか頼りない感じで、クスリと笑わせてくれながら、
 そっと皮肉を言ってたりする。。まったく罪なオトコだw 

 来月森美術館に行く予定があるのだけど、どうしようかな、メゾンエルメスの「山口晃展」 
 観てこようかな、実物を。 
 
 あとやっぱり、もう1冊の漫画エッセーも買おう。 
 あのね、ご夫婦の感じがすごくいいの。
 洗濯のあと奥様の下着もせっせとたたんで、どのブラとどのパッドがペアなのか、
 一生懸命パズルしてる山口さんサイコーwww 


ヴェラム紙ってなんだ?

2011-12-02 22:38:27 | 音楽・映像・アート



サイエンスイラストレーションMLで話題になっているヴェラム紙。
ヴェラム紙って、何?どういうもの?
日本で手に入りにくいんですって?

ネットで検索していたら、カリグラフィーに使われるらしいこと、
日本でも呉竹で製造しているらしいことなどが分かった。
アートフラワーに使われるなら入手が難しいってほどでもないんじゃないの・・?
と、思いながら言葉を絞って検索を続けていたらぶち当たった。

「羊皮紙」

ああ・・!それのことだったのか!
それで私が1番に思い出すのはR・ハインデルの絵画だ。
さっそく画集を開いて確認してみる。



ハインデルといえばダンス。現代のドガと言われた画家だった。
主に英国ロイヤル・バレエ団のダンサー、ミュージカル、そして能を描いた。
たとえ顔をはっきりと描かなくても、リハーサルのスケッチであっても、
それが誰を描いているのか(吉田都であるとか、D・バッセルであるとか)、
動きの中に表れる個性まで、絵に表現していた。

そのタッチ、発色の不思議さに、画材は何かをチェックしたことがあった。
それで「羊皮紙」という単語を知ったのだった。
画材屋で探してみたこともあったけど、見つけたことがなくて、
店員に訊くほどの情熱があったわけでもなかったので、そのまま(笑



今回のことで、いざというときに入手できなくはないんだと分かったので、
なんとなく安心。・・・ってなんか、
参考書揃えたら勉強終わった気がしてる、みたいな感じだけど(笑

*


神戸旅その1☆ネマニャのヴァイオリンリサイタル♪

2011-03-07 22:04:54 | 音楽・映像・アート

先週末、初めて神戸に降り立った。

最初の動機はネマニャ・ラドゥロヴィチのヴァイオリン・リサイタルを聴くこと。
今までなら、考えるまでもなく東京公演を選んでいたに違いない私がツイッターのおかげで
関西圏に親近感や興味が生まれていたこともあって
「行ってみちゃおうかな~♪」と。 TLでアツイ営業トークもあったしw

東北人的にというか、ま、私的になんだけど、実は関西にやや緊張感あり。
でもツイッター上とはいえ、交流している方々が大勢いる地と思えば弾みもつくぜ!
そうして足を踏み入れた神戸は・・・じつに・・・ 拍子抜けするほど穏かだった。
リムジンバスを降りてホテルに向って歩いてる間に
「ここ住んでもいいかも♪」という思考が浮かぶくらいには(笑

2泊3日といっても実質動けるのは1日半という短さの中に、
ぎゅうぎゅうてんこ盛りな内容の濃さだったこの旅。
時系列はちょっと無視して、まずはネマニャのリサイタルから♪

  *・゜゜・*:.。..。.:*・【 プ ロ グ ラ ム 】・*:.。. .。.:*・゜゜・*

 ★ プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ/クライスラー
 ☆ 伝説曲/ヴィエニャフスキ
 ★ ロンド イ長調D.438/シューベルト
 ☆ シャコンヌ ト短調/ヴィターリ
 ★ なつかしい土地の思い出 /チャイコフスキー
       「メロディ」「スケルツォ」「瞑想曲」
 ☆ ソナタ ト短調「悪魔のトリル」/タルティーニ

 アンコールにヴィヴァルディ、サラサーテ、セルビア(ネマニャの故郷)の曲。

   *・゜゜・*:.。..。.:*・..・*:.。. .。.:*・゜゜・*..。. .。.:*・゜゜・*

自身のグループを率いての公演らしく、タイトな皮パンに編上げのブーツという衣裳に、
曲に合わせたライティングの演出付き。
「マキシム化するのか・・?」と少々不安もよぎったりして(笑
が、むしろアクションは以前よりだいぶ落ち着いてる。
初めて見たときはまだ21くらいだったし、もっともっと激しかったものw
でも当時からどんなにアクションしてても演奏にブレはなく、情熱的ではあるけども、
しっかりコントロールしていた。
技術的なことは語れるほど詳しくないけども、土台があるから自在な表現ができる
ということはわかりますから。

でもそういうことよりなにより、あのスター性だよねえ。。
どうしたって人の目と耳を惹きつける太陽のような強いオーラ!チャーミングだしね~。
(情報によりますと、演奏に関してはリハでもすごく注文が細かくて大変だそうだけど、
 それ以外はとてもジェントルマンだそう)
そうだな、個人的には熊川哲也が広く認知されはじめた若いころ、ステージに登場して
ジャンプを飛んだ瞬間に会場全体が熱を帯びて、まったく目が離せなくなってしまった
あのスター性とすごくかぶる!

そういえば、ピアノ教師をしていた知人に以前チラシを見せたところ、
「あらハンサムね!演奏家はルックスが大事なのよ。これホントよ。
 ・・うん、この人は上手いでしょうね」 と言っていた。
才能、テクニック+「なにか」がスターには必要なのだね。。

とにかく、念願の「ヴィターリのシャコンヌ」がようやく聴けて嬉しかったのだった!
もう、涙出そうになったよーーー!! 演奏後にはサイン会があったのだけど、すごい長蛇の列になり…
まあ私は以前に、サインも握手も、2ショット写真も済ませております(w)ので。
日本での事務所が潰れたときはしばらく来日は無理かも~~!!と思ったけど、
今後来日が増えるかもしれないな。

次はコンチェルトが聴きたいですにゃ♪^^

リサイタル前に芸文センター内のレストランでフレンチをいただいた。
美味しい食事は気分を盛り上げるのに最高♪♪



*

ツヅク…


日比野克彦『人はなぜ絵を描くのか』展。→アーツ千代田3331

2010-11-14 19:20:52 | 音楽・映像・アート
日比野克彦個展『人はなぜ絵を描くのか』を観に行ってきた。[アーツ千代田3331]

カフェにてまずは腹ごしらえ。

(※クリックすると大きくなるよ!)

秋田フェア(?)中で、秋田の農産物を利用した特別ランチが提供されてた。
私がいただいたのは杜仲豚の挽肉入り米粉パスタ。

もちもちしていて歯ごたえがあるけど、ぷつぷつ切れやすいフシギな食感だった。

日比野さんの作品を生で観るのは実は初めて。
用事を済ませたらどこに行こうか、どの美術館に行こうかと
前日にネットであちこち探していたら、施設的にも一番興味が湧いて、
そういえば糸井さんとこでも告知があったなと思い出して、
入場料500円という価格にも惹かれてw行くこと決定!

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主に中南米、アフリカを巡りながら描かれたドローイング。
おなじみのダンボール作品。(協力にレンゴー株式会社が入ってるのがさすがw)
朝顔プロジェクトというのもあって、展示の中で朝顔の種を無料配布していた。

折り紙のボートの中に種。日比野さんのメッセージとともに…。

いつも感じることだけども、実際にこの目で観ることの素晴らしさよ。
どれほど言葉を尽くして語られても分らないことが、観れば腑に落ちてゆく。
そして、「考えるな感じろ」とよく言われるけど、感じるのも受身でできることじゃなくて、
自発的な積極的な、知りたい・感じたいという意欲みたいなものが要るよなぁと思う。
何も考えてない隙間に突然ガツンと入ってくる作品・表現もあるけれど、
それにしたって、たぶん、無意識下で何かが起こっていたはずだ。

少し前糸井重里さんが「書が分らなかったけどある人に、書は極端に言うとカタチも
書いてあることの意味もどうでもよくて、その筆致を辿っていって、
書いた人の思いを辿ってそれを感じればいいんだと言われて、そうかと思った」
と仰っていたけれど、ドローイングも同様なんじゃないかな。
印刷だとのっぺりしてしまってマチエールが分りにくいけど、実物は痕跡が分る。

実は今は大好きな奈良美智さんも、かつてはやっぱりどこがアートなんだか、
なぜ高い値段がつくのかよく理解できなかったんだ。
けど生で観たときの感動ったら無かった!何度も繰り返されただろう重ね塗り。
繊細なぼかし加減や色の深さに、制作過程が想像されて、
そこにある思いやエネルギー、作品の発する言葉が、ふわぁっと匂い立ってきた。

日比野さんの作品を前にしたとき、とにかく、「線が生きてる」ということを感じた。
ぐちゃあっと描かれているような簡単なスケッチでも、私など(比べるなw)と
圧倒的に違うのは、ラインに宿る生命力。

ふと会場を見渡すと、天井の蛍光灯のどこを点けてどこを消しておくかとか、
何本点けておくのかとか、うまいぐあいに調節してるなーなんてことにも気付く。
だから「フランス」のエリアの目が痛くなるほどの明るさは効果抜群だ。
壁と同じ真っ白なイスが背中合わせに置かれていて、外からさっと見たときはまるで
「明るい午後の日差しのオープンカフェ」がイメージされた。
(その裏側のエリアはライトダウンされていて、水中に浸れる)
けれど、内容はまったく異なるんだ。

ホテルの一室に閉じこもって、時間と切り離された日比野さんの制作活動が
順を追って展示されていた。
そして、そのときの感情・感覚が薄いグレーのカッティングシートの文字により
壁面に浮かんでいる。
描かれていたのは、部屋の中にあるものばかりだった。
ベッド、ライト、ゴミ箱、カーテン、コップ、たまたま侵入していた蜂・・・

  予感、創造のピークがやって来た瞬間、去っていくその瞬間への未練。

何かを見つめ続けていると、その映像に脳はぐにゃぐにゃと勝手に手を入れてくる。
歪んでうねる視覚。
日比野さんのドキュメンタリー(過去)と、私の現在が重なり合う。
白い壁面がぐにゃりと曲がり、ドローイングに補色の陰影が現れる様を観察していると
どっか違うところに飛んで行きそうだった。

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他にも新進作家や学生の無料展示、ショップ、レンタルオフィス、屋上菜園とか、いろいろ。
ワークショップも開催されてたり。

  
きれいにリフォームされたところとかつての学校のまんまのところと
コントラストがおもしろくて、靴箱もそのまま「職員用」とか表示が残されてたし、
たくさんのフライヤーが置かれているボックスも古い木造の棚のまま。
子供が走り回っていたり、美大生がたむろってたり、不動産情報が張られてたり、、、


“はんだづけカフェ”ってなんだかすごいネーミング。
はんだづけのワークショップ中だった。満員御礼だって。


これすごくかわいかった。

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湯島天満宮に行くついでに、やなか珈琲湯島店で豆購入。


湯島天神は七五三と菊花展で人がいっぱい。
おみくじは大吉だったんで財布に入れて持ち帰り。
さて時間。マイタワークラブに行くには足りないけど、新幹線まで微妙に空いている。
どうするか?ダッシュで西洋美術館に行ってデュ-ラー・版画素描展へ。
しかしじっくり観る時間が無いのに小さくてとにかく細かい作品ばかり。
そして、内容は新約聖書のことがほとんどでorz
落ち着いて考えればわかることだったのに・・失敗した。
どうせならルドンを見るべきだったわ。[19世紀フランス版画の闇と光]

まあ…、描かれた聖書のエピソードが『聖☆兄』に脳内変換されてしまって、
けっこう可笑しかったんだけどもねw

*

青春する

2010-07-15 16:45:46 | 音楽・映像・アート
 

ヴィレッジヴァンガードなんて、いい加減そぐわないトシだよ。
って思いつつ。
懐かしいような新鮮なような、落ち着くようなつかないような、

雑多な店内、手書きのPOP、安っぽいアクセサリー・・・

文庫本のラインナップ。
あれ読んだ、これも持ってる、あぁこれ読んでみたいと思ってた。。。
なんだ。自分の感覚ってまだこのへんなのか。笑

通り過ぎようとして、鳴りはじめた音に耳を奪われた。
『Light a Candle』(Schole RECORDS)
映画音楽のようで、コーヒーいれて、文庫本なんか読んでると、
いつもの部屋がカフェになる。

毎日、こんなふうに過ごせたらいいな。
こんな望み、ささやかなもんじゃん?笑

*

つづき

2010-06-23 16:48:32 | 音楽・映像・アート



オルセー美術館展を観に、国立新美術館へ。
ここは黒川紀章さんの建築。
混んではいたけれど、覚悟してたほどじゃなかった。



ランチに、AtoZ cafeに入った。
どの席にも何かしら、楽しいところがあるのは知っていたけど、
窓際とか、小屋のテラスとかは喫煙席。
煙草は吸わないけども、前からそっちに座ってみたかった。
タイミングよく、そのテラス席に座れた。
ヘラヘラ笑い出しそうな顔をぐっと抑える。

次回は、店の奥のスペースに座るぞ!



AtoZのすぐ近く。カフェ・ラントマンにてウィーン気分。
ブレンドコーヒー+ホイップクリーム+オレンジリキュール+オレンジピール
「マリア・テレジア」という名前。
リッチな気分になるよ。美味しかったー。



やなか珈琲店、千駄木店で豆を買った。
焙煎を待つあいだに、小さなグラスでアイスコーヒーを振舞ってくれた。

考えてたより、早いペースで進んだので新幹線まで時間余り。
で、国立西洋美術館を観ることにした。
常設展の内容がちょうどオルセー美術館展と重なっていてとても面白く観れた。

仙台と東京って、たいした距離じゃないけどやっぱり全然違うな。
ああ、楽しかった。

*


先週の写真

2010-06-23 15:39:25 | 音楽・映像・アート

先週、東京に行ったときの写真。



清澄で食べたカレーランチ。hane-cafeってとこで。



これもどっかの航空会社のマ-クなのだよね?たぶん。



空と飛行機がいっぱいのカフェでした。





とてもとても暑かった。空が真夏だった。
仙台にいるときよりずっとたくさん、空を見た気がした。



21_21 DESIGN SIGHT。
『ポスト・フォッシル:未来のデザイン発掘』展。



私も含めて、建物の写真を撮る人が多かった。
安藤忠雄さんの建築。



たしか、この窓ガラスが特殊なんじゃなかったかな。
なかなか難しい技術を使っているとか。以前に『日曜美術館』で紹介されてた。



こういう建築があって、周囲に緑があって、食事ができて、
ジョギングするコースがあって、犬の散歩もできて、
当たり前のように人々が集い、好きに時間を過ごせる。

いいなぁ。 実に、良いですよ。
                                                     (ツヅク...)

*


スイートリトルライズ

2010-03-17 20:51:26 | 音楽・映像・アート

『スイートリトルライズ』 甘い小さな嘘。
ちっとも甘くないけれど。

二人が住むあのマンションは、聡が「彼女は現実感がないから」
っていう、瑠璃子そのもののようで、
とても素敵な住まいのはずなのに、特に映画のはじめの方は
「なんだかどこにいていいか分らない、窮屈な感じのする家だな」と思った。

その家は隅から隅まで瑠璃子の世界で、
そこに聡はちっとも馴染んでいないように見えたからかな。

「うん」 「へぇ」 「ふぅん」 「別に」

同じ言葉でもシーンごとにニュアンスが違っていく。
南朋さん、お見事。
きりっとした役が続いていたから、こういう不器用で、
揺れていて、はっきりしなくて、わかってるくせに流されて…、
でもなんだか魅力的なんだよねみたいな
フクザツな役柄は久しぶりで、「見飽きない人だなあ」と思った。

ただもう少し、映画としては緩急つけてくれたらな、と。
繊細で丁寧だけれども、秘めてる激情みたいなものがもっと
感じられるようになっていたら良かったな。

あとは…まったく個人的な事情で申し訳ないんだけど、
小林十市がどうしても、ブログでのおちゃらけたイメージが勝っちゃって(汗
それに私は彼が俳優に転向してから、お芝居をほとんど見ていないんで、
(黒木瞳が出演した「プリマダム」の、たくみ先生役くらいしか)
ダンサーとしての印象もまだ強すぎてしまう。(素晴らしいダンサーだった!)

でも、あの江國香織の、日常を描いているけど非現実的な世界を
非現実的なセリフで言っていながら、「あ、こういう感じ。感情ってわかる」
と思わせる、リアリティーを生み出す役者さんたちは凄い。

さて次は、『ヴァイクトリア女王』を観る予定。

*


メディアテークで過ごす

2010-03-12 21:13:26 | 音楽・映像・アート

 

ウチから地下鉄で5つ。そこからちょっと歩くと、
仙台が世界に誇る現代建築・メディアテークがある。

久しぶりにでかけた。
1Fのアートショップが好きだ。
そこで蜷川実花の「じゆうちょう」を買った。
極彩色のじゆうちょうの中は真っ白。なに書こう?

もう一つ買ったのは「うきはし」。
 
置くとご覧のとおり、箸の先が浮く。
プラのケースも・・・

中でガタガタ動かないようにちょっとした工夫。
アートショップに置くだけのことはある。
さりげないけど、こういうところで妥協しないというか、細やかで。
たしかにただの四角いケースだったら、バラバラになってせっかくの
きれいな浮きのラインが死んじゃう可能性大だもんね。

上階の図書館でしばらく過ごしたあと、再び1Fでカフェタイム。
周りの席にはいろんな人がいる。
ミュージシャン系はミーティング中だし、お金と健康についてだけが話題なマダムたちや、
「平面図だけ見てもどういう建物かイメージできないんだよね~模型じゃないと。」
というのはどうやら建築系の学生らしいが、それでいいもんなのか…?

ここ、もうちょっと近ければな…と思わないでもないが、
距離があるからいいんでもある。
ああしかし、アート欲を刺激されたらまた欲しくなってしまった!
bluemarkのトートバッグとブックカバー・・・
実際あんまり使わないんじゃないかと思って止めたんだけど、デザインが…。くぅ。。

*