会いたかった夢の民謡人

　今日の日記は私のことを好きな方は絶対に読まないでくださいませお願い致します　　といいましても嫌いな方が読んでくれるはずもなく　　お手柔らかによろしゅうに　　

ある日、民謡仲間から１つの映像が届いた　それは兵庫県民謡　菅笠節全国大会の模様の映像であった。　その中のお一人に女性に連れそれられマイクへと進む唄い手さんがおられた。　その方の唄は、なんとも奥深く欲のなく素朴であり弱い感じがなんとも美しく素晴らしき心の民謡に感じられた　その映像を通じて私は菅笠節の魅力を知ることとなる。

私は去年の春、兵庫県姫路市に向かった　その方の民謡を観覧席にて聴きたかったからだった。　私も競技者として参加はしたが見事に大失敗し予選落ちした　がしかし、そのお陰で決勝を観覧することが出来たのでした　私は予選を終えると、その方を探した　　そして、僅かな時間だったのだが民謡談議をすることが出来た。　とても楽しかったし、その時間は、あっという間に感じた。　やはり素晴らしい心を備える見事な民謡人だと思った。　またお会いしたいと素直に感じた　

そして時は経ち、鳥取県で開催された　貝殻節全国大会　でも再会できることとなる。　私はたまたま予選に通過出来　これまた運命なのか　その予選に通過した若い番号順に待機してイスに座ることとなるのだが・・　その憧れであった菅笠節の競技者の方と隣どおしで座れることとなるのであった。　だが競技中なので私語はしにくいし、私語をしないのがマナーなので、お互いに黙って順番が来るのを待っていた　　私は隣に座っているだけで幸せだった。　嬉しかった。

そんな中、ほんの僅かだったが、小さな声で互いに応援の言葉を交わすことになった時に、私は思わぬ嬉しい言葉をかけられることとなる　「島本さんはお上手だから」と笑顔で伝えてくださった。　そもそも、私はその方の本物の唄を聴きたくて兵庫県まで遠征したのだったが、まさか、私の唄について褒めていただけるなど想像もしたことはなかったので、驚いたの　なんなのって　私にとって、そのたった一言がどれだけ自分のこれからの民謡人生に於いて、やる気を授けてくださったことであろうか

私は、その御礼を、その尊敬する方に伝えてはいない。　だが、この喜びともいえる思い、必ずや伝わることであろう　　その方は本当に基本に忠実に見事な　元唄貝殻節　を唄われ総合優勝に輝かれた　私は感激し表彰後、一人、「おめでとうございます」と言葉をかけに歩み寄った。　がしかし、周りの民謡仲間と共に歩みを止めることはなかった。　鳥取では、まともに会話できるチャンスはなかった。　だが、私は一生、このことを忘れることはありません。　その方の心の唄を、そして美しきスマートな民謡マナーの振る舞いを。　広島の地より、心から、ありがとうございますと伝えます　


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