ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

ぞくぞくと浸潤する物語

2021-12-18 11:07:02 | 思ったこと
以前、友人の家に泊まった時

徳永英明の曲が
一晩中流れており

その晩みたのは
有色の毒ガスみたいな雲みたいなものがひっそりと地を這うように
迫ってくるという夢だった

徳永英明さんファンの人には申し訳ないが、
彼の独特な歌声の響きと
その時の恐怖がセットで記憶されており
ワタシは苦手なのである。


今、その記憶が蘇ってきたのは


「甘い香り」に潜むリスク 香害は公害

という本を手にしたからだ。

彼の甘い独特な歌声は、とても心地よく響くのだろうけど、
なんだか、何言ってるんだかわからないという
決まりの無い、なにを表明したらいいのかはっきりしないという
感情のどことない頼りなさも感じる。

その判明のしなさ加減

毒とも、薬とも
善とも悪とも言い切れない
様々な物質や文言が

私たちの世界を浸潤して

どこからどこまでが悪で
どこからどこまでが善なのか

どこからどこまでが心地よく
どこからどこまでが気持ち悪いのか

全然、判然としない

切り離すのが難しい癌のような

自分とも
相手とも見分けがつかないような

こまった世界が 浸透し続けている。

(徳永英明さん、及び そのファンの方、すみません)