きゅうちゃんに
「きゅうちゃんはいい猫だなあ」と
いう時、
ワタシは一人のおじさんを思い出す
それは、ワタシに
楽器を教えてくれたおばさんの
だんなさま(ややこしいな)
の
口調なのだ
だんなさまはもう数年前に亡くなった。
大人しくて真面目さがにじみ出る風貌で
数回しか会ってないけれど
どこかですれ違うたびにギョッとした
なにか、どこか他の人と違うのだ
その生真面目さあふれる風貌と
真面目な考えでなければあり得ない動き
(どう表現したらいいかわからないが、
(どう表現したらいいかわからないが、
歩く姿にさえ希なほどの真面目さがにじみ出るのだ)
真面目といっても、
それが堅苦しい真面目さではなく、
なんといっていいかわからないが
純粋な真面目さなのだ
それが希な真面目さなのだ
それは、ワタシ独自の感覚だから、わかってもらえないと思う
ギョッとするのは、そういうわけで
他の、表面で会話して、
変なことがどっさり隠れていても
見て見ぬふりをしなければならないオヤジさんたちと
一線を画している。
その浮き具合は直視するに耐えないという感じ。。
これは、この感じは、わかってもらえないと思う。
そのおじさんの話を
おばさんがよくしていて、
その話の中に
息子との会話で
「おまえはいいとこのおぼっちゃんだな」と
行ったセリフがあって、
その口調をまねて
「きゅうちゃんはいい猫だなあ」というのだ
すると、きゅうちゃんは嬉しいらしく身体をくねくねする。
猫は口調とか言葉を感覚で理解していると思う
今日は、パソコンで作業している台に
太郎が乗ってきて
くもりなきまなこでワタシを見ているので
普段はきゅうちゃんにしか言わないのだが、
「太郎は いい猫だなあ」と言って見た
太郎は、用事があるらしく、ワタシの口調なんてどうでもいいみたいで、
すっとんきょうな顔してどこかへ行ってしまった。
猫の話をもうひとつ
にゃんトークというアプリを入れたのだが、
結局有料会員にならないと表示されないセリフもあったりして、
この際(アレクサと同じ開発チームがつくったアプリだと聞いていたので)
だいたい分かったから削除したのである。
太郎やきゅうちゃんの、多岐にわたる表現を、真の意味で理解し翻訳することはワタシだけの仕事である。