はさみ屋のブログ

理・美容師の使うカットシザーのメンテナンス・アドバイザー(研ぎ・調整・販売)

過去ネタの蒸し返し

2008年02月10日 | Weblog

 ハサミメーカーには恐らく理解できない、私が作って欲しいハサミのイメージが有る。
こちらの希望を伝えると・・・ 依頼内容と微妙に違うアイテムで仕上がり・・・
いつでも「今ひとつ」が伝わらない、もどかしさを覚える結果となってしまう。
これでは、オリジナル制作の意味は半減するし、わざわざ作る必要もない。

そこであらゆるメーカーへの提言として、同じタイプの他社製品は良く売れるのに
似たような自社製品が売れないのは、そこに売れない欠点が有ると考える事。

自社製品に「売れない商品病」と云う「病気」が有ると考える事。
そこには機能よりデザインの病気やクオリティの病気が影響していると気付く事。

物を買うという事は手に入れる物を選択する事だよね。
選択する事は他と比較する事でもあるよね。

人は購買において、デザインによる「心理的比較」としての感覚に訴え選択をし
最終的な購入判断は、ビジュアル・コミュニケーション(視覚伝達)によって
行われている事を解って欲しいのです。(雰囲気という世界で)

ただ、人間の感覚なんて極めて曖昧(あいまい)なものでもある。
それでも・・・ 自社製品が売れないことの本当の理由が何か?を考える事は必要だろう。

両手を使えば覆い隠せる程度の面積でしか無い人間の「顔」にも美人とブスがある。
当たり前の事だが・・・ 目や鼻の数や配置の違いは無いのに。

美人の条件に見られるそれと、おぞましいブスとのそれは・・・ ほんの少しの違いでは無い。
しかしそれでも自他共に認める美人はいるし、似てはいるのにそうは見えない並もいる。

見た目、つまりデザインには恐ろしいほどの可能性が秘められているんだね。

商品ならただ美しくすれば良い訳では無い。 売れる美しさにも訳が有る。

黒人には黒人の美人がいて、白人には白人の美人がいる。 日本人には日本人の好む美人。
従って「商品を美しくデザインすれば良い」だけの問題では無く。
(思いこみで間違わないように)
その商品としての評価に値する、美人?と成り得る条件を知らなくては駄目なのだ。

また、毎年行われる美人コンテストにも、毎年違う美人が生まれるし
(テレビ画面の中にだが)最優秀で残った今年の美人の後ろに・・・
自分の好みでは、それ以上の美人を見つける事も有る。

美しいものに対する評価基準はそれぞれが違うから仕方ない・・・
しかし最終選考で残った美人は、全員が美人に変わりない。

ほんの少しの違いで差が出る・・・ こんな平凡な事実を見落としていたらダメ駄目。
デザインの世界で生きていた私には、ほんの少しの違いが気に掛かるのだ。

私が取り扱いたいカットシザーに求める要素は、どこにでもある男性的なハサミでは無く
多分、きっと、どこか少し女性的な雰囲気を持つハサミを求めているんだよね。

女性的なと表現すると女々しいアイテムの様に感じ取られると困るので・・・
抽象的な表現だけど・・・ カリブ海・サルサのイメージで満ちあふれる
プエルトリコ系の美人の様なハサミが欲しいのだ。(なおさら理解不能?)


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