ソルバイト
イギリスのソルビーの名にちなんで、ソルバイトと命名されました。トルータイトの微粒セメンタイトがやや粗くなった組織なので粗粒陂(ソルビー)と宛て字されています。
焼戻し温度はトルースタイトの場合よりも高く、約600℃です。したがって、トルースタイトよりは軟らかいのですが、粘り強いことが各組織随一で、色々な機械部品に多用されています。鋼の脆さに影響する低温にも強いので、工業上大変有用な . . . 本文を読む
フェライト
米国のハウによって命名されたもので、純鉄のことを組織学上フェライトと呼びます。語源はラテン語の鉄(フェルーム)にもとづきます。
フェライトは鉄鋼組織中、一番軟らかい組織です。
なお、フェライトには磁石(フェライト磁石)の意味にも使われますが磁石のそれは、組織名ではありません。
トルースタイト
フランスのトルーストの名に因んで、トルースタイトと命名されました。マルテンサイトを約 . . . 本文を読む
イトはん物語
金属の顕微鏡組織はほとんど全部といって良いくらいに「○○○イト」というように語尾がイトになっています。これは、発見者の名前にちなんで命名する習慣によるものです。
そこでこの「イト」はんの出生・名付け親・性質などを説明して行きましょう。
ドイツのアドルフ・マルテンスの名にちなんで、マルテンサイトと命名。顕微鏡組織的には、麻の葉状または針状の組織なので、本多博士は麻留田(マルテン) . . . 本文を読む
イトはん物語
金属の顕微鏡組織はほとんど全部といって良いくらいに「○○○イト」というように語尾がイトになっています。これは、発見者の名前にちなんで命名する習慣によるものです。
そこでこの「イト」はんの出生・名付け親・性質などを説明して行きましょう。
パーライト
アメリカのハウによって命名された組織で、フェライト(純鉄)とセメンタイト(炭化鉄)の薄片(厚さ 0.25~0.05µm . . . 本文を読む
イトはん物語
金属の顕微鏡組織はほとんど全部といって良いくらいに「○○○イト」というように語尾がイトになっています。これは、発見者の名前にちなんで命名する習慣によるものです。
そこでこの「イト」はんの出生・名付け親・性質などを説明して行きましょう。
オーステナイト
イギリスのロバート・オーステンの名にちなんでオーステナイトと命名されました。河口の大きな州に似たような組織、ちょうど蜂の巣(ハ . . . 本文を読む
地球上の殆どの金属(貴金属を除く)は酸化した状態(錆びた状態)で発掘されます。これは、この状態が自然界では一番安定した 状態だからです。
鉄も例外ではなく、鉄鉱石等酸化した状態で発掘されます。そこから酸素を取り除いた鉄が鋼の原材料 となります。
従って刃物を空気中に放置すれば、自然に錆が出来るのは当然です。
でわ、鉄の錆をもう少し詳しく説明します。
空気中には酸素及び水(水蒸気)が存 . . . 本文を読む
C)ステンレス鋼の熱処理
刃物鋼の熱処理には色々な配慮が必要ですが、特にステンレス鋼は今までの鋼における熱処理の一般常識が逆に大きな誤解を生んでしまう点がありステンレス鋼の持つ特性に対しての充分な知識と厳重な管理が必要です。
13%クロムにしろ20%クロムにしろ、単一のクロム元素をこれほど多量に添加する事は刃物鋼についてはメリットよりデメリットの方が多いのです。
例えば、0、6%炭素・13% . . . 本文を読む
『Cutlery』と呼ばれる名前の特許を持つ鋼は、基本として9~16%クロム、0,7%以下の炭素を含み、発表されてから間もなくアメリカ・カナダ・フランスでも1915年~1917年に、この合金に関する特許権を取得して広く普及することになります。
さらにブレアリーはニッケル(Ni)・コバルト(Co)・銅(Cu)タングステン(W)・モリブデン(Mo)・バナジュウム(V)などの少量添加についても特許の . . . 本文を読む