オゾンホール:観測史上最大規模に 南極上空、低温が影響
世界気象機関(WMO)は3日、南極上空のオゾンホールが観測史上最大の面積に
拡大したと発表した。今年は成層圏の温度が例年と比べて低く、8月20日ごろから
南極上空のオゾンホールが急速に発達したという。
WMOによると、南極上空のオゾンホールは米航空宇宙局(NASA)の観測では
9月25日に、南極大陸の面積の約2倍に当たる2950万平方キロに達した。
これまでの最大値としている00年9月の面積をわずかながら上回った。
欧州宇宙機関(ESA)は9月25日のオゾンホール面積を2800万平方キロと
しており、00年にESAが観測した最大値にほぼ匹敵する値となっている。
WMOは、有害な紫外線から生物を守るオゾン層を破壊するフロンなどの排出量は
減少しているものの、南極地域でオゾン層が回復するのは2065年になると予測。
南極上空のオゾンホールは今後も発生が続くとしている。(ジュネーブ共同)
毎日新聞 2006年10月4日 10時25分
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