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選択の洗濯

2006年11月10日 | Weblog

はてなの玉手箱:若者はなぜジーンズを洗わないのか

息子のジーンズを洗濯して、「なんで洗ったんだ!?」と怒られた・・・ こんな経験を
持つお母さんいませんか? 何度もはいているジーンズを、わざと洗わない若者は
あなたのお子さんだけではありません。 でも、なぜ洗わないの? 【銅山智子】

◇なじんだ状態、長く保ちたい・・・ メーカー「たまには洗って」

◇米国では作業着でも日本ではファッション

☆しわも大切

戦後に洗濯機が普及して以来、日本の洗濯文化は「汚れたら洗う」から「着たら洗う」
へと変化してきた。 「何度も着ている服を1カ月も2カ月も洗わずにいる」という
行為は、母親世代には考えられないことかもしれない。

リーバイ・ストラウスジャパンの広報マネジャー、雨宮恵二さんは「一部の人の考え
方ですが」と前置きしたうえで「足の付け根やひざの裏などにできる『はきじわ』や
色落ちの状態を保つため、わざと洗わない人がいるようです」と説明してくれた。

最近、主流になっているのは、新品なのにわざと水洗いした後、やすりでこするなどの
加工を施して色を落としたり傷を付けたりしたジーンズだ。 過去に人気を博した
ビンテージモデルを気軽に楽しめるよう、復刻版も次々に発売されている。
買ったときの状態や、自分がはきこんでなじんだ状態を長く保とうとすれば
「洗いたくない」「洗わない」と考える人がいても不思議ではなさそうだ。

発祥の地・米国ではジーンズは作業着なので、汚れたら当然、どんどん洗う。
古いものや色あせ、ほころびにそれほど価値を見いださないという。

「日本ではジーンズはファッション、趣味の服で、長く大切に着たいという意識が高い。
ビンテージの復刻版が日本生まれだということからもわかるように、古いものに価値を
見いだす文化もある」。 そう話す雨宮さんだが「洗濯はあくまで個人の自由ですが
メーカーの立場から言えば、たまには洗ってほしい」と本音を漏らす。

汗や皮脂でデニムの生地が傷んでくれば、徐々に弱くなってしまい突然裂けることも
あるという。  せっかく大切にはいていても、突然破れては台なしだ。

☆不潔ですよ!

「汗をたくさんかく季節を過ぎたとはいえ、やはり衛生的ではない。ぜひ洗ってほしい」

こう援護射撃するのは文化女子大学の田村照子教授(衣環境学)だ。
下半身の中でも特に大腿(だいたい)部にはかなりの量の汗をかくが、椅子に座るなど
して体重をかけると、繊維と繊維の間に汗や皮脂などをもみ込むようなものだ。
洗濯をしないままだと微生物や細菌が繁殖し、ひどい場合はカビが発生したりするという。

「ジーンズやチノなど木綿のパンツは、じゃぶじゃぶ洗ってはじめて素肌で着られる。
もし、あまり洗いたくないのなら、昔のお父さんがスーツの下にはいたようなアンダー
パンツ(ズボン下)を着用して衣類を守るべきだ。 体にフィットして若い人も
抵抗なくはける、おしゃれなアンダーパンツをメーカーに開発してほしい」と提案する。

◇色落ちしない洗い方は

☆専用洗剤も

では、なるべく色落ちなどをしないように洗うには、どうすればいいのか。

雨宮さんが勧めるのは▽蛍光増白剤が入っていない洗剤を使う▽裏返してぬるま湯で洗う
▽不安なら洗濯機でなく手で押し洗いする・・・ などの方法だ。
4~5回着用したら1回洗う、くらいのペースなら、生地の傷みなどの心配は
少なくて済みそうだ。

一般の洗剤に抵抗があるなら、ジーンズ専用洗剤で洗濯する方法もある。
東急ハンズなど生活雑貨を扱う量販店やインターネットで手に入る。

ドイツ製のブルージーンズ専用洗剤「ブルーファッション」は蛍光増白剤を含まず
ヘアカラーなどにも使われる色落ち防止剤を配合。 落ちやすいインディゴブルーを
保つ一方で、3種類の酵素で汚れを落とす。 2年前から輸入販売している
ジャパン・インターナショナル・コマース(東京)は
「今まで洗わなかった人や、いいものを長くはき続けたい人など、ジーンズに
こだわりのある幅広い世代が購入している」と話す。

毎日新聞 2006年11月7日 東京朝刊


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