「USニューズ&レポート」誌
2003年7月25日号では、恐るべき情報を流している。
米軍のOP(オペレーション=作戦)5030と呼ばれる作戦計画である。
かつて朝鮮半島戦略作戦としてOP5027というものがあった。
北朝鮮軍が侵攻してきた場合、地上戦は韓国軍に任せて北の侵入を放っておく一方
空軍機とイージス艦等の空爆に支援された海兵隊が元山から上陸、南北国境線を
一週間で北上して一気に平壌を落とすといった作戦だといわれる。
ところが暴露された新作戦は、北を徹底的に刺激して疲弊させるといった内容なのだ。
具体的には、北朝鮮上空に偵察機を飛ばし、北側にスクランブルをかけさせ、ジェット
燃料を莫大に消費させる。
あるいは北の人民軍そのものに分断工作を仕掛ける等々といったものだ。
こうした情報のリーク自身が、また、北朝鮮に対する刺激であることは間違いがない。
締めつけ、刺激し、そして在韓米軍を南下させる・・・ 。
フセインがクウェートに侵攻したように北朝鮮が韓国に侵攻するような事態が起きた場合
その後がどうなるかは誰の目にも明らかだ。 もちろん米軍は、在韓米軍が弱体化
したとは言っていない。 それどころか、迅速旅団が世界中のどんな場所にでも
96時間以内に到着できると豪語している。
いっぽう北朝鮮は建国記念日の9月9日、新型ミサイルを運び出し、偵察衛星から監視を
続ける米国に強烈なメッセージを送っている。 この新型ミサイル8基は建国パレードには
参加しなかったが、分析の結果、旧ソ連製SSN-6型の改良型だと考えられ
その射程は3000キロ。 日本全土はもちろん、グアムまでその射程圏に
入っているのだ。
9月30日に国連で演説した北朝鮮の崔守憲(チェ・スホン)外務次官は厳しい口調で
「北朝鮮に対する敵視政策を転換せず核開発放棄を一方的に求めている」と米国を
激しく非難する演説を行った。 さらに崔次官は、今年8月末の6か国協議の結果
「米国は敵視政策による圧力で北朝鮮の武力解除を図ろうとしていると確信した」とし
「このような協議にいかなる興味も期待も持てなくなった。次回協議の約束も
していない」と述べた。
まさに切迫した半島情勢。こうした状況を理解したうえで、韓国は今、必死になって
米国を口説いている。 何としても戦争を避けなければならない。
そのためには「米朝不可侵条約」の締結を!というわけである。
9月になって、支那北京政府は北朝鮮との国境に15万人の人民解放軍を配置した。
(北京政府の公式発表は1万5000人。信頼できる情報によると現実には15万人。)
名目は脱北者の阻止と東北三省の安寧とされる。
もともとこの地域は、軍ではなく武装警察が置かれ、脱北者の対処も武警が行っていた。
ほんとうに脱北者問題だけだったら、武警を増強すれば済むのだ。
15万の人民解放軍配置の意味はいったい何か? 当然ながら、米国が北朝鮮に
介入することを拒否するというメッセージである。
また、ロシアのウラジオストックではすでに核戦争を想定したシェルター建設や避難
演習まで行われている。
じつは米国にとっては、北朝鮮そのものは脅威でも何でもない。
北朝鮮が米国を攻めることなどあり得ないからだ。
米国の恐怖は、北朝鮮産の核兵器がテロリストに渡ることだけだ。
それが阻止できるのであれば、米国は譲歩する可能性すらある。
米国にとって、北朝鮮そのものは戦略的には意味がない。
米国の関心は、支那大陸そのものにある。
北朝鮮の核開発問題とその処理。 それらを巧みに利用して、米国は支那大陸制覇に
向けての策略を展開している可能性が高い。 支那北京政府は胡錦濤という素晴らしい
指導者を得たが、その国内は混乱が続いている。
今年8月から9月にかけて三峡ダムで3度の爆発事件が起きたという報道もなされている。
こんな状況のなか、あるいは再度、天安門事件が起きる(起こされる)
可能性すらあるのだ。
支那で民衆の心が政府と乖離しそうになったとき、必ず出てくるのが「反日運動」で
ある。 九州福岡での一家惨殺事件の犯人が支那人だと報道され、日本のなかに
反支那の雰囲気が強まってきたのを逆利用するかのように、今度は広東省珠海市で
日本人による買春ツアーの問題が持ち上がっている。
世界は恐ろしい勢いで恐怖のプログラム実演に向けて動いている。
残念なことに、現日本の政治家のなかにはこの状況を打破できる者はいない。
米の新朝鮮半島作戦5030 2003/ 7/16 4:37 [ No.78442 / 229718 ]
米、韓半島秘密作戦計画に速戦速決戦術を適用
米国防総省と太平洋司令部が韓半島関連軍事計画を大々的に修正していることが
明らかになった。
米国の民間安保研究所であるグローバルセキュリティは14日、「米政府はこれまでの
韓半島戦争計画『作計5026~5029』などを修正する一方、北朝鮮軍の内部崩壊を
誘導する新しい作戦計画(Oplan)5030の細部内容を調整している」と
明らかにした。
イラク戦争を短期勝利に導いた新しい作戦概念を、韓半島にも適用しようということだ。
◇「イラク戦争の教訓を適用」=グローバルセキュリティによると、国防総省はラムズ
フェルド長官の指示で、韓半島関連戦争シナリオを含む米国の戦争計画全般を
修正している。 米時事週刊誌USニュース最新号(21日)も「こうした作業は
アフガニスタン、イラク戦争の教訓から米軍の戦略を革新しようというラムズフェルド
長官の熱望が反映されたものだ」と伝えた。 韓半島を管轄する米太平洋司令部も
積極的に参加している。
◇韓半島「作計」修正内容=米太平洋司令部はすでに昨年、北朝鮮の南侵対応用の
全面戦争シナリオ「作計5027」に、韓国政府の同意なしに北朝鮮の大量破壊兵器
関連目標を先制攻撃するという内容を盛り込んだ。 また2004年修正計画には
イラク戦争のように精密爆撃技術を活用して特定目標を攻撃する案と、北朝鮮のミサイル
攻撃を要撃ミサイルで阻止するミサイル防御体制(MD)配置問題が反映されるという。
「作計5026」は、北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)核施設と指揮部を制限的に精密
爆撃する内容で、5029は北朝鮮崩壊対応計画だ。 5029修正作業には、北朝鮮
難民の大量流入など体制崩壊時の突発状況に対する具体的な対処案が盛り込まれる予定だ。
一方、USニュースは「新しい作計5030は、イラク戦争を主導した米政権内強硬派の
政権交代戦略を反映したものだ」と指摘し、米国が北朝鮮の政権交代に着手したのでは
ないかと推測している。
鄭効植(チョン・ヒョシック)記者 投稿者 : sofiansky2003