身体にいい日誌

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アレルギー性皮膚炎(一般的湿疹含む)に効く医薬品

2008-09-05 22:16:10 | 健康(アレルギー)
残暑すごいっすね。また熱帯夜です。クーラーなしでは眠れません

数日間の休暇を払拭しなければ…今日は満載です。
特に湿疹でお悩みの方々へ。どんな効能の薬剤をお使いですか???

なお、ここでは医療機関からいただく薬剤を中心にしていますので、薬局にある
薬剤は別途機会をみて。



アレルギー性皮膚炎(一般的な湿疹も含む)に効く薬剤

コメント

カサカサした乾燥肌はバリア機能が低下しています。ちょっとした刺激でカユミや
炎症を起こします。高齢の人に多くみられますが、若い人にも少なくありません。
とくに冬場は乾燥しやすく、寝床やおふろに入って体が暖まると強いカユミを
生じるものです。このような場合に、ワセリンや保湿クリームを用います。
角質の水分保持能力が高まり、カユミも軽快します。体に合っていれば、
市販の安価なものでかまいません。入浴後に塗るとよいでしょう。
一般的な乾燥肌(皮脂欠乏症)のほか、主婦湿疹(進行性指掌角皮症)、
老人性乾皮症などにも同様な薬が使われます。
乾燥肌の人は、あまり熱心に体を洗いすぎないようにしましょう。石鹸でゴシゴシ
強く洗うと皮脂が落ちてしまうばかりか、水分を保持する角質まではがしてしまいます。

外用薬では

保護保湿剤(アレルギーに限らず比較的軽度な場合)
ワセリン、プロペト、尿素軟膏(ウレパール、ケラチナミン、パスタロン)、
ヒルドイド、ツバキ油、オリーブ油など
カサカサした乾燥肌に用います。ワセリンは皮膚に膜をつくり、水分の蒸発を
防いだり、皮膚を保護する役目をします。尿素軟膏やヒルドイドには、水分保持
能力を高める働きがあります。皮膚が潤うと、乾燥によるカユミもやわらぎます。
市販されている保湿剤入りクリームやローションにも良質なものがあります。
感じのよいものがあれば使用してもよいでしょう。

メントール系外用薬(薬局のみ)
メントールには皮膚の冷受容器を刺激する作用があります。スーッとする刺激感により、
カユミが打ち消されます。好き嫌いがあるかもしれませんが、虫刺され、じん麻疹など
一時的なカユミに用いるとよいでしょう。
残念ながら、このての薬はあまり病院では使われません。
市販薬としては、ムヒやウナ、メンソレータムなどたくさんの種類があります。
広範なカユミには、ステロイドを含まないシンプルな成分構成のものを選ぶとよいでしょう。

その他(強めのアレルギー、及び一般の湿疹に用います)
レスタミンコーワ、強力レスタミンコーチゾン、オイラックス、オイラックスH
レスタミンは、抗ヒスタミン薬を主成分とします。これに、弱めのステロイドと
フラジオマイシンという抗生物質を加えたものが、強力レスタミンコーチゾン
軟膏です。オイラックスは、クロタミトンといカユミ止めが主成分です。
これに弱めのステロイドを加えたのが、オイラックスHです。これらは、
軽い湿疹やカユミの治療に使われています。オイラックスは疥癬(ダニの一種)
にも有効です。

内服薬
抗ヒスタミン薬(ポララミン)、ステロイド薬(セレスタミン)、抗アレルギー薬
(ザジテン、ゼスラン、セルテクト、ジルテック、アレグラ、アレジオン、
エバステル、アレロック、クラリチンなど)

主に湿疹(アトピー)やじん麻疹でカユミのひどいときに用います。
なお、これら内服薬はアレルギー全般治療薬として効能効果がありますので、
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎にも適応です。もちろん、主症状の
原因がアレルギーと確定した場合のみ、処方されます。

ではここで、アレルギーに限らず、一般的な湿疹に対する外用薬を紹介しましょう。

ロコイド、キンダベート、アルメタ、フルコート、プロパデルム、リンデロンV、
リドメックス、ネリゾナ、テクスメテン、リンデロンDP、マイザー、フルメタ、
トプシム、デルモベートなど多数

皮膚の炎症をしずめ、"赤み"や"腫れ"をとります。非常に強力なものから、弱いもの
まで5段階に分類されています。軟膏、クリーム、ローション、テープなどいろいろ
な製剤があります。これらを、医師が適切に使い分けます。強力な部類は非常に優れた
効果がありますが、長期に大量を用いた場合、ステロイド皮膚症など副作用が
でやすくなります。よく効くからと安易に使用してはいけません。
ひげそり後や化粧下に間違っても代用しないでください。
医師から指示された患部に限定し、健全な部位に塗り広げないようにしましょう。

ステロイド配合薬
テラ・コートリル、リンデロンVG、フルコートF、ケナコルトAG

ステロイドとともに抗生物質が配合されています。細菌感染を伴うか、そのおそれが
あるときに向いています。

強力レスタミンコーチゾン、オイラックスH

弱めのステロイドにカユミ止めの成分が配合されています。カユミをともなう
軽い湿疹向きです。

コメント
皮膚の炎症を広く「湿疹」といいます。皮膚炎とほぼ同義語です。
スリ傷や感染によるものは含めません。急性の湿疹では、赤み、腫れ、かゆみ、
水疱などを生じます。慢性になると、分厚くゴワゴワしてきて苔癬(たいせん)化
することもあります。湿疹のタイプにより、接触皮膚炎(カブレ)、アトピー性皮膚炎、
脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、皮脂欠乏性湿疹などに分けられます。
湿疹で病院にかかると、たいていステロイドの塗り薬が処方されます。
ここでいうステロイドとは、副腎皮質ホルモンのことです。短期間に少量を用いる
限り、副作用はほとんどありません。
長期に用いる場合は、そのときどきの症状に応じたきめ細かな指導を受けるように
してください。効くからと言って、長期に勝手に塗布を続けると、思わぬ副作用に
苦しむことになります。

前述した内服薬を少し具体的に…
抗ヒスタミン薬(旧)
ポララミン、ペリアクチン、タベジールなど

カユミを引き起こす「ヒスタミン」をブロックして、カユミを止めます。速効性
ですが、人によっては眠くなることがあります。車の運転など危険作業には注意
してください。(体験談⇒眠くなります、たしかに)

抗アレルギー薬(ヒスタミンH1拮抗薬)
ザジテン、ゼスラン、セルテクト、アゼプチン、アレジオン、エバステル、
ジルテック、アレグラ、アレロック、クラリチンなど

予防的な効果があるので、慢性化した湿疹やアトピー性皮膚炎に向いています。
おもにカユミをやわらげる目的で使用します。安全性の高い薬なので、長期に
わたり服用を続けることがあります。ザジテンは使用実績が多く、大人で9年、
子供では10年間の長期服用事例も報告されています。この系統の副作用で比較的
多いのは眠気です。薬によっては肝臓の働きが悪くなったり、膀胱炎のような症状
を起こすことがあります。長期に服用するときは、定期的に肝機能の検査を
受けたほうがよいでしょう。

ステロイド薬
プレドニン、プレドニゾロン、レダコート、メドロール、パラメゾン、
リンデロン、(セレスタミン)

湿疹にステロイドの飲み薬を使うことは、基本的にはないと思います。ただ、
症状の非常に強いときに、一時的にステロイドでしのぐことがあります。
抗ヒスタミン薬とステロイド薬が配合されるセレスタミンも同様です。
漫然と長期間続けることは、好ましくありません。

一般によく医療機関で投与(処方)される代表的な薬剤のみを掲載しました。
新薬(ジェネリック)が次々に出ていますので、不安な場合やよくわからない場合は、
詳細は薬剤師等に照会してください。

またアトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、皮脂欠乏性湿疹等も別に
特集しますが、薬剤(外用薬)に大きな違いはありません。どちらかと言えば、
ひどさ(段階)で薬剤が決定されるようです。


スペース上、痔の薬剤は持ち越しで。



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