身体にいい日誌

健康雑学、医学雑学、医療雑学、サプリメント雑学、日本中から興味津津~身体にいい話集めとこ的ブログ

喘息診断検査装置導入!!お子様の診断に

2010-03-22 10:25:38 | 健康(アレルギー)
      わが家にあるOH君マクラ・・
      実は地元放送局OHKのキャラクターグッズなのですが、
      まだ未使用です。どなたかどうぞ・・


これまで初期の診断が難しかった「ぜんそく」。
全国の5病院でこのほど、呼気中の一酸化炭素の濃度を測り診断に
役立てる新しい検査装置を、導入。
ぜんそくの新たな診断指標を探る研究に取り組んでいる。
ぜんそくは通常、聴診器で「ぜーぜー」という音を聞いたり、たんの細胞や
血液を調べて診断する。
しかし、慢性閉塞性肺疾患と症状が似ている上、血液検査が陰性でも喘息の
場合があるなど、判断が難しいという。
近年の研究で、ぜんそくで気管が炎症を起こすと、呼気中のNO濃度が上昇する
ことがわかってきた。
スウェーデンのメーカーが喘息診断用に開発した、息を吹き込むと呼気中の
NO濃度が測定できる装置を購入。
これをほかの検査と組み合わせることで、以前より診断が簡単になるという。
ただ研究が浅いため、「この数値以上なら、喘息が疑われるという診断の指標を
作ることが必要」と話す大学の講師。
5つの大学病院は連携し、3月末まで装置を使って喘息診断を
した症例を集め、NO濃度の正常値を研究していく。
厚生労働省によると年間約2000人が喘息で死亡している。
早期治療で重症化、慢性化を防ぐ必要がある。
NO濃度の診断指標ができれば、専門医以外でも素早い診断が可能になり、
早期に適切な治療が受けられるようになる。

4つの大学とは、  札幌医大、独協医大越谷病院、近畿大病院
          京都大学病院、岡山大学病院
診断を受けたい方は・・・
上記それぞれの呼吸器・アレルギー内科等をお尋ねください。

さて、昨日一昨日と岡山県北の津山でB級グルメフェスタが開催され、
会場はすごい人であふれかえったそうです。
私は、近くに駐車場がなく、ピストンバスでなおかつ、厚木シロコロホルモン
が食べたくても4時間待ちの長蛇の列に並ぶ勇気がなくて、やめました。
皆さん、すごいですね、何と全国で名のはせたブースは午前中に売り切れた
ようで、やっぱり早朝勝負のようです。
富士見やきそば八戸せんべい汁も美味しいみたいですね。


さぁ、明日からまた年度末の仕事続行です。がんばらないと

長引く「ゴホゴホゴホン」放置は禁物!この時期注意しましょ

2009-03-22 17:17:46 | 健康(アレルギー)
昨日、今日と神戸北にある「有馬温泉」にドライブに行ってきました。
昨日の快晴での行楽日和から一転、今朝は嵐のような雨と風、昼前には
一時的に雨がやみ、ちょっとだけ観光をして、温泉と料理だけを楽しんで
来た格好になりました。

昨日はすごい人出で、温泉街は土産を買う人、観光客、日帰り温泉に集う人々
でごった返し、さすが、関西郊外の観光地ですね。

関東で言えば、箱根ですね。山あいにあることからもね。

岡山から約2時間半で行けます。
初めてのETCもちゃんと起動したようで、開いてくれました。
まだ1000円ではないですがね。


今日から数日の画像は旅館の御馳走と観光地スナップです。
とりあえず、せっかく撮りましたからね。(今日は神戸牛の部分だけ)

さて、明日か明後日には人事異動の発表があります。
年度末にかけて最大の多忙を極めます。残業あり・・転勤者準備・・宿舎の点検・・
業者との契約最終段階・・他いっぱい!!!!!

余暇ぼけを吹き飛ばさないと。


でも朝からWBCだよ。午前中は厳しいな。
地元の倉敷工業もちょっとレベルは落ちる(エラー続出)けど、延長逆転劇で
次につなげました。

WBCでメジャーリーガーが力を出せない場合が多いのは、日本もベネズエラもプエルトリコ
もアメリカも・・・一発勝負だからでしょ。
韓国が強いのも・・・一発勝負だからです。

   これしかないっしょ


長引く「ゴホゴホゴホン」放置は禁物!!


風邪をひいた後にもせきだけが、いつまでたっても治らない、
そんな症状が数週間から1~2か月続いている人はいませんか?
「たかがせき」と言う無かれ!
放置した患者の約1/3が「気管支喘息」に悪化していくのです。


銀行に勤めるA子さんは、風邪をきっかけに出始めたせきが、なかなか止まらない。
典型的なぜんそくの症状であるぜーぜー、ヒューヒューという「喘鳴(ゼンメイ)」や
呼吸困難はなく、痰もあまり出ない。
だが、夜間から早朝にかけてひどくせき込んで目が覚めてしまう。
自宅近くの医院で咳止めを処方されたが、一向に治る気配がない。
困り果てて受診した病院の呼吸器内科で、初めて「せきぜんそく」と診断された。

近年の現状

せきぜんそく は1979年に提唱された概念で、日本でもここ10年でやっと専門医以外の
医師にも浸透してきた。
昔は診断がつかず、2年間も風邪と言われ続けたケースもあった。
国内の患者数は不明だが、多くの専門医が増加を指摘してきた。
医療現場での認知度向上も手伝って、せきぜんそく との診断は確実に増えている。

診断基準

せきぜんそく の発症には典型的な喘息と同様、ダニやハウスダストといった抗原(アレルゲン)
に対する反応が関与しているとみられているが、詳しい仕組みはわかっていない。
(アレルゲンは以前掲載済み・アレルギーを参照のこと)

1 喘息を伴わないせきが8週間以上持続
2 気管支拡張症が症状に改善に有効
  などの基準を満たした場合、せきぜんそく と診断されるのです。

慢性のせきを引き起こす病気は多いが、日本でもっとも高頻度なのは せきぜんそく です。

2004年から2006年にかけて、喘鳴や呼吸困難を伴わず、8週以上継続するせきを
訴えてある病院の呼吸器内科を受診した患者のうち、胸部レントゲンなどで異常が認められなかった
165人の原因を調べた結果でも せきぜんそく は47%を占めた。

吸入ステロイド

診断が確定すれば、治療は典型な喘息と同じです。
気道の炎症を抑える吸入ステロイドと気管支拡張薬の併用が基本で、
通常なら3日―1週間で症状が改善する。

今後も患者は増えるのか?
― アレルゲンの増加や大気汚染など、喘息が増加している現状を考えれば、
有病率が下がる根拠はどこにもない ー

現在 病院のカルテでは 「喘息性気管支炎」という病名で処理されている。

しかし私からみれば、この症状を繰り返せばなんら「気管支喘息」と同じことで、
小児であれば「小児喘息」、大人であれば「アレルギー性気管支喘息」なのです。

今は喘鳴がなくても、悪化時に初めて、喘鳴 の恐怖を味わうことになります。
喉をかきむしるような苦しさを味わいたくなければ、軽いうちにきちっと治しておきましょう。

吸入ステロイドも効果絶大ですがきつい薬剤ですから、使い過ぎは副作用の危険があります。
くれぐれも悪化する3割にはならないようにしましょう。

漢方からみた喘息って?

2008-10-03 21:07:15 | 健康(アレルギー)
気管支喘息をテーマにすると、患者さんの数が多いことから、ホームページを探すのも
苦ではありません。(私のブログを見るより、いっぱい情報がありますよ)

私も経験したのは小児喘息が主で、中学生以降、ほとんど発作がありませんので、あのころを
思い出して書いています。でも、苦しさは今でも語ればいくらでも言葉は出てきますし、
小学校の頃だけでも、4回入院したのは苦い思い出です。
そして発作の時、気管支が狭まり、この気管支部分にストローのような長い硬い
筒を移植してくれと、何度も訴えたものです。
ただ後で考えてみると、精神的なことで発作を起こしていたようでもありますし、
治癒後も保健室組でしたから、そうかなと思います。

この後、喘息の治療最前線と題して来春までには書きたいと思いますが、今日は
漢方治療からみた喘息です。
漢方では体質改善等、日頃の治療には適しますが、緊急発作での軽快は無理かと
考えます。

では…

気管支喘息は、現代の3大アレルギー疾患の一つ(他はアトピー性皮膚炎と鼻炎)で、
患者数も多く、今も増加傾向にあります。しかも他のアレルギー疾患に較べて、
死亡例など重篤な症例が多いのも深刻な問題です。 
西洋薬でも気管支拡張剤やステロイドをはじめとする強力な薬が揃っていますが、
副作用が強いわりには、なかなか完治に至らない厄介な慢性疾患です。
この喘息に対し、漢方薬は非常に効果的な療法の一つとして、近年注目を集めており、
実際の医療現場でも使われる機会が増えてきています。漢方薬が得意とする病気
の代表で完治できる例も多数あり、西洋薬との併用も、とても有効と言われています。。

喘息でお悩みの方は一度本格的な漢方薬を試してみてもよいと思います。
喘息治療用の漢方薬はたくさんの種類が考案されており、幼児から高齢者まで体質に
合った処方が必ずみつかるはずです。

気管支喘息は、気管支が何らかの原因により狭窄をおこし、呼吸困難におちいる
病気です。原因となるものはハウスダストや花粉をはじめ、煤煙・ストレス・食物
・温度差・過労などいろいろあります。
大部分はアレルギー性で、(まれに薬物性などの非アレルギー性のもありますが、)
排気ガスなどの環境要因や生まれ持った遺伝的な素因が発症に大きく関与しています。
従って同じ家族内に複数喘息患者がいる事も稀でなく、喘息ではなくても鼻炎や
アトピー性皮膚炎などを両親どちらかが持っていることが多い傾向があります。
また、喘息患者、自らが鼻炎やアトピー性皮膚炎を同時に併発していることもあります。

喘息の発作時は喘鳴を伴う呼吸困難をおこしますが、治まってしまえば重症例を
除くとほぼ平常の健康な状態に戻ってしまうのが一般的です。
発作は非常に苦しく重症の場合命にかかわる事もある為、まず発作時の症状を
すみやかに抑える対症療法薬が必要です。この目的に使われる薬は西洋薬が圧倒的に
効きめが早く強力であり、現在では漢方薬の出番はほとんどありません。
一方平常時に発作を予防する目的で使う薬に関しては、西洋薬でもなかなか理想的な
ものがありません。この目的では漢方薬は非常に有効な場合が多く、また長期連用
しても副作用の危険が低い上にうまく行けば完全に発作がおこらない状態にまで
改善できることが少なくないのです。その上、鼻炎・花粉症などを併発している症例に
対して、一つの処方で同時に両方の病気の改善ができるのも漢方薬の優れた長所です。

結論として先に述べたように喘息発作時には西洋薬を使い、平常時には漢方薬を主体とする。
そして、漢方薬の効果が表れてきたら、徐々に、西洋薬を減らして行くという
スタイルがとても有効なのです。

漢方薬がとても良く効いた症例は意外と多く、それらの患者さんの大半は、いわゆる
西洋医学での治療を受けてきて喘息の十分なコントロールができなかった慢性例で
あったことを考えると、漢方薬の有効性はかなりなものであるといえます。
もちろん漢方薬でも十分な改善がみられないケースも存在しますが、喘息患者の
大部分に大きな効果を発揮し、しかも他の疾患に較べ漢方薬の効果が割合早い時期から
発揮される傾向があります。(早い人だと数日で効果がみられます)喘息でお悩みの方
は、漢方の専門家にご相談の上、ご自分にあった漢方処方を選んでもらうとよいでしょう。
予想以上の効果が実感できるはずです。 気管支喘息に用いられる漢方薬は、
よい処方がたくさん考案されています。
代表的な処方を体質別に紹介しましょう。

<実証タイプ>比較的体力があり胃腸も丈夫な人(効能から)
痰は比較的少なく口渇があり発作時に顔面発赤や発汗がみられるような方は麻杏甘石湯を
基本にした処方が頻用され、必要に応じ半夏厚朴湯を併用します。肥満の方には防風通聖
散や大柴胡湯も喘息と肥満の体質改善を兼ね使われ効果を発揮します。

<中間証タイプ> 体力的に普通程度の人(効能から)
柴朴湯は現在もっとも喘息治療に使われている処方であり、幅広い体質に使えますが、
のどの詰まり感がある方やストレスで発作を誘発しやすい方に特に良い薬です。
水様の痰が多く出るタイプでは小青龍湯を良く使いますが、鼻炎を併発している人には
同時にこちらも改善でき一石二鳥です。痰の少ないタイプでは滋陰降火湯も使われますし、
痰のきれが悪い場合は清肺湯が使われます。

<虚証タイプ>体力的に比較的虚弱な人や高齢者(効能から)
空咳か痰の切れにくいようなタイプには麦門冬湯を頻用しますが、高齢者でも安心して
使えます。水っぽい痰が多ければ苓甘姜味辛夏仁湯がよく使われ、冷えが強く血色も
すぐれない方には麻黄附子細辛湯が選択されます。
胃腸虚弱が強ければ参蘇飲が体質強化を兼ね効果的です。

<小児喘息>小児喘息用の漢方薬(効能から)
以下の処方は本来、子供用というわけではなく、大人にもよく用いられるものですが、
割合味が飲みやすい事もあり子供に使われる機会が特に多いものです。
小児の喘息は特に漢方薬の効果が早く出る場合が多く、又副作用の点でも安全性が
高いので、もっと多く使われるべきだと私は思っています。
神秘湯は先生によっては小児喘息のファーストチョイス(第一選択薬)にしている処方
ですが、痰の少ない症例向きです。五虎湯も同様に飲みやすく効果も早い処方です。
小児でも虚弱体質の場合は小建中湯を単独か併用薬として用いると良い結果がでる
ことが多いものです。

以上、大まかにタイプ別に処方を列挙しましたが、喘息に用いる処方はまだまだ沢山
あります。服用してみたい方は、専門家に相談される事をお薦めします。
民間薬としてはオオバコの葉を煎じて飲む方法がありますが、喘息ではあまり万人向け
の効果の上がる方法は知られていません。


以上で喘息シリーズは一旦終わります。

他にも鍼灸や民間療法が多数ありますが、またの機会にしましょう。


今回は、久々にチボリタワーを。しかし残念 午後からの撮影のために逆光です。

   そうだ…私の悩みは、体力が落ちてきた60代位に再発しないかということです。
   かなりの確率であり得ることだと思いますが、体を鍛えておくことくらいしか
   ないでしょうね。 


喘息の根本治療は、あるのか?

2008-10-01 21:22:52 | 健康(アレルギー)
今までは、本来どこにでも書いてあるマニュアルをお示ししましたが、
ここからは、本当かなあ…と思われるかもしれません。

しかし、これに沿って治療している医療機関もあります。

民間療法的な要素もありますが、「喘息の原因と治療法」と題して、こういう
治療もあるということで、お示ししました。

“なるほど”と思うもよし、“そんなことは…”と思うもよいでしょう。
一般知識として読んでください。

しかし、ここに書いてあることは万病に効くと私は思います。
信じる者は救われる…に値するでしょうか?

なぜかと言えば、現在医療機関で行われている治療のほとんど(減感作療法除く)が、
対症療法だからです。(対症療法とは今の発作だけを抑え楽にすること)
だから根本的に「完治させる」治療を行う医療機関があれば、それはそれでやってみる価値は
あると思うのです。


では本編を!

腸管と自律神経の関係

【副交感神経と小腸が喘息の原因】
副交感神経が興奮すると、腸管の動きは副交感神経によって支配されています。
気管支喘息の発作の原因となっている、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグラ
ンジンなどの脂質メディターは、アレルギー起因物質です。
そして、同時に副交感神経を興奮させる作用も持っていて、腸管の運動を活発化
させることが知られています。

【アレルギー起因物質と副交感神経】  
喘息発作を起こす危険を犯してまで副交感神経の働きを助けるために、ヒスタミン
などのアレルギー起因物質が増えざるを得ない状況がお腹に起こっているということ
が考えられるのです。

【アレルギー起因物質の消失】  
浣腸によって便が排出されると、副交感神経のストレスが一気に解消されます。
すると、副交感神経の手助けをしていた、ヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー
起因物質の必要性がなくなり、消失します。
アレルギー起因物質が消えると収縮していた気管支が拡張してくるというわけです。

【気管支を支配する副交感神経】  
副交感神経は腸管の筋肉だけでなく、気管支の筋肉も支配しています。
便を出すために副交感神経がめいっぱい興奮しても、腸管が動かないような状況が
腸管内に起こっていると、その興奮が同じ神経線維上にある気管支へ伸びてしまうのです。
そして気管支の筋肉までもが緊張し、収縮してしまうのです。

【アレルギー起因物質がストップ 】 
つまり、副交感神経の緊張が、便を出すことによって解消し、同時にアレルギー起因
物質の発生がストップするのです。
ということは、緊張した副交感神経とアレルギー起因物質の両者から解放された
気管支は、拡張するということになるのです。
アレルギー起因物質は、お腹の副交感神経の働きを助ける一方で、喘息発作を起こす
危険を犯しているのです。

【アレルギー起因物質 …】 
気管支喘息を引き起こす、アレルギー起因物質は主に体のどの場所で作られる
のでしょうか?
脂質メディエーターは細胞膜のアラキドン酸が材料になるので、細胞膜付近ですが、
小腸の粘膜上皮が主な生産場所だと考えられています。
どうして小腸かというと、小腸の細胞膜の面積は、成人でテニスコート1面ほど
もあり、とても面積が広いのです。
そして、小腸は年中休むことなく、食べ物の消化と吸収が行われています。

小腸に炎症が起こると…  
しかも、小腸から出される消化液で、粘膜が破壊される危険があるうえ、食べ物と
一緒に絶えず異物の侵入が起こります。
ですから、小腸は最も炎症の危険にさらされているといえます。
食べ過ぎやウィルス感染などがきっかけで小腸に炎症が起こると、アレルギー起因物質の
脂質メディエーターが大量に合成される危険性があります。
浣腸は、腸管に溜まった便を排出させてくれます。そして、腸管運動をよくします。
腸管内の腐敗物質が運び去られ、炎症が消失しやすくなるのです。
気管支喘息の発作を起こしている患者に浣腸すると、最初に硬い便が出て、
そのあとに粘液まじりの腐敗臭を伴う、不消化便が排出される場合がほとんどのようです。

【浣腸も対症療法 …】 
これまで浣腸の効果をお伝えしてきました。
しかし、浣腸は喘息の根本的な原因を解消する治療ではありません。
浣腸も、抗アレルギー剤やステロイド剤や気管支拡張剤と同じで、とりあえず
気管支喘息の症状を落ち着かせるための対症療法にすぎないのです。
けれど、吸入と同じくらい効果が早く現れ、その効果もかなり長続きします。
そして、アレルギーを起こす物質を作り出す状況になっているお腹の異常を改善
させるという対症療法は、より原因に近づいていると思います。
喘息のほとんどの原因がお腹にあると言ってきました。では、お腹に異常が生じる
原因は何でしょうか。
過食
冷え
便秘
薬(抗生物質など一部の薬)
不自然な食品や水
食物アレルゲン
腸管感染症(ウィルス・細菌など)
精神的なストレス
先天的な腸管異常
などが主なものです。
このような原因が、ほとんど複数同時に重なっているのです。

『わかりやすい例』  
赤ちゃんの頃から、塩素たっぷりの水で作った粉ミルクを飲み、添加物だらけの
離乳食を食べ、潜在的に腸管に炎症が起こっている状態。
それに加え、大気汚染や住宅の有機溶剤などにより、気管支も潜在的な炎症を起こし、
過敏になっている。
そんな子供が、風邪をひいたので、抗生物質入りの風邪薬を内服していた。
食欲はあったので、体力を付けようと思い、夕食はお肉を中心にたくさん食べさせた。
そして夜、体が冷え始めた頃に…
喘息と一言でいっても、人によって程度も様々、原因となるアレルゲンも違えば、
発作を起こす状況もその時その時で違います。
けれど、共通してその根底には、腸管の異常が存在しているのです。

ここで夜中に多い発作について…
【冷え】  
夜中に喘息が起こりやすい原因の一つは冷えにあります。
夜中にお腹を冷やさないように、昔から腹巻きが使われていました。
寝ぞうの悪い子供さんには、是非腹巻きでお腹を守ってあげてください。
人は、恒温動物で体温を一定に保たれている動物ですが、体温を一定に保つには
熱を作り出すシステムと熱を逃がすシステムとが必要なのです。
熱を一番発生させているのは筋肉です。筋肉の中でも、一番熱を発生させている
のは下肢の筋肉です。
下肢の筋肉からの熱の発生が抑えられ、下肢から帰ってくる血液の温度が低下します。
下肢からの血流は、心臓へ向かう途中お腹を通過しますので、結果として、
お腹が冷えてしまうことになるのです。

【消化機能の低下】  
体温が下がると代謝が劣るので、胃腸の働きや消化機能が悪くなります。
それではいけないので、副交感神経が興奮して、なんとかカバーしようとします、
夕食を食べすぎていれば、なおさらです。副交感神経の興奮の結果、気管支筋まで興奮
し、収縮してしまうのです。
喘息に限らず、昔から言われる「頭寒足熱」の教えは経験からの教えですね。

【胃腸障害】  
冷えだけが原因で喘息の発作が起こることは少なく、冷えの前に、風邪による体調不良
や、食べ過ぎなどで胃腸障害を起こしていることがほとんどです。
まとめますと、風邪や抗生物質などにより胃腸障害が起こります。
冷えなどの胃腸へのストレスで副交感神経が興奮します。
胃腸の運動低下を上げるため、副交感神経が過剰に興奮します。
副交感神経の過剰な興奮は気管支を収縮させ、喘息発作となるのです。

では、どうすればよいのでしょうか?

1.アレルギーの第一歩を防ぐ  
アレルギーの第一歩となる、食物アレルギーにならないために、離乳期に赤ちゃんの
消化能力以上のものを与えないということです。
気管支喘息は先天的な病気ではありません。
現在、気管支喘息を患っていたとしても、気管支喘息からは早く解放されたいものです。
発作のある時とない時  
先天的にアレルギーの人はいないのですが、『アレルギーになりやすい』という体質が
遺伝的に影響をうけるのは事実のようです。
しかしアレルギー患者の急激な増加は遺伝だけでは説明出来ないことのように思います。
喘息に関していえば、アレルギー体質であることに変わりはないのに、気管支喘息の
発作がある時とない時があります。
それは、アレルゲンが多いとか少ないとかの理由よりも、お腹の状態に関係あると
いうことです。

2.アレルギー体質にしないために  
アレルギーになっていない赤ちゃんを、アレルギー体質にしないために守らなくては
ならないこととは何でしょうか。
卵や乳製品、肉などの動物性食品は、高蛋白で、消化がしにくいので、早すぎる
時期から食べるのは控えるべきです。
『食べれる力』と『消化できる力』はちがいます。離乳の時期を早めないように
しましょう。
ミルクをいっぱい飲んでくれたり、離乳食をたくさん食べてくれたりすると、
とても嬉しいものですが、過食をさせない食習慣を作ってあげましょう。
気管支喘息の発作を起こしている患者さんの中で、お腹の調子が悪くなっている
にもかかわらず、過食が習慣化されているケースが多いようです。
過食は、百害あって一利なしです。

3.油を使った食品を控える  
脂肪は三大栄養素の一つで、生きるためには重要な栄養源です。
しかし、脂肪には幾つも危険な要素が内包されています。
① リノール酸の危険性  
一時、リノール酸のブームがありましたが、リノール酸が体内で、どのような作用を
するのかご存知でしょうか。
リノール酸は体内でアラキドン酸に変化します。
アラキドン酸は、更に気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質である脂質メディ
エーターへと変化してしまうのです。
一方リノレン酸は、気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質を打ち消す物質へと
変化してくれます。
現在のリノール酸の取り過ぎ、リノレン酸不足は、気管支喘息などのアレルギーへと
結びついていくのです。
② 水素添加された油  
本来、植物油は酸化しやすく、酸化した脂肪は強い毒性を持ちます。
この状態だと、長持ちせず商品に出来ないので水素添加という方法で、酸化されない
ように作られているのが現状なんです。
水素添加して作られた植物油は、自然に存在しない形で、多くの栄養素も破壊して
しまいます。
この製造方法では、トランス脂肪酸が大量に発生してしまいます。
トランス脂肪酸は、細胞膜に侵入したり、正常な必須脂肪酸の働きを妨害するので、
細胞は正常な機能が果たせなくなってしまうのです。


* いかがでしたか?現在(ちょっと前)にベストセラーになった新谷氏の著書に
  あった内容に似ていますね。しかし疾患の大部分が腸に起因するという説も
  あるくらいですから、まったく否定するものではなく、反対にこれを軸に
  治療することは、アレルギーだけではなく、すべての健康によいと思われるのです。
  「食事が健康のすべてだ」と言いきる私の知る医師たちも多いです。
  
では、どうすれば喘息は治癒できるのか?

結論はお腹を強くする ことです。  

【腸管の動きを悪くする原因】  
気管支喘息の発作を起こす時は、必ず、腸管の動きが悪くなっています。
ということは、腸管がきちんと動いていれば、気管支喘息の発作は起きないか、
軽い症状で済むことになります。
では、腸管の動きを悪くする要因は何でしょうか。
冷え
便秘
過食
内臓脂肪
肝臓への負荷
ストレス
不規則な生活
気候の変化
腸管の炎症
などがあります。
腸管の動きが悪くなってしまうと、腸管に強い負担がかかってしまいます。

【気管支の収縮】  
早くウンチを排出させるために(腸管を動かすために)、副交感神経が過剰に興奮します。

副交感神経の過剰な興奮によって、ヒスタミン、セロトニン、脂質メディエーター
などの合成が促進されます。
それらの合成された物質はアレルギー起因物質と呼ばれる通り、腸管の収縮だけでなく、
同時に気管支も収縮させてしまうのです。
このアレルギー起因物質が大量に放出されると、気管支喘息の発作を起こすことに
なってしまうのです。
ですから、日常生活において、腸管の動きが悪くならないように、常に気を配るよう
にしましょう。
そして、消化力や肝臓の解毒能力がまだ低い小児に、防腐剤、化学調味料、農薬、
ホルモン剤、合成油脂、着色料などが、とても大きな負担になっていることを知って
いただきたいです。

【腸内細菌】  
腸内細菌についてですが、腸内細菌は善玉菌、悪玉菌がほぼ同数で存在しています。
気管支喘息の人の腸内細菌は、悪玉菌が多くなっています。
特に気管支喘息の発作を起こしている時は、更に悪玉菌が増えている状態になっています。

その証拠に、おならがとても臭くなっているはずです。
悪玉菌を増やさないために  
便秘をしない
食物繊維を積極的に摂る
動物性食品に片寄らない
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食品などから積極的に摂る
抗生物質はむやみに飲まない


いかがでしたか?要は腸の健康こそが喘息を断つ最善の治療であるということです。
もし現在ひどい発作があるという方は、だまされたと思って一度やってみませんか?

これは喘息以外の難病等でも効果があるとされていますので、慢性病にお悩みの方は
ぜひお試しください。


  岡山は台風の危険も去り、今日は穏やかな晴天の日和でした

  今年の台風は上陸のコースには、どうやらならないようですね。

  先日沖縄本島の方が、実は本島も水不足で…とおっしゃっていました。
  台風は周辺諸島だけに大雨を降らせているようです。


昨夜の「たけしの~」は「薬害」をテーマにした大変役立つものでしたね。
ここでは肝障害のみを取り上げましたが、かなり興味深い内容でした。

参考にして近日に書いてみたいと思います。
  


『減感作療法』って?あまり行いません

2008-09-29 21:24:46 | 健康(アレルギー)
  寒いですよ。数日前まで、まだ暑いと言っていたのに、どうして季節の変わり
  目はゆっくりではないのでしょうか???

  もう少し早くから、ゆっくり気温が下がればいいのに… こう一気だと

  今日医師に聞くと、ここ数日患者数が風邪とアレルギーで急に増えたそうです。
  
  仕方ないです。これだけ気温差が激しいとね。

  私は常々もっとも体調にいい気温は最高が23℃、最低が18℃で天気は
  もちろんだと思っています。まあその時の体調次第ですが。

  思いませんか? クーラーも暖房もかけない時期って本当に短いですよね。

  私達の体がわがままになったこともありますが、部屋の中はつい数日前まで
  クーラー付けていたのに、もう暖房の準備ですよ。

      今年の 紅葉は早いとか… どうなんですかねぇ   実は昨日がバースデー…(小さく)   



今日は減感作療法について簡単に説明します。

これは喘息が主体ですが、アレルギー性疾患全体に通づるものがありますので、
興味のある方は、読んでおくと医師と、どのように治療していくかという相談に
一つの幅が広がるものになるかも知れませんね。


『特異的減感作療法薬(注射)』

※アレルゲン治療エキス(スギ花粉、ブタクサ花粉、ハウスダストなど)

アレルギーの原因物質(抗原)を定期的に注射して、体をならしていく治療法です。
原因がはっきりしているアレルギー性の喘息や花粉症に対しておこなわれます。
根治する可能性がありますが、辛抱強く通院する必要があります。

ふつう、週に1~2回のペースで皮下注射します。最初は少量からはじめ徐々に
濃度を上げていき、1年くらいかけて維持量まで増量していきます。
その後は注射の間隔を少しずつあけていきます。最終的にやめるまで2~3年は
みたほうがよいでしょう。短期間による急速減感作療法も試みられますが、
この場合、万一のショック症状にそなえ厳重な管理下(入院)でおこないます。

―減感作療法とは…―
喘息や花粉症の治療は、ふつう飲み薬や外用薬でおこないます。けれど、対症療法
ですので、病気そのものを治すことはできません。根治が期待される治療法として
「減感作療法」があります。
減感作療法は、アレルギーの原因物質(抗原、アレルゲン)が特定されなければ
なりません。実際には、一つの抗原に特定できないことも多く、その場合は実施
できません。また、この治療法をおこなっていない病院も数多くあります。

私も小児期、一時的にしばらく通院しましたが、効果のほどは短期間では現れず、
半年で中止しました。治療費がもったいないと思いまた。

希望される場合は、事前に医師とよく相談されることと、2-3年は地道な通院が
必要ですので、それに耐え得る「治す」という確信を得ることが大切でしょう。
中途半端な気持ちでは開始しないようにしましょう。



次回は 多方面から見た「喘息の原因、治療法」について。

西洋医学だけでなく、いろいろな知識を豊富に高めていきましょう。