最高気温5℃
最低気温なんてマイナス・・・??
ここは岡山南部ですよ。
職場の中だけ暖かいです。暖房が直にあたっちゃって・・よくないですよね。
先日乾燥肌の話をしたばかりなのに・・・
今日は『肝炎シリーズ Part.2』として『C型肝炎』を書き込みます。
1.原因と検査・進行
C型肝炎はC型肝炎ウイルスが原因となる感染症です。感染すると20-30%の人は、自然に
ウイルスが体外に出ていき、治りますが、70-80%の人は持続感染となります。
C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。患者の約半数はまだC型肝炎ウイルスの
正体がよくわからなかった時代の輸血による感染患者です。今は対策が取られたので、安全ですが、
1992年以前に輸血をしたことのある人は感染の可能性があります。
これ以外では、大きな手術の際に出血を止めるために使われた血液凝固因子製剤、注射針を
共有していた昔の予防接種や注射治療、針治療など多岐にわたるものが原因です。
現在はすべて使用済み針は廃棄されていますが、近年では病院関係者に注射針の誤刺し
による感染が問題になっています。
まずC型肝炎ウイルスに感染しても当初は自覚症状がありません。したがってB・C型肝炎
については一定の手続きを行えば無料で検査を受けることができます。
近くの保険所等に問い合わせてみてください。
特に輸血手術を受けたことがある人、大きな手術を受けたことがある人、肝機能が高値だと
指摘されたことがある人は、B・C型の検査で感染の有無を確認する必要があります。
なお、毎年受ける必要はありません。
次にC型肝炎に感染していることがわかれば、肝臓は次第に硬くなっていきます。
これを線維化と言います。柔らかいレバーが硬い肉になってしまうイメージです。
線維化が進むと、それだけ肝がんを発症しやすくなります。
線維化の程度はF0~F4までの5段階に分けられており、F0は正常、F4は肝硬変です。
F1は肝がんの発生率は年間0.5%ですが、肝硬変になると年間8%にまで上昇します。
これは10年のうちに80%の人が肝がんを発症することを意味します。
線維化の程度は血小板の数から推測できます。正常なら18万以上で、F1なら15-18万です。
線維化が進むにつれて血小板の数は減り、10万を切ったらF4と考えられます。
つまり治療する目的は肝がんを発症しないようにすることなのです。
一般的にC型肝炎ウイルスに感染してから肝硬変になるまで約30年かかるとされています。
比較的ゆっくり進行するのですが、感染した年齢が高いほど、進行が速く進む傾向に
あるようです。
またF4以下でもいつでも肝がんの発症はありえますから、進行がゆっくりだからと
安心は禁物です。
2.最新治療
C型肝炎の治療には、大きく分けて原因療法と対症療法があります。
原因療法はインターフェロンを使って、ウイルスを排除し、完全に病気を治すもので
これが第一選択です。
インターフェロンを使った治療ができない場合、効果がない場合は、肝臓の炎症を
鎮めて線維化の進行を遅らせ、肝がんの発症を抑制する対症療法を行います。
インターフェロンはウイルスの遺伝子の型と、ウイルス量によって効き目が異なるため、
治療を始めるにあたっては、この二つを血液検査で調べます。
1型は効きにくく、2型は効きやすいのが特徴です。
日本では1992年からインターフェロン治療が保険認可され、治りにくい1型高ウイルス
量の場合、2%の患者しか効かなかったものが、治療法改善とリバビリンという内服薬を
併用することで20-30%治るようになりました。
その後週3回必要だった注射治療が週1回にしたペグインターフェロン登場により、リバビリン
との併用投与で48週治療で50-60%、2型の患者であれば90%が治癒するようになったのです。
またインターフェロン治療を始めてから早い時期にウイルスが消えた人ほど、完治しやすいことが
完治しやすいことがわかっています。
治療を始めて1か月でウイルスが消えた人はほぼ100%治ります。2か月は80%。3か月は70%。
そこから半年までは20-30%しか治りませんが、治療を72週にまで延長すると、
50%程度に確率が高まることがわかってきました。
そこで、半年まで2消えることを要件に、現在は72週まで延長する治療が増えています。
そして治療を終了して6ヶ月間ウイルスが見つからなければ、完治と診断されます。
ただし、完治した後も、半年に一回は肝がんを発症していないか画像診断と血液検査を
受ける必要があります。
最近では、完治後に過食や運動不足から非アルコール性脂肪肝→肝炎→肝がんも増えています。
3.副作用と治療後
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には副作用が見られる場合があります。
治療の初期には必ず、発熱、筋肉痛、倦怠感などインフルエンザに罹患した時と同じ
症状が現れます。これは解熱剤で対処できます。治療の進行と合わせて弱くなります。
次に貧血です。だいたい4-8週で落ち着きます。貧血の数値は継続しますが、特有の倦怠感
などの症状は落ち着きます。
副作用が治まれば、治療効果の高い治療ですから、最後までやりきることが大切です。
4.完治後
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には年齢制限はありません。しかし高齢者になるほど、
副作用が強く現れる傾向があるので、70歳以上は慎重さが必要です。(個人差もあります。)
かかりつけ医のもとで、ペグインターフェロンの注射を打ってもらいながら、月に1回は
専門医のもとで診療を受けるといった方法が主流です。
※ALTと血小板を目安に!
肝機能の中でALT(GPT)がありますが、最高正常値は40-45です。
しかし30を超えた人の中には軽度の線維化が進んでいることもあることがわかってきました。
つまり30を超えている場合は、血小板数を確認し、15万を切っていればC型の確率が高まるわけです。
C型肝炎患者は、医師から詳しい説明を受けた上で、治療することが大切です。
この程度のことは知っておくべきでしょう。
*詳細な説明はまたの機会にさせていただきます。
昨日は広島皆実がサッカーで優勝
我が岡山は作陽高校がここに負けちゃいましたが、仕方ありませんね。
何やら練習試合でも負け続けているらしく・・・
それは鹿児島城西も同じだったみたいで、何度やっても勝ってないんですよね。
FW大迫がいても一度も勝てないんだから、何かがあるんですよ。
リベンジって結構難しいんですね。
明日はリーブのため、お休みします。(画像も次回に)
最低気温なんてマイナス・・・??
ここは岡山南部ですよ。
職場の中だけ暖かいです。暖房が直にあたっちゃって・・よくないですよね。
先日乾燥肌の話をしたばかりなのに・・・
今日は『肝炎シリーズ Part.2』として『C型肝炎』を書き込みます。
1.原因と検査・進行
C型肝炎はC型肝炎ウイルスが原因となる感染症です。感染すると20-30%の人は、自然に
ウイルスが体外に出ていき、治りますが、70-80%の人は持続感染となります。
C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。患者の約半数はまだC型肝炎ウイルスの
正体がよくわからなかった時代の輸血による感染患者です。今は対策が取られたので、安全ですが、
1992年以前に輸血をしたことのある人は感染の可能性があります。
これ以外では、大きな手術の際に出血を止めるために使われた血液凝固因子製剤、注射針を
共有していた昔の予防接種や注射治療、針治療など多岐にわたるものが原因です。
現在はすべて使用済み針は廃棄されていますが、近年では病院関係者に注射針の誤刺し
による感染が問題になっています。
まずC型肝炎ウイルスに感染しても当初は自覚症状がありません。したがってB・C型肝炎
については一定の手続きを行えば無料で検査を受けることができます。
近くの保険所等に問い合わせてみてください。
特に輸血手術を受けたことがある人、大きな手術を受けたことがある人、肝機能が高値だと
指摘されたことがある人は、B・C型の検査で感染の有無を確認する必要があります。
なお、毎年受ける必要はありません。
次にC型肝炎に感染していることがわかれば、肝臓は次第に硬くなっていきます。
これを線維化と言います。柔らかいレバーが硬い肉になってしまうイメージです。
線維化が進むと、それだけ肝がんを発症しやすくなります。
線維化の程度はF0~F4までの5段階に分けられており、F0は正常、F4は肝硬変です。
F1は肝がんの発生率は年間0.5%ですが、肝硬変になると年間8%にまで上昇します。
これは10年のうちに80%の人が肝がんを発症することを意味します。
線維化の程度は血小板の数から推測できます。正常なら18万以上で、F1なら15-18万です。
線維化が進むにつれて血小板の数は減り、10万を切ったらF4と考えられます。
つまり治療する目的は肝がんを発症しないようにすることなのです。
一般的にC型肝炎ウイルスに感染してから肝硬変になるまで約30年かかるとされています。
比較的ゆっくり進行するのですが、感染した年齢が高いほど、進行が速く進む傾向に
あるようです。
またF4以下でもいつでも肝がんの発症はありえますから、進行がゆっくりだからと
安心は禁物です。
2.最新治療
C型肝炎の治療には、大きく分けて原因療法と対症療法があります。
原因療法はインターフェロンを使って、ウイルスを排除し、完全に病気を治すもので
これが第一選択です。
インターフェロンを使った治療ができない場合、効果がない場合は、肝臓の炎症を
鎮めて線維化の進行を遅らせ、肝がんの発症を抑制する対症療法を行います。
インターフェロンはウイルスの遺伝子の型と、ウイルス量によって効き目が異なるため、
治療を始めるにあたっては、この二つを血液検査で調べます。
1型は効きにくく、2型は効きやすいのが特徴です。
日本では1992年からインターフェロン治療が保険認可され、治りにくい1型高ウイルス
量の場合、2%の患者しか効かなかったものが、治療法改善とリバビリンという内服薬を
併用することで20-30%治るようになりました。
その後週3回必要だった注射治療が週1回にしたペグインターフェロン登場により、リバビリン
との併用投与で48週治療で50-60%、2型の患者であれば90%が治癒するようになったのです。
またインターフェロン治療を始めてから早い時期にウイルスが消えた人ほど、完治しやすいことが
完治しやすいことがわかっています。
治療を始めて1か月でウイルスが消えた人はほぼ100%治ります。2か月は80%。3か月は70%。
そこから半年までは20-30%しか治りませんが、治療を72週にまで延長すると、
50%程度に確率が高まることがわかってきました。
そこで、半年まで2消えることを要件に、現在は72週まで延長する治療が増えています。
そして治療を終了して6ヶ月間ウイルスが見つからなければ、完治と診断されます。
ただし、完治した後も、半年に一回は肝がんを発症していないか画像診断と血液検査を
受ける必要があります。
最近では、完治後に過食や運動不足から非アルコール性脂肪肝→肝炎→肝がんも増えています。
3.副作用と治療後
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には副作用が見られる場合があります。
治療の初期には必ず、発熱、筋肉痛、倦怠感などインフルエンザに罹患した時と同じ
症状が現れます。これは解熱剤で対処できます。治療の進行と合わせて弱くなります。
次に貧血です。だいたい4-8週で落ち着きます。貧血の数値は継続しますが、特有の倦怠感
などの症状は落ち着きます。
副作用が治まれば、治療効果の高い治療ですから、最後までやりきることが大切です。
4.完治後
ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には年齢制限はありません。しかし高齢者になるほど、
副作用が強く現れる傾向があるので、70歳以上は慎重さが必要です。(個人差もあります。)
かかりつけ医のもとで、ペグインターフェロンの注射を打ってもらいながら、月に1回は
専門医のもとで診療を受けるといった方法が主流です。
※ALTと血小板を目安に!
肝機能の中でALT(GPT)がありますが、最高正常値は40-45です。
しかし30を超えた人の中には軽度の線維化が進んでいることもあることがわかってきました。
つまり30を超えている場合は、血小板数を確認し、15万を切っていればC型の確率が高まるわけです。
C型肝炎患者は、医師から詳しい説明を受けた上で、治療することが大切です。
この程度のことは知っておくべきでしょう。
*詳細な説明はまたの機会にさせていただきます。
昨日は広島皆実がサッカーで優勝
我が岡山は作陽高校がここに負けちゃいましたが、仕方ありませんね。
何やら練習試合でも負け続けているらしく・・・
それは鹿児島城西も同じだったみたいで、何度やっても勝ってないんですよね。
FW大迫がいても一度も勝てないんだから、何かがあるんですよ。
リベンジって結構難しいんですね。
明日はリーブのため、お休みします。(画像も次回に)