身体にいい日誌

健康雑学、医学雑学、医療雑学、サプリメント雑学、日本中から興味津津~身体にいい話集めとこ的ブログ

沈黙の臓器からのSOS 2 『C型肝炎』

2009-01-13 19:00:18 | 健康(肝腎疾患)
最高気温5℃
最低気温なんてマイナス・・・??

ここは岡山南部ですよ。
職場の中だけ暖かいです。暖房が直にあたっちゃって・・よくないですよね。
先日乾燥肌の話をしたばかりなのに・・・

今日は『肝炎シリーズ Part.2』として『C型肝炎』を書き込みます。

1.原因と検査・進行

C型肝炎はC型肝炎ウイルスが原因となる感染症です。感染すると20-30%の人は、自然に
ウイルスが体外に出ていき、治りますが、70-80%の人は持続感染となります。
C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。患者の約半数はまだC型肝炎ウイルスの
正体がよくわからなかった時代の輸血による感染患者です。今は対策が取られたので、安全ですが、
1992年以前に輸血をしたことのある人は感染の可能性があります。
これ以外では、大きな手術の際に出血を止めるために使われた血液凝固因子製剤、注射針を
共有していた昔の予防接種や注射治療、針治療など多岐にわたるものが原因です。
現在はすべて使用済み針は廃棄されていますが、近年では病院関係者に注射針の誤刺し
による感染が問題になっています。

まずC型肝炎ウイルスに感染しても当初は自覚症状がありません。したがってB・C型肝炎
については一定の手続きを行えば無料で検査を受けることができます。
近くの保険所等に問い合わせてみてください。
特に輸血手術を受けたことがある人、大きな手術を受けたことがある人、肝機能が高値だと
指摘されたことがある人は、B・C型の検査で感染の有無を確認する必要があります。
なお、毎年受ける必要はありません。

次にC型肝炎に感染していることがわかれば、肝臓は次第に硬くなっていきます。
これを線維化と言います。柔らかいレバーが硬い肉になってしまうイメージです。
線維化が進むと、それだけ肝がんを発症しやすくなります。
線維化の程度はF0~F4までの5段階に分けられており、F0は正常、F4は肝硬変です。
F1は肝がんの発生率は年間0.5%ですが、肝硬変になると年間8%にまで上昇します。
これは10年のうちに80%の人が肝がんを発症することを意味します。
線維化の程度は血小板の数から推測できます。正常なら18万以上で、F1なら15-18万です。
線維化が進むにつれて血小板の数は減り、10万を切ったらF4と考えられます。

つまり治療する目的は肝がんを発症しないようにすることなのです。
一般的にC型肝炎ウイルスに感染してから肝硬変になるまで約30年かかるとされています。
比較的ゆっくり進行するのですが、感染した年齢が高いほど、進行が速く進む傾向に
あるようです。
またF4以下でもいつでも肝がんの発症はありえますから、進行がゆっくりだからと
安心は禁物です。

2.最新治療

C型肝炎の治療には、大きく分けて原因療法と対症療法があります。
原因療法はインターフェロンを使って、ウイルスを排除し、完全に病気を治すもので
これが第一選択です。
インターフェロンを使った治療ができない場合、効果がない場合は、肝臓の炎症を
鎮めて線維化の進行を遅らせ、肝がんの発症を抑制する対症療法を行います。

インターフェロンはウイルスの遺伝子の型と、ウイルス量によって効き目が異なるため、
治療を始めるにあたっては、この二つを血液検査で調べます。
1型は効きにくく、2型は効きやすいのが特徴です。
日本では1992年からインターフェロン治療が保険認可され、治りにくい1型高ウイルス
量の場合、2%の患者しか効かなかったものが、治療法改善とリバビリンという内服薬を
併用することで20-30%治るようになりました。
その後週3回必要だった注射治療が週1回にしたペグインターフェロン登場により、リバビリン
との併用投与で48週治療で50-60%、2型の患者であれば90%が治癒するようになったのです。

またインターフェロン治療を始めてから早い時期にウイルスが消えた人ほど、完治しやすいことが
完治しやすいことがわかっています。
治療を始めて1か月でウイルスが消えた人はほぼ100%治ります。2か月は80%。3か月は70%。
そこから半年までは20-30%しか治りませんが、治療を72週にまで延長すると、
50%程度に確率が高まることがわかってきました。
そこで、半年まで2消えることを要件に、現在は72週まで延長する治療が増えています。
そして治療を終了して6ヶ月間ウイルスが見つからなければ、完治と診断されます。
ただし、完治した後も、半年に一回は肝がんを発症していないか画像診断と血液検査を
受ける必要があります。
最近では、完治後に過食や運動不足から非アルコール性脂肪肝→肝炎→肝がんも増えています。

3.副作用と治療後

ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には副作用が見られる場合があります。
治療の初期には必ず、発熱、筋肉痛、倦怠感などインフルエンザに罹患した時と同じ
症状が現れます。これは解熱剤で対処できます。治療の進行と合わせて弱くなります。
次に貧血です。だいたい4-8週で落ち着きます。貧血の数値は継続しますが、特有の倦怠感
などの症状は落ち着きます。
副作用が治まれば、治療効果の高い治療ですから、最後までやりきることが大切です。

4.完治後

ペグインターフェロンとリバビリンの併用療法には年齢制限はありません。しかし高齢者になるほど、
副作用が強く現れる傾向があるので、70歳以上は慎重さが必要です。(個人差もあります。)

かかりつけ医のもとで、ペグインターフェロンの注射を打ってもらいながら、月に1回は
専門医のもとで診療を受けるといった方法が主流です。

※ALTと血小板を目安に!
 肝機能の中でALT(GPT)がありますが、最高正常値は40-45です。
 しかし30を超えた人の中には軽度の線維化が進んでいることもあることがわかってきました。
 つまり30を超えている場合は、血小板数を確認し、15万を切っていればC型の確率が高まるわけです。

C型肝炎患者は、医師から詳しい説明を受けた上で、治療することが大切です。
この程度のことは知っておくべきでしょう。



*詳細な説明はまたの機会にさせていただきます。

昨日は広島皆実がサッカーで優勝

我が岡山は作陽高校がここに負けちゃいましたが、仕方ありませんね。
何やら練習試合でも負け続けているらしく・・・
それは鹿児島城西も同じだったみたいで、何度やっても勝ってないんですよね。
FW大迫がいても一度も勝てないんだから、何かがあるんですよ。
リベンジって結構難しいんですね。


明日はリーブのため、お休みします。(画像も次回に)


沈黙の臓器からのSOS 1 『B型肝炎』

2009-01-12 12:18:21 | 健康(肝腎疾患)
気温が同じでも風が強いか弱いかで体感温度は一変しますね。
午前中は最高に寒かったです。午後は晴れ間が覗いていますので、どうでしょうか?

いよいよ3連休も終わろうとしていますが、私はとりあえずのんびり過ごさせて
いただきました。
インフルエンザも職場では大流行はなく、ぽろぽろと4-5日休暇が出ているようです。
大切なことは無理をして出勤しないことです。無理をするとえらさが続いてしまいますし、
周囲の人が何より迷惑しますからね。


今日から新疾患シリーズに入ります。

本日からは『肝炎』シリーズPART.1をお届けします。

カテゴリーは肝腎疾患に加わり、肝機能では『肝機能障害』に引き続き、2シリーズ目
となります。
今日はまず『B型肝炎』を質問形式で、少しだけ専門的に書いています。

分かりにくい部分は、後にQ&A等で徐々に説明していきます。

Q.肝炎はどういう病気ですか?

A. 肝臓は肝細胞が集まってできた重さ1.2~1.4kgの臓器で、栄養素の合成や有害物質
  の解毒を行っています。肝炎とは、この肝細胞が様々な原因によって壊死・炎症を
  起こす病気です。肝機能障害は薬物やアルコールなど外的要因によって肝機能が
  障害を起こしますが、それらを除外することでタフな臓器は、意外と速く再生
  されますが、肝炎は要因がウイルスであり、主にA型、B型、C型、近年はわずかですが、D型もあります。
  急性肝炎はこれらのウイルスに初めて感染して、黄疸などの強い症状を起こす病気です。
  一方慢性肝炎は、B型やC型肝炎ウイルスが幹細胞に持続感染して、長期間にわたって
  肝細胞の壊死・炎症が繰り返されていく病気です。
  B型肝炎は初めてかかると急性肝炎になりますが、ほとんどの場合、治療後には
  ウイルスがいなくなって治ります。慢性肝炎の場合は、肝臓の線維化が進んで
  肝硬変になったり、肝がんになったりすることがあります。 


Q. どのように感染するのでしょうか?

A. 急性肝炎の感染経路で一番多いのは性行為です。血液感染するので、注射など
  体内に血液が入る行為でも感染します。慢性肝炎の感染経路で日本で一番多いと
  されているのは、垂直感染と呼ばれる母親の産道で観戦する経路です。
  1986年以降はB型ウイルスのキャリア(保因者)かどうかを検査し、キャリアで
  あった場合は、赤ちゃんに感染防止の処置をしているため、現在は減少中です。


Q.患者数の全体的な傾向は?

A. 日本にはB型肝炎のウイルスキャリアが全人口の1%にあたる130万人から150万人
  いると推測されています。全世界では一気に増えて約3億5千万人と言われています。
  B型肝炎ウイルスにはAからHまでのジェノタイプという型があり、その分布は世界の
  各地域によって違います。同じB型でもジェノタイプの違いによって病気の活動性や
  経過が異なります。日本ではジェノタイプCが約9割を占め、Bが約1割です。最近
  問題になっているのが欧米型と呼ばれるタイプAです。従来日本にはなかった方ですが、
  近年増加しています。急性肝炎の多くは治癒すると言いましたが、このタイプAは
  一部慢性肝炎に移行するので注意が必要です。

  ただ、自分がB型肝炎ウイルスキャリアであることを知らない人がたくさんいるのが、
  現状です。厚生労働省は2002年から健康診断時にウイルス肝炎検査を開始しましたが、
  まだ受診率は低いのが実情です。人間ドック、健診で40歳以降は5年ごとの節目に
  行うことになっています。


Q. B型肝炎の症状について教えてください。

A. 肝機能が正常な無症候性キャリアの時期には症状は全くありません。慢性肝炎に
  移行しても疲れやすい、食欲不振などの症状は軽く、肝炎とは気付かないことが多い。
  末期でもある非代償期まで進むと、黄疸、腹水がたまる、意識がもうろうとする、
  むくむなどの症状が現れます。


Q. 放置しているとどうなるのですか?

A. 問題は母親から垂直感染した子供が慢性肝炎に進む場合です。母親からもらったウイルスを
  20歳ごろようやく異物だと認識して排除しようとして、肝炎が起こります。
  垂直感染した人の約8割以上は成人するころまでに抗体ができて、ウイルスを
  うまく抑え込んでいますが、1割ほどの人は肝炎が数年継続し、肝硬変に進行したり、
  肝がんになります。


Q. 検査を受けた方がいいという人はいますか?

A. 100人に1人はウイルスキャリアですから、まずは一度は全員が受けるべきでしょう。
  HBs抗原の有無でわかります。ただこの検査は検診には含まれていないことが
  多いので、加えてもらう必要があります。含まれない理由は毎年行う必要がない
  検査であるためです。5年に一度程度でよいのです。
  はっきりB型肝炎検査をしてください。と医師に伝えましょう。
  HBs抗原検査で陽性と診断されると、病気の進行程度を確認するために、ウイルス
  本体から出るHBe抗原、HBe抗体というたんぱく質を調べます。さらには、
  HBV-DNAというウイルスの遺伝子そのもをみる検査も行います。


Q. 肝がんになっても早期発見できる方法はありますか?

A. B型肝炎と診断されたら、定期的に検査を受けることが大切です。検査方法は
  画像診断、腫瘍マーカー(がんの疑い)、及び先ほどの肝炎ウイルス検査です。
  キャリアの人や慢性肝炎の人は半年に1回、肝硬変の人は半年に1回、超音波も
  必須です。


Q. B型肝炎の治療法を教えてください。

A. 2点あります。まず、肝庇護(ひご)療法という従来の方法で、注射や飲み薬で
  肝炎を抑え肝臓の働きを助けます。もう一つは、ウイルスそのものを抑える抗ウイルス
  療法です。インターフェロンを使った注射治療と核酸アナログという内服薬を使った
  治療法があります。B型肝炎の治療法が飛躍的に進歩したのは、主に後者の療法ができてから
  で、ラミブジン、アデフォビル、エンテカビルの3種類が使われています。
  1日1粒の内服治療で、副作用も少ないのが特徴です。
  B型肝炎の抗ウイルス療法については、ガイドラインがありますが、新たな核酸アナログ
  が出てきていることから、毎年のように改訂されています。


Q, 核酸アナログ治療で気をつけなければならないことはありますか?

A. 医師の指示どおりに服用を続けること。核酸アナログはウイルス増殖を抑える薬なので、
  飲み忘れると増殖し、悪化します。もう一つは薬剤耐性化です。飲み続けていると、
  その薬剤に耐性をもったウイルスが出てきます。定期検査はこの発見の意味が
  大きいのです。耐性化を認めたら違う種類の薬剤を併用するなどの対処が必要です。


Q 予防や治療のためにどのような診療を受ければよいですか?

A 医療連携が必要で、かかりつけ医と専門医が協力して患者を診る体制ができれば、
  患者も安心して日常生活が可能です。高度治療が可能な肝臓専門医がいる肝炎一次
  専門医療機関と二次専門医療機関と肝疾患診療連携拠点病院など指定の病院と
  かかりつけ医が連携すれば、進行を抑えていけます。
  またインターフェロン治療の公費助成制度も昨年4月から開始されました。
  日進月歩で治療が進んでいる状況ですので、後は早期発見することが命題ですね。


   *本日リーブ画像はお休みです。次回は「シャンプー&コンディショナー」を。

かかりつけ医との連携を!CKDの現状

2008-12-03 20:37:32 | 健康(肝腎疾患)
CKDはとりあえず最終日です。(とりあえず は私の口癖です)
また関連疾患を取り上げた時には登場するかもです。

今日内科の開業医(私のかかりつけ医とは違う医師)と話す機会がありました。
とてもためになるお話を聞けたので、またお話ししますね。気にして訪ねてみてください。

ここしばらく、いい天気が続いています。朝は4℃程度まで下がっても昼が14℃辺りまで
暖かくなるのがいいですね。
ただ私の老体は現在乾燥注意報です。カラカラしていて、痒かったり脂ぎったりと
会社の暖房のせいかも?
特に目が乾いてドライアイだけじゃなく、目の周りが痛いです。
疲れと乾燥かな?

では最終回を…
「かかりつけ医との連携」

1300万人を超えると推定されるCKD患者への医療を、国内の約3千人の腎臓専門医
だけで担うのは不可能と言われています。治療が必要な患者だけを早期に拾い上げ、
悪化を防ぐ体制の構築には、専門医とかかりつけ医の連携が鍵を握ります。

静岡県西部の中核病院の一つ、聖隷浜病院で7月19日、CKD患者や家族が参加した
「腎臓いきいき教室」が開かれました。この日で100回目。同病院の「腎臓サポート
チーム」の活動の一環で、薬物治療に関する説明や生活、食事の指導などが行われた。
チームは1999年発足。中心のメンバーのセンター長は「『この病気に効く薬はない。
腎臓がだめになったら透析』といった誤った認識で治療が不十分だったり、専門医への
紹介が遅れたりするケースもあった。パンク寸前でも患者をかかえこむ専門医にも問題が
あった」と話します。
センター長は地域の医師会などを回り、早い段階での紹介を要請し、紹介を受けた患者には
詳しい検査を行い、腎臓の状態に応じてきめ細かい治療を実施したのです。
症状が安定すればかかりつけ医に「逆紹介」し、薬の投与を続けてもらう一方、聖隷浜病院は、
定期検査や食事、生活指導を受け持った。
これが、「二人主治医制」で、両者の役割や紹介の基準は指針をつくり明確化したのです。

「患者にもかかりつけ医にも安心感を持ってもらえる。専門医も必要な治療に専念できる」
と評判とのこと。
2007年には患者の紹介件数は99年の2.6倍、逆紹介件数は5.3倍に。
透析を緊急に開始する患者の割合も、06年には2000年の約1/3に減りました。

専門医とかかりつけ医の連携によるCKDの重症化予防では、国も15億円を投じた
戦略研究を進めています。
連携治療の具体的方法を定めた日本腎臓学会の指針などに沿って全国で2500人を
治療し、5年後の透析導入患者を予測より15%減らす目標で動いているのです。


以上現状を述べてきましたが、いかがでしたか???

人工透析ともうひとつ!!腎臓移植があるじゃないかということですよね。
こちらの状況についても後日述べてみたいと思います。

現在依然として透析患者は増えつつあります。
皆さんの周辺にも新規医療機関が誕生し、そこは透析機器を備えた専門病院だったという
ことも稀ではなくなりました。つまり専門病院に行くとなると数十キロも車で通うということも
あり、開業医でありながら、透析を専門とするような病院が多数誕生し始めました。
患者側からすれば、定期検査は大病院で、週3回の透析は地元で!ということで、通院
時間に無駄な時間を割くことだけは解消されつつあるのです。まだ全国どこでも
というわけではありませんがね。

今回はCKDの実態と現状をテーマとし、透析による副作用等の症状や疾患の内容までは
踏み込みませんでした。次の時にみっちりやりますね。

私のブログでは、今後も同じ疾患が何度も出てきます。が、角度を変えながら
その疾患を説明していきますので、一気にすべてを知りたい方は、それなりのHP
をご覧くださいね。

今回は「日本慢性腎臓病対策協議会」のHPを紹介します。


自覚症状あれば即検査!神経質でも透析したくなければ!

2008-12-02 20:42:14 | 健康(肝腎疾患)
そろそろ忘年会の季節ですね。
我が職場も一つの部署がトップバッターで今日、賑々しくバタバタと出かけておりました。

私はちょっと体調が…。
昨年の今頃肝機能障害の症状が出始めた時期、気をつけなければね。


私の知人Dさんはまだ40代、月、水、金曜日の週3回、仕事を早めに切り上げ、病院に向かいます。
動かなくなった腎臓の代わりに血液を浄化する透析治療を受けるためです。
約5時間の治療が終わるのは午後10時。この生活が始まってもう25年が経過しました。

Dさんは、大学生だった当時、風邪をひいた時のような体にだるさを覚え、近所の病院を
受診した。タンパク尿や尿潜血があり、医師から「腎炎です。加療が必要です」と告げられました。
病気は慢性化し、入院は10カ月に及びましたが、何とか復学し、念願の教師に。
だが、熱中すればするほど、多忙を極め、腎炎から約4年後、再び意識が遠のく症状に
襲われました。全身にむくみが現れ、薬では治癒が見込めない状況に。
この時すでに腎不全だったのです。透析が開始され、退職願をベットの上で書くことになりました。
なんで自分だけがこんなに不幸にならなければならないのか。人生が終わったような
思いを毎日感じたと言います。1年前にも予兆があったということを後で思い出したとも。

CKDは2002年にアメリカで提唱された概念で、腎不全になる手前の疾患を
腎疾患にとどめず、糖尿病や高血圧など様々な疾患すべてを包括して、腎機能低下が
三か月以上継続すれば診断されるシステムを言います。病気の原因は問わず、腎臓専門病院
だけではなく一般医療機関すべてに「検査指標」で広く広いあげていこうとする考え方なのです。

透析が必要となる場合もある腎不全は5つに分類されるCKDの病期(ステージ)では、
もっとも進行した状態。専門医師は、「初期は尿や血液の検査をしないと発見できること
は少ない。進行しないと自覚症状がないケースが多く、専門医にかかったらすぐ透析
開始という事例も少なくない」と説明されました。

昨年末時点で、国内の慢性透析患者は約275000人と20年前の約3.4倍。
血液透析だけでも、2010年には国内の患者が世界の患者の約7分の1を占めると
予測されています。厚生労働省検討会は今春、CKD対策を最重要の課題とする報告書を
まとめ、国も本格的な対策に乗り出しましたが、背景には透析患者の急激な増加がある。

患者団体が透析を受けている会員に実施したアンケート。
症状の自覚から受診までに一か月以上空いた人が半数に上り、ほとんどは大したことないと
思っていたという結果が出ています。
初めて腎臓病と診断された時には、腎不全だったという人も約1/4もいるのです。
「CKDは悪化のスピードを抑制したり、程度が軽ければ、腎機能を元に戻したり
することも可能になってきた」と早期受診の重要性を医師は語っています。
日本腎臓学会は、約1330万人推定される国内の半数の約590万人が薬剤の投与など
積極的な治療が必要だとしています。

透析は現在、以前に比べ格段に進歩し、日本では欧米に比べ死亡危険度は数分の一とされていますが、
「透析は今までの生活をがらりと一変させてしまいます。我々と同じ思いをする人を
これ以上増やしてならない」と全腎協の役員は語っています。

次回は透析の現状をお話ししましょう。



一つ疑問が
GOOブログの皆さん!今世界の珍知名はどれ?で100万円旅行券が当たる
なんてやっていますが、私はそれよりも毎日1万円が3名の方が気になります。
毎日1回応募できるのですが、結局期間中に1回しか当たらないのですかね?
運よく3回分3万円当たりはないのでしょうか?
私はセキュリティーしか規約をあまり読まないので…

とりあえず頑張って応募してみますね。

CKD(慢性腎臓病)の巻 尿タンパクに注意

2008-12-01 20:35:54 | 健康(肝腎疾患)
今、私はWワークでパートを探しています。
毎週新聞広告でアルパやeアイデムなどが入っています。広告期限は一週間で、
例えば地元岡山市の場合は、西地区とか区域ごとに掲載されているようです。

私の職場で話しているのですが、毎週掲載されている仕事って、人が応募して
採用になって、何か理由があって辞めるばかりしているのか?
それとも人材難で応募してこないのか? どちらなのでしょうね?

土日限定の業種も今の時期増えていて、行こうかと思うのですが、
年齢不問と書きながらも「高校生歓迎!」とかあると、高年齢はお呼びではないんだ
と、敬遠してしまいます。もちろん、コンビニやカフェなどは外していますよ。
あまり高齢者を見かけませんからね。パチンコ店の店員もです。
時給はいいけど、あのパチンコ玉約1500個が入った箱を椅子の後ろに置いたり、
前に戻したり、運んだりはかなりきついですね。だから10年ほど前までは、
女性にとってはかなり時給の良い仕事として定評だったのですが、今は…女性も
減りつつ、結構顔を覚えることもなくなりました。若い男性にとっては、コンビニスタッフ
などよりは割がいいので、好評のようです。でもやはり腰を痛めやすいから不評かな?

と雑談しても…割のいい仕事は警備員&イベントスタッフ??
一日1万が見込め、土日だけでもいいようです。
まぁここまで朝から夜まで働くと休めず、ダウンしてしまいますから…意外と
高齢者にはむずかしいね。

でもでも若い方はたくさんあるから選り取りみどりです。高いですしね。
と、愚痴って本番です。


本日からの疾患は『CKD(慢性腎臓病)』です。

◎ 検尿の重要性をQ&A方式で!!

 Q 自覚症状の少ないCKDを早期に発見するには?
 A CKDのうち、慢性腎炎は10代から20代に多いです。学校や職場での検診で
   も行われる検尿が重要で、タンパク尿が見つかったら医師に相談なり、再検査を
   してもらいたいです。糖尿病や高血圧が原因の腎障害の方は、元の疾患の治療を
   きちんとすることとともに、合併症のCPDを早く見つけることが重要で、検尿が
   もっとも基本であり大切です。試験紙でも自分で可能で、異常があれば、「微量
   尿中アルブミン」という検査でほぼ確定できます。
 
Q タンパク尿を重視する理由は?
 A タンパク尿は尿を作る腎臓の糸球体の異常を早く検出する指標ですが、タンパク尿
   自体が尿細管などに障害を与えることがわかってきました。タンパク尿のレベルが
   高い人ほど将来、透析に至る危険性が高まることが国内の研究でも明らかにされました。
 
Q CKDでもステージ1や2の人は何もしなくてよいか?
 A この時期は、腎障害の程度は小さいが、まずは原因を突き止めることが大切です。
   腎臓の組織の一部を採取すること検査が必要な場合もあります。ステージ3までなら
   早期の適切な処置で状態を元に戻したり、進行を食い止めたりすることが可能で、
   非常に重要な時期であることを忘れないようにすることです。
 
Q 他の病気との関連は?
 A CKDは心筋梗塞や脳卒中などの危険性を高めますが、高血圧や糖尿病、肥満、
   脂質代謝異常などは逆にCKDのリスクとなります。該当の病気が多いほど、
   CKDの発症率が高くなるとの研究もあります。生活習慣病がどうしても
   悪循環の根源ですから、断ち切ることが大切です。

 Q 日常生活で大切なことは?
 A どのステージでも減塩による血圧コントロールと、タンパク質の摂取制限も
   必要になります。禁煙や睡眠、適正体重の維持が大切です。

*ここでステージの説明です。

 病期の進行度を示す5段階の状態を言います。
 ステージ1  タンパク尿はプラスでも機能は正常  糸球体濾過量90
 ステージ2  軽度の機能低下            89~60
 ステージ3  中等度の機能低下           59~30
 ステージ4  高度の機能低下            29~15
 ステージ5  腎不全                  15未満

(単位はml/分/)


日本慢性腎臓病対策協議会調べによると、ステージ3以上は現在約1098万人である。
またステージ1から加えると、1300万人以上と言われています。
ステージ2からタンパク尿に加え、血液検査腎機能で異常値が出ます。

次回からは、透析の現状を3回にわたって掲載します。

関係のない方も、なってからでは大変です。知識としてお読みいただけたら幸いです。
また、腎盂腎炎や他の腎疾患は別項目にさせてください。