今までは、本来どこにでも書いてあるマニュアルをお示ししましたが、
ここからは、本当かなあ…と思われるかもしれません。
しかし、これに沿って治療している医療機関もあります。
民間療法的な要素もありますが、「喘息の原因と治療法」と題して、こういう
治療もあるということで、お示ししました。
“なるほど”と思うもよし、“そんなことは…”と思うもよいでしょう。
一般知識として読んでください。
しかし、ここに書いてあることは万病に効くと私は思います。
信じる者は救われる…に値するでしょうか?
なぜかと言えば、現在医療機関で行われている治療のほとんど(減感作療法除く)が、
対症療法だからです。(対症療法とは今の発作だけを抑え楽にすること)
だから根本的に「完治させる」治療を行う医療機関があれば、それはそれでやってみる価値は
あると思うのです。
では本編を!
腸管と自律神経の関係
【副交感神経と小腸が喘息の原因】
副交感神経が興奮すると、腸管の動きは副交感神経によって支配されています。
気管支喘息の発作の原因となっている、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグラ
ンジンなどの脂質メディターは、アレルギー起因物質です。
そして、同時に副交感神経を興奮させる作用も持っていて、腸管の運動を活発化
させることが知られています。
【アレルギー起因物質と副交感神経】
喘息発作を起こす危険を犯してまで副交感神経の働きを助けるために、ヒスタミン
などのアレルギー起因物質が増えざるを得ない状況がお腹に起こっているということ
が考えられるのです。
【アレルギー起因物質の消失】
浣腸によって便が排出されると、副交感神経のストレスが一気に解消されます。
すると、副交感神経の手助けをしていた、ヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー
起因物質の必要性がなくなり、消失します。
アレルギー起因物質が消えると収縮していた気管支が拡張してくるというわけです。
【気管支を支配する副交感神経】
副交感神経は腸管の筋肉だけでなく、気管支の筋肉も支配しています。
便を出すために副交感神経がめいっぱい興奮しても、腸管が動かないような状況が
腸管内に起こっていると、その興奮が同じ神経線維上にある気管支へ伸びてしまうのです。
そして気管支の筋肉までもが緊張し、収縮してしまうのです。
【アレルギー起因物質がストップ 】
つまり、副交感神経の緊張が、便を出すことによって解消し、同時にアレルギー起因
物質の発生がストップするのです。
ということは、緊張した副交感神経とアレルギー起因物質の両者から解放された
気管支は、拡張するということになるのです。
アレルギー起因物質は、お腹の副交感神経の働きを助ける一方で、喘息発作を起こす
危険を犯しているのです。
【アレルギー起因物質 …】
気管支喘息を引き起こす、アレルギー起因物質は主に体のどの場所で作られる
のでしょうか?
脂質メディエーターは細胞膜のアラキドン酸が材料になるので、細胞膜付近ですが、
小腸の粘膜上皮が主な生産場所だと考えられています。
どうして小腸かというと、小腸の細胞膜の面積は、成人でテニスコート1面ほど
もあり、とても面積が広いのです。
そして、小腸は年中休むことなく、食べ物の消化と吸収が行われています。
小腸に炎症が起こると…
しかも、小腸から出される消化液で、粘膜が破壊される危険があるうえ、食べ物と
一緒に絶えず異物の侵入が起こります。
ですから、小腸は最も炎症の危険にさらされているといえます。
食べ過ぎやウィルス感染などがきっかけで小腸に炎症が起こると、アレルギー起因物質の
脂質メディエーターが大量に合成される危険性があります。
浣腸は、腸管に溜まった便を排出させてくれます。そして、腸管運動をよくします。
腸管内の腐敗物質が運び去られ、炎症が消失しやすくなるのです。
気管支喘息の発作を起こしている患者に浣腸すると、最初に硬い便が出て、
そのあとに粘液まじりの腐敗臭を伴う、不消化便が排出される場合がほとんどのようです。
【浣腸も対症療法 …】
これまで浣腸の効果をお伝えしてきました。
しかし、浣腸は喘息の根本的な原因を解消する治療ではありません。
浣腸も、抗アレルギー剤やステロイド剤や気管支拡張剤と同じで、とりあえず
気管支喘息の症状を落ち着かせるための対症療法にすぎないのです。
けれど、吸入と同じくらい効果が早く現れ、その効果もかなり長続きします。
そして、アレルギーを起こす物質を作り出す状況になっているお腹の異常を改善
させるという対症療法は、より原因に近づいていると思います。
喘息のほとんどの原因がお腹にあると言ってきました。では、お腹に異常が生じる
原因は何でしょうか。
過食
冷え
便秘
薬(抗生物質など一部の薬)
不自然な食品や水
食物アレルゲン
腸管感染症(ウィルス・細菌など)
精神的なストレス
先天的な腸管異常
などが主なものです。
このような原因が、ほとんど複数同時に重なっているのです。
『わかりやすい例』
赤ちゃんの頃から、塩素たっぷりの水で作った粉ミルクを飲み、添加物だらけの
離乳食を食べ、潜在的に腸管に炎症が起こっている状態。
それに加え、大気汚染や住宅の有機溶剤などにより、気管支も潜在的な炎症を起こし、
過敏になっている。
そんな子供が、風邪をひいたので、抗生物質入りの風邪薬を内服していた。
食欲はあったので、体力を付けようと思い、夕食はお肉を中心にたくさん食べさせた。
そして夜、体が冷え始めた頃に…
喘息と一言でいっても、人によって程度も様々、原因となるアレルゲンも違えば、
発作を起こす状況もその時その時で違います。
けれど、共通してその根底には、腸管の異常が存在しているのです。
ここで夜中に多い発作について…
【冷え】
夜中に喘息が起こりやすい原因の一つは冷えにあります。
夜中にお腹を冷やさないように、昔から腹巻きが使われていました。
寝ぞうの悪い子供さんには、是非腹巻きでお腹を守ってあげてください。
人は、恒温動物で体温を一定に保たれている動物ですが、体温を一定に保つには
熱を作り出すシステムと熱を逃がすシステムとが必要なのです。
熱を一番発生させているのは筋肉です。筋肉の中でも、一番熱を発生させている
のは下肢の筋肉です。
下肢の筋肉からの熱の発生が抑えられ、下肢から帰ってくる血液の温度が低下します。
下肢からの血流は、心臓へ向かう途中お腹を通過しますので、結果として、
お腹が冷えてしまうことになるのです。
【消化機能の低下】
体温が下がると代謝が劣るので、胃腸の働きや消化機能が悪くなります。
それではいけないので、副交感神経が興奮して、なんとかカバーしようとします、
夕食を食べすぎていれば、なおさらです。副交感神経の興奮の結果、気管支筋まで興奮
し、収縮してしまうのです。
喘息に限らず、昔から言われる「頭寒足熱」の教えは経験からの教えですね。
【胃腸障害】
冷えだけが原因で喘息の発作が起こることは少なく、冷えの前に、風邪による体調不良
や、食べ過ぎなどで胃腸障害を起こしていることがほとんどです。
まとめますと、風邪や抗生物質などにより胃腸障害が起こります。
冷えなどの胃腸へのストレスで副交感神経が興奮します。
胃腸の運動低下を上げるため、副交感神経が過剰に興奮します。
副交感神経の過剰な興奮は気管支を収縮させ、喘息発作となるのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
1.アレルギーの第一歩を防ぐ
アレルギーの第一歩となる、食物アレルギーにならないために、離乳期に赤ちゃんの
消化能力以上のものを与えないということです。
気管支喘息は先天的な病気ではありません。
現在、気管支喘息を患っていたとしても、気管支喘息からは早く解放されたいものです。
発作のある時とない時
先天的にアレルギーの人はいないのですが、『アレルギーになりやすい』という体質が
遺伝的に影響をうけるのは事実のようです。
しかしアレルギー患者の急激な増加は遺伝だけでは説明出来ないことのように思います。
喘息に関していえば、アレルギー体質であることに変わりはないのに、気管支喘息の
発作がある時とない時があります。
それは、アレルゲンが多いとか少ないとかの理由よりも、お腹の状態に関係あると
いうことです。
2.アレルギー体質にしないために
アレルギーになっていない赤ちゃんを、アレルギー体質にしないために守らなくては
ならないこととは何でしょうか。
卵や乳製品、肉などの動物性食品は、高蛋白で、消化がしにくいので、早すぎる
時期から食べるのは控えるべきです。
『食べれる力』と『消化できる力』はちがいます。離乳の時期を早めないように
しましょう。
ミルクをいっぱい飲んでくれたり、離乳食をたくさん食べてくれたりすると、
とても嬉しいものですが、過食をさせない食習慣を作ってあげましょう。
気管支喘息の発作を起こしている患者さんの中で、お腹の調子が悪くなっている
にもかかわらず、過食が習慣化されているケースが多いようです。
過食は、百害あって一利なしです。
3.油を使った食品を控える
脂肪は三大栄養素の一つで、生きるためには重要な栄養源です。
しかし、脂肪には幾つも危険な要素が内包されています。
① リノール酸の危険性
一時、リノール酸のブームがありましたが、リノール酸が体内で、どのような作用を
するのかご存知でしょうか。
リノール酸は体内でアラキドン酸に変化します。
アラキドン酸は、更に気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質である脂質メディ
エーターへと変化してしまうのです。
一方リノレン酸は、気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質を打ち消す物質へと
変化してくれます。
現在のリノール酸の取り過ぎ、リノレン酸不足は、気管支喘息などのアレルギーへと
結びついていくのです。
② 水素添加された油
本来、植物油は酸化しやすく、酸化した脂肪は強い毒性を持ちます。
この状態だと、長持ちせず商品に出来ないので水素添加という方法で、酸化されない
ように作られているのが現状なんです。
水素添加して作られた植物油は、自然に存在しない形で、多くの栄養素も破壊して
しまいます。
この製造方法では、トランス脂肪酸が大量に発生してしまいます。
トランス脂肪酸は、細胞膜に侵入したり、正常な必須脂肪酸の働きを妨害するので、
細胞は正常な機能が果たせなくなってしまうのです。
* いかがでしたか?現在(ちょっと前)にベストセラーになった新谷氏の著書に
あった内容に似ていますね。しかし疾患の大部分が腸に起因するという説も
あるくらいですから、まったく否定するものではなく、反対にこれを軸に
治療することは、アレルギーだけではなく、すべての健康によいと思われるのです。
「食事が健康のすべてだ」と言いきる私の知る医師たちも多いです。
では、どうすれば喘息は治癒できるのか?
結論はお腹を強くする ことです。
【腸管の動きを悪くする原因】
気管支喘息の発作を起こす時は、必ず、腸管の動きが悪くなっています。
ということは、腸管がきちんと動いていれば、気管支喘息の発作は起きないか、
軽い症状で済むことになります。
では、腸管の動きを悪くする要因は何でしょうか。
冷え
便秘
過食
内臓脂肪
肝臓への負荷
ストレス
不規則な生活
気候の変化
腸管の炎症
などがあります。
腸管の動きが悪くなってしまうと、腸管に強い負担がかかってしまいます。
【気管支の収縮】
早くウンチを排出させるために(腸管を動かすために)、副交感神経が過剰に興奮します。
副交感神経の過剰な興奮によって、ヒスタミン、セロトニン、脂質メディエーター
などの合成が促進されます。
それらの合成された物質はアレルギー起因物質と呼ばれる通り、腸管の収縮だけでなく、
同時に気管支も収縮させてしまうのです。
このアレルギー起因物質が大量に放出されると、気管支喘息の発作を起こすことに
なってしまうのです。
ですから、日常生活において、腸管の動きが悪くならないように、常に気を配るよう
にしましょう。
そして、消化力や肝臓の解毒能力がまだ低い小児に、防腐剤、化学調味料、農薬、
ホルモン剤、合成油脂、着色料などが、とても大きな負担になっていることを知って
いただきたいです。
【腸内細菌】
腸内細菌についてですが、腸内細菌は善玉菌、悪玉菌がほぼ同数で存在しています。
気管支喘息の人の腸内細菌は、悪玉菌が多くなっています。
特に気管支喘息の発作を起こしている時は、更に悪玉菌が増えている状態になっています。
その証拠に、おならがとても臭くなっているはずです。
悪玉菌を増やさないために
便秘をしない
食物繊維を積極的に摂る
動物性食品に片寄らない
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食品などから積極的に摂る
抗生物質はむやみに飲まない
いかがでしたか?要は腸の健康こそが喘息を断つ最善の治療であるということです。
もし現在ひどい発作があるという方は、だまされたと思って一度やってみませんか?
これは喘息以外の難病等でも効果があるとされていますので、慢性病にお悩みの方は
ぜひお試しください。
岡山は台風の危険も去り、今日は穏やかな晴天の日和でした
今年の台風は上陸のコースには、どうやらならないようですね。
先日沖縄本島の方が、実は本島も水不足で…とおっしゃっていました。
台風は周辺諸島だけに大雨を降らせているようです。
昨夜の「たけしの~」は「薬害」をテーマにした大変役立つものでしたね。
ここでは肝障害のみを取り上げましたが、かなり興味深い内容でした。
参考にして近日に書いてみたいと思います。
ここからは、本当かなあ…と思われるかもしれません。
しかし、これに沿って治療している医療機関もあります。
民間療法的な要素もありますが、「喘息の原因と治療法」と題して、こういう
治療もあるということで、お示ししました。
“なるほど”と思うもよし、“そんなことは…”と思うもよいでしょう。
一般知識として読んでください。
しかし、ここに書いてあることは万病に効くと私は思います。
信じる者は救われる…に値するでしょうか?
なぜかと言えば、現在医療機関で行われている治療のほとんど(減感作療法除く)が、
対症療法だからです。(対症療法とは今の発作だけを抑え楽にすること)
だから根本的に「完治させる」治療を行う医療機関があれば、それはそれでやってみる価値は
あると思うのです。
では本編を!
腸管と自律神経の関係
【副交感神経と小腸が喘息の原因】
副交感神経が興奮すると、腸管の動きは副交感神経によって支配されています。
気管支喘息の発作の原因となっている、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグラ
ンジンなどの脂質メディターは、アレルギー起因物質です。
そして、同時に副交感神経を興奮させる作用も持っていて、腸管の運動を活発化
させることが知られています。
【アレルギー起因物質と副交感神経】
喘息発作を起こす危険を犯してまで副交感神経の働きを助けるために、ヒスタミン
などのアレルギー起因物質が増えざるを得ない状況がお腹に起こっているということ
が考えられるのです。
【アレルギー起因物質の消失】
浣腸によって便が排出されると、副交感神経のストレスが一気に解消されます。
すると、副交感神経の手助けをしていた、ヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー
起因物質の必要性がなくなり、消失します。
アレルギー起因物質が消えると収縮していた気管支が拡張してくるというわけです。
【気管支を支配する副交感神経】
副交感神経は腸管の筋肉だけでなく、気管支の筋肉も支配しています。
便を出すために副交感神経がめいっぱい興奮しても、腸管が動かないような状況が
腸管内に起こっていると、その興奮が同じ神経線維上にある気管支へ伸びてしまうのです。
そして気管支の筋肉までもが緊張し、収縮してしまうのです。
【アレルギー起因物質がストップ 】
つまり、副交感神経の緊張が、便を出すことによって解消し、同時にアレルギー起因
物質の発生がストップするのです。
ということは、緊張した副交感神経とアレルギー起因物質の両者から解放された
気管支は、拡張するということになるのです。
アレルギー起因物質は、お腹の副交感神経の働きを助ける一方で、喘息発作を起こす
危険を犯しているのです。
【アレルギー起因物質 …】
気管支喘息を引き起こす、アレルギー起因物質は主に体のどの場所で作られる
のでしょうか?
脂質メディエーターは細胞膜のアラキドン酸が材料になるので、細胞膜付近ですが、
小腸の粘膜上皮が主な生産場所だと考えられています。
どうして小腸かというと、小腸の細胞膜の面積は、成人でテニスコート1面ほど
もあり、とても面積が広いのです。
そして、小腸は年中休むことなく、食べ物の消化と吸収が行われています。
小腸に炎症が起こると…
しかも、小腸から出される消化液で、粘膜が破壊される危険があるうえ、食べ物と
一緒に絶えず異物の侵入が起こります。
ですから、小腸は最も炎症の危険にさらされているといえます。
食べ過ぎやウィルス感染などがきっかけで小腸に炎症が起こると、アレルギー起因物質の
脂質メディエーターが大量に合成される危険性があります。
浣腸は、腸管に溜まった便を排出させてくれます。そして、腸管運動をよくします。
腸管内の腐敗物質が運び去られ、炎症が消失しやすくなるのです。
気管支喘息の発作を起こしている患者に浣腸すると、最初に硬い便が出て、
そのあとに粘液まじりの腐敗臭を伴う、不消化便が排出される場合がほとんどのようです。
【浣腸も対症療法 …】
これまで浣腸の効果をお伝えしてきました。
しかし、浣腸は喘息の根本的な原因を解消する治療ではありません。
浣腸も、抗アレルギー剤やステロイド剤や気管支拡張剤と同じで、とりあえず
気管支喘息の症状を落ち着かせるための対症療法にすぎないのです。
けれど、吸入と同じくらい効果が早く現れ、その効果もかなり長続きします。
そして、アレルギーを起こす物質を作り出す状況になっているお腹の異常を改善
させるという対症療法は、より原因に近づいていると思います。
喘息のほとんどの原因がお腹にあると言ってきました。では、お腹に異常が生じる
原因は何でしょうか。
過食
冷え
便秘
薬(抗生物質など一部の薬)
不自然な食品や水
食物アレルゲン
腸管感染症(ウィルス・細菌など)
精神的なストレス
先天的な腸管異常
などが主なものです。
このような原因が、ほとんど複数同時に重なっているのです。
『わかりやすい例』
赤ちゃんの頃から、塩素たっぷりの水で作った粉ミルクを飲み、添加物だらけの
離乳食を食べ、潜在的に腸管に炎症が起こっている状態。
それに加え、大気汚染や住宅の有機溶剤などにより、気管支も潜在的な炎症を起こし、
過敏になっている。
そんな子供が、風邪をひいたので、抗生物質入りの風邪薬を内服していた。
食欲はあったので、体力を付けようと思い、夕食はお肉を中心にたくさん食べさせた。
そして夜、体が冷え始めた頃に…
喘息と一言でいっても、人によって程度も様々、原因となるアレルゲンも違えば、
発作を起こす状況もその時その時で違います。
けれど、共通してその根底には、腸管の異常が存在しているのです。
ここで夜中に多い発作について…
【冷え】
夜中に喘息が起こりやすい原因の一つは冷えにあります。
夜中にお腹を冷やさないように、昔から腹巻きが使われていました。
寝ぞうの悪い子供さんには、是非腹巻きでお腹を守ってあげてください。
人は、恒温動物で体温を一定に保たれている動物ですが、体温を一定に保つには
熱を作り出すシステムと熱を逃がすシステムとが必要なのです。
熱を一番発生させているのは筋肉です。筋肉の中でも、一番熱を発生させている
のは下肢の筋肉です。
下肢の筋肉からの熱の発生が抑えられ、下肢から帰ってくる血液の温度が低下します。
下肢からの血流は、心臓へ向かう途中お腹を通過しますので、結果として、
お腹が冷えてしまうことになるのです。
【消化機能の低下】
体温が下がると代謝が劣るので、胃腸の働きや消化機能が悪くなります。
それではいけないので、副交感神経が興奮して、なんとかカバーしようとします、
夕食を食べすぎていれば、なおさらです。副交感神経の興奮の結果、気管支筋まで興奮
し、収縮してしまうのです。
喘息に限らず、昔から言われる「頭寒足熱」の教えは経験からの教えですね。
【胃腸障害】
冷えだけが原因で喘息の発作が起こることは少なく、冷えの前に、風邪による体調不良
や、食べ過ぎなどで胃腸障害を起こしていることがほとんどです。
まとめますと、風邪や抗生物質などにより胃腸障害が起こります。
冷えなどの胃腸へのストレスで副交感神経が興奮します。
胃腸の運動低下を上げるため、副交感神経が過剰に興奮します。
副交感神経の過剰な興奮は気管支を収縮させ、喘息発作となるのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
1.アレルギーの第一歩を防ぐ
アレルギーの第一歩となる、食物アレルギーにならないために、離乳期に赤ちゃんの
消化能力以上のものを与えないということです。
気管支喘息は先天的な病気ではありません。
現在、気管支喘息を患っていたとしても、気管支喘息からは早く解放されたいものです。
発作のある時とない時
先天的にアレルギーの人はいないのですが、『アレルギーになりやすい』という体質が
遺伝的に影響をうけるのは事実のようです。
しかしアレルギー患者の急激な増加は遺伝だけでは説明出来ないことのように思います。
喘息に関していえば、アレルギー体質であることに変わりはないのに、気管支喘息の
発作がある時とない時があります。
それは、アレルゲンが多いとか少ないとかの理由よりも、お腹の状態に関係あると
いうことです。
2.アレルギー体質にしないために
アレルギーになっていない赤ちゃんを、アレルギー体質にしないために守らなくては
ならないこととは何でしょうか。
卵や乳製品、肉などの動物性食品は、高蛋白で、消化がしにくいので、早すぎる
時期から食べるのは控えるべきです。
『食べれる力』と『消化できる力』はちがいます。離乳の時期を早めないように
しましょう。
ミルクをいっぱい飲んでくれたり、離乳食をたくさん食べてくれたりすると、
とても嬉しいものですが、過食をさせない食習慣を作ってあげましょう。
気管支喘息の発作を起こしている患者さんの中で、お腹の調子が悪くなっている
にもかかわらず、過食が習慣化されているケースが多いようです。
過食は、百害あって一利なしです。
3.油を使った食品を控える
脂肪は三大栄養素の一つで、生きるためには重要な栄養源です。
しかし、脂肪には幾つも危険な要素が内包されています。
① リノール酸の危険性
一時、リノール酸のブームがありましたが、リノール酸が体内で、どのような作用を
するのかご存知でしょうか。
リノール酸は体内でアラキドン酸に変化します。
アラキドン酸は、更に気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質である脂質メディ
エーターへと変化してしまうのです。
一方リノレン酸は、気管支喘息を誘発するアレルギー起因物質を打ち消す物質へと
変化してくれます。
現在のリノール酸の取り過ぎ、リノレン酸不足は、気管支喘息などのアレルギーへと
結びついていくのです。
② 水素添加された油
本来、植物油は酸化しやすく、酸化した脂肪は強い毒性を持ちます。
この状態だと、長持ちせず商品に出来ないので水素添加という方法で、酸化されない
ように作られているのが現状なんです。
水素添加して作られた植物油は、自然に存在しない形で、多くの栄養素も破壊して
しまいます。
この製造方法では、トランス脂肪酸が大量に発生してしまいます。
トランス脂肪酸は、細胞膜に侵入したり、正常な必須脂肪酸の働きを妨害するので、
細胞は正常な機能が果たせなくなってしまうのです。
* いかがでしたか?現在(ちょっと前)にベストセラーになった新谷氏の著書に
あった内容に似ていますね。しかし疾患の大部分が腸に起因するという説も
あるくらいですから、まったく否定するものではなく、反対にこれを軸に
治療することは、アレルギーだけではなく、すべての健康によいと思われるのです。
「食事が健康のすべてだ」と言いきる私の知る医師たちも多いです。
では、どうすれば喘息は治癒できるのか?
結論はお腹を強くする ことです。
【腸管の動きを悪くする原因】
気管支喘息の発作を起こす時は、必ず、腸管の動きが悪くなっています。
ということは、腸管がきちんと動いていれば、気管支喘息の発作は起きないか、
軽い症状で済むことになります。
では、腸管の動きを悪くする要因は何でしょうか。
冷え
便秘
過食
内臓脂肪
肝臓への負荷
ストレス
不規則な生活
気候の変化
腸管の炎症
などがあります。
腸管の動きが悪くなってしまうと、腸管に強い負担がかかってしまいます。
【気管支の収縮】
早くウンチを排出させるために(腸管を動かすために)、副交感神経が過剰に興奮します。
副交感神経の過剰な興奮によって、ヒスタミン、セロトニン、脂質メディエーター
などの合成が促進されます。
それらの合成された物質はアレルギー起因物質と呼ばれる通り、腸管の収縮だけでなく、
同時に気管支も収縮させてしまうのです。
このアレルギー起因物質が大量に放出されると、気管支喘息の発作を起こすことに
なってしまうのです。
ですから、日常生活において、腸管の動きが悪くならないように、常に気を配るよう
にしましょう。
そして、消化力や肝臓の解毒能力がまだ低い小児に、防腐剤、化学調味料、農薬、
ホルモン剤、合成油脂、着色料などが、とても大きな負担になっていることを知って
いただきたいです。
【腸内細菌】
腸内細菌についてですが、腸内細菌は善玉菌、悪玉菌がほぼ同数で存在しています。
気管支喘息の人の腸内細菌は、悪玉菌が多くなっています。
特に気管支喘息の発作を起こしている時は、更に悪玉菌が増えている状態になっています。
その証拠に、おならがとても臭くなっているはずです。
悪玉菌を増やさないために
便秘をしない
食物繊維を積極的に摂る
動物性食品に片寄らない
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食品などから積極的に摂る
抗生物質はむやみに飲まない
いかがでしたか?要は腸の健康こそが喘息を断つ最善の治療であるということです。
もし現在ひどい発作があるという方は、だまされたと思って一度やってみませんか?
これは喘息以外の難病等でも効果があるとされていますので、慢性病にお悩みの方は
ぜひお試しください。
岡山は台風の危険も去り、今日は穏やかな晴天の日和でした

今年の台風は上陸のコースには、どうやらならないようですね。
先日沖縄本島の方が、実は本島も水不足で…とおっしゃっていました。
台風は周辺諸島だけに大雨を降らせているようです。
昨夜の「たけしの~」は「薬害」をテーマにした大変役立つものでしたね。
ここでは肝障害のみを取り上げましたが、かなり興味深い内容でした。
参考にして近日に書いてみたいと思います。