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インフルエンザについて☆

2015年10月26日 | 気になるネタ

気温が下がり、乾燥してくると、心配なのが、インフルエンザの流行だ。ところで、インフルエンザはなぜはやるのか。国立感染症研究所・感染症疫学センター第二室長の砂川富正さんに聞いた。

 「インフルエンザは毎年、保育園、幼稚園や小中学校ではやり、それが家庭に持ち込まれ、そこから会社ではやり、その後、重症化しやすい高齢者の施設などではやるパターンが多いです。なぜ最初に子供にはやるかというと、抗体を持たない人が集まる場所にウイルスが入ること。さらに、会社員などに比べ、近い距離で話したり、くっついたりと、接触が高いことが挙げられます」

 「ワクチンを打っても効かなかった」「ワクチンを打った年に限ってインフルになった」などという話もときどき聞くが、なぜか。

 「インフルエンザには季節性や鳥インフルエンザ、新型インフルエンザなどいろいろありますが、季節性のものは、基本、前年にはやったものをワクチンにします。そのため、前年とウイルスを構成する遺伝子が変わる場合、ワクチンを打っても効かないことが起こることがあります」

 インフルエンザウイルスはRNAウイルスで、季節性のものは、H1(2009年にAソ連型だった)とH3型(香港型)のある「A型」と、ビクトリア系統、山型系統のある「B型」があり、8つの遺伝子(分節)から成り立つそうだ。

 「分節の中で変異が小さい場合はワクチンが効く可能性がありますが、分節の中の変異が大きかったり、新型インフルエンザが登場したときのように、分節が入れ替わるなどとんでもなく大きな変異が起こると、効きません。インフルエンザウイルスは非常に変わりやすく、ワクチンも追いかけっこして作っている状況で、『型は合っていたのに効かなかった』というのは、そうした理由からです」

 インフルエンザのワクチンは、感染予防にはならないが、ワクチンを受けた人、受けていない人を比べた場合、受けた人のほうが感染時に重症化しないこともわかっている。

 また、遺伝子が変わりやすいとはいえ、ワクチンを打ち続け、さまざまな抗体を体内に作ることは意味があるそうだ。心配な人はぜひワクチン接種を毎年受けよう。



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