東北 2010(1)
敦賀へ
9/1日 9:00 出発、晴。
塩田八幡に向かい、無事をお願いして武田尾に出る。新名神道工事のため走りにくい。
県道k33で西谷に出て、k68・日生中央・k604・ 一庫ダム・k106と走り、能勢で給油後
R477を走り、本来予定の一つ手前の府道f731からR372に入ってしまう。亀岡の手前
から地道を走り、R9に出て八木に到り八木駅で休憩後R477に乗る。周山を抜け常照皇寺
の傍で休憩、昼食を摂った後敦賀のホテルに予約。出発前にアクセスすると満室とのこと、
敦賀の近くで幕営でもするかと出発して来たがキャンセルでもあったようだ、出掛けから
ラッキー。片波で左折するコースを間違い八丁に迷走する、抜けられると前進したが
ひどい高低差のダートで困難する。河原でシカを見かけたりして進むが断念。元の場所に
引き返し大布施から予定のf38に乗り、広河原からf110に乗る、急なカーブときつい坂で
走り辛く、時間のかかる狭いコースで峠を越える。その先は、ここが京都市内かと思う
ような山奥で、数軒の集落が時々現れる川沿いのコース。川に沿って細いコースを
ゆっくり下るとR367に出会う、鯖街道と呼ばれ若狭と京を結ぶ由緒ある道。安曇川沿いの
走り易いコースで、今日は通行車も少ない。R303に出会い琵琶湖に向かう、敦賀に向かう
には、次ぎにR161に乗り換えるが、田圃の中を貫く高架を見て専用道路かどうか分からず
k335を走る。こちらはR161の旧道のようで町並みを縫って走る。マキノでR161に乗り
疋田でR8と合流、道路がさらに混み合う。敦賀市街の入口でR8はバイパスと変わるので
一般道に下りるが、バイパスは専用道ではないようだ。再度バイパスに乗り郊外を抜け
フェリー乗場に到る。乗船手続きをするが秋田行のバイクは満席、明日のキャンセル待ち
を勧められる。海沿いの地道で敦賀駅前に戻り、ホテルにチェックイン。近くのスーパー
で飲み物と食料を調達して、部屋でビールを飲みながら明日のフェリーに乗船できない
場合の対策を検討する、しかし馬鹿らしいので明日になってから考えることにして、寛ぐ。
2日 8:00 出発、晴、暑い。
敦賀港沿いにフェリー乗場に向かい、乗船手続き。結構バイクが多い、新潟や苫小牧に
向かうライダーが多いようで、秋田下船の列には数台並んでいるだけ。駐車場は炎天下で
暑い、乗船まで待合室で待機。9:30乗船、船室は半分程度の入り。9:55出航。
男鹿半島
3日 5:45 出発、晴。
5:45に下船、そのまま走り出す。秋田港は薄暗い、一月前北海道を走っている時は
とっくに夜が明けていたのに。港沿いの地道を走りk56に乗る、海沿いの広い道路だが
通行車両は少ない、早朝のせいか。天王温泉でR101に合流、海岸から離れる。脇本から
海岸沿いのk59を走りおがに到る、大きななまはげが道端に立っている。港のほうに廻り
石油備蓄基地を見て、強い風の中を走り鵜ノ崎海岸に到る。美しい海岸線が続き海の
きれいな処、休憩。そこから断崖に沿って走る、門前で前方の山の中腹に大きなお寺が
見える、コースは急カーブを繰り返しお寺の裏山に登る。そこに駐車場と小さな公園が
ある、ちょうど雨が降りそうなのでトイレ休憩。ここは五社堂への入口になっており、
下の長楽寺からの参道の途中である。五社堂はなまはげ伝説由来の場所と、入口の案内
には書かれていた。小一時間、驟雨をやり過ごし出発。男鹿半島西岸の崖上を北上する
快適コース、天候不順と燃料の残量が問題。下船時から燃料が少ないのは気になっていた
が早朝でスタンドが開いていないためそのまま走り出した、しかし燃料に不安が出てきた、
入道崎に行くより給油を優先しないと危ない。水族館を過ぎ戸賀からk59で山の中を
男鹿温泉に向かい、路肩で看板の調整をしている男性にスタンドを訊ねると、少し先との
こと。給油後温泉に戻りk55で入道崎に、岬は草原状で見晴らしは良い、乗ってきた
フェリーが目の前を苫小牧に向かっている。快晴で暑い、灯台を撮影。仙台のライダーと話す。
入道崎
k55を引き返し、牧野でR101に乗り換え、これが国道かと思う。夕陽温泉に寄り、メロン
ロードと名付けられた農道を走る。防砂林に囲われた砂丘地帯の農地を走り、案内に従い
日本一高い砂丘丸山を探しに行くが見つけられなかった。R101を走り砂丘温泉
「ゆめろん」の先から農道に入り、再びメロンロードを走り八竜でR7に乗る。八竜は能代
郊外でホームセンターや量販店などが並んでいる、能代の中心地で空模様が怪しくなり
雨が降りだす、傍のジャスコで雨宿りと昼食休憩、今後を検討する。天気予報では、秋田
北部は午後から雨、現に外は強い雨、幕営はあきらめ秋田に戻り宿泊することに決定。
霧雨状態になったので出発。風の松原からR7を走り、森岳温泉から石倉山のキャンプ場を
見に行く、入口が判りにくく迷走する、あまり手入れがされていないようだし、熊の
恐れもありそう、断念。高速沿いの地道を走り、k37からR7に乗り道の駅「ことおか」で
休憩。再び走り出し北緯40度線の案内などを見て、R7をひたすら走り上飯島からk56に
入り、フェリーターミナルに寄り運航スケジュールを入手。K56で市内を走り秋田駅前に
到る、しかし宿舎は反対側の東口、線路を渡るのに苦労する。あげくに宿舎は再開発
ビルの2Fがフロント、駐輪場も無く駅前駐輪場に停めることになり、荷物の運搬に苦労
する。
白神山地に沿って
4日 8:10 出発、晴。
東側から駅を迂回し、k62に出て千秋公園から駅前でk26に乗りR7に出会う。フェリー
ターミナルに迂回し昨日のコースを辿り、天王からR101を経て男鹿市に入るとすぐ
k42に乗り換える。整備された県道で干拓地を直線で突っ切る、ほとんどの車両がこちらに
入る。能代海岸を走るため五明光橋を渡りR101に乗り換え、砂丘温泉「ゆめろん」から
釜谷に到りメロンロードを走る。前方の風車が並んで見える方向に農道を入るが、海岸に
出る道が見つからない。砂丘のすぐ向うに風車が見えているのに出ることができず断念、
R7に出て風の松原から能代中心に出てR101を走る。燃料が危ないが米代川を渡って
からの給油とする、しかしスタンドが無い、マックスバリューにセルフがあるがパスする。
しかし2㎞程でガス欠、暑い中バイクを押すことになり、汗みずくでマックスバリューに
戻りセルフで給油、セルフ給油を学習できた。能代からR101は内陸を走る、八峰町に
入ると農地の中を五能線と並走、白神山地がその奥に聳える、ここから白神山地の裾野を
海沿いに走る。鹿の浦展望所で休憩、海に突き出した高台で日本海が広い。五能線を
リゾート白神が能代方向に走る、農地の中を走るからいつまでも見えている。八森は
手前から旧道に入り市街を走る。滝ノ間海岸から湯っこランドの前を通り岩館も旧道で
抜け、道の駅「はちもり」をパスし須郷岬に寄る、ここから青森県。海沿いで十二湖駅に
到る、k282で十二湖に向かいリフレッシュ村を訪ねる。ブナの明るい林に囲まれた良い
環境のキャンプ場で施設も良さそうな快適サイト、料金が1,600円であまりにも高いので
断念(この後のツーリングで2,000円以上のサイトで幕営することが何度もある、ここでも
幕営しておけば良かった)。帰路はアオーネ白神の方を廻りR101に戻る。
五能線十二湖付近
沢辺で小さな峠を越える時、道路に猿の群れが現れる。キャンプ場は無いがウェスパ
椿山にも寄ってみる、家族連れのリゾート施設。深浦の手前の八森町民の森を訪ねる、
スキー場奥の山の中で一人では心細い、1,500円も痛いパス。深浦市街を通過し行合崎の
キャンプ場を訪ねる、海岸に広がる海水浴客のための草原のサイト。天気も良く夕陽が
期待できるが、駐車場からサイトへ下る階段の往復はきつい1,500円も痛い、パス。
道の駅「ふかうら」で休憩後、千畳敷に寄る。海の眺望が素晴らしい、背後を振り返ると
岩木山が見え絶好の観光スポット。土産物屋や民宿の看板もいくつか架かっているが、
シーズンオフで何か裏寂れたイメージが漂い気が進まない、パス、鯵ヶ沢で宿泊と決定。
鯵ヶ沢に向かい山手のバイパスを走っていると民宿の看板、無視して先を急ぐ、バイパス
の走路が海側に変り信号待ち、目の前に件の民宿の看板がある。一応当たってみるかと
信号を右折して赤石市街に戻る。民宿で尋ねると宿泊可、料理の美味しい宿だった。
津軽半島
5日 7:40 出発、晴。
R101を走りすぐに旧道に入り鯵ヶ沢の市街から港を廻り、郊外でバイパスと合流する
その手前の跨線橋の上から岩木山がよく見える、山頂に少し雲が架かるが全体が美しく
見える。この先からコースは津軽平野に向かう、少し走るとR101と別れメロンロードと
呼ばれる農道を北上。池や湿地ばかりの荒地の中を走る、背中には何時までも岩木山が
見えている、このコースは逆行する方が楽しいようだ。ほとんど直線に北上しk12と
合流すると十三湖、小休憩の後R339に乗り海岸を走り、析戸から砂浜沿いの整備された
快適な地道で権現崎を目指すが崖崩れで通行止めの案内、海越しに遠く岩木山が見える
下前漁港から引き返す。k111で峠を越え小泊港に出て小泊市街を抜けてR339に乗る、
コースはかなりきつい登りで峠を越える。道の駅「こどまり」で休憩、峠の中腹で海の
見晴らしが素晴らしい。再び海沿いを走り、萱部から山越えとなり急カーブの連続で
眺瞰台に到る、霧が流れたり霞が架かったりで眺望は今ひとつ。下りもカーブの連続、
通行量が少ないから走れるが大変なコースを下ると竜飛岬の台地上に出る。青函海峡
トンネル記念館などが有り龍飛崎への入口。土産物屋が並ぶ台地のコースを灯台に向かう、
龍飛崎はさすがに観光客が多い、駐車場には団体バスも数台来ている、灯台からしばらく
北海道を眺める。岬の台地から下の龍飛漁港に向かう、国道は有名な階段で結んでいるが
バイクでは、地道をかなり迂回する。階段国道の上部は観光客で一杯だったが、下には
誰もいない。よほど注意しないと判り辛い国道の入口に駐車し、普通の家の隙間を抜けて
少し登ると階段の始まり。
国道入口
階段国道
撮影して再出発。三厩の手前でR339からR280に国道の名称が変わる処に義経寺があり、
その海岸のキャンプサイトは快適そうである。三厩手前で給油し、三厩市街から今別
市街を海沿いの旧道で走り、今別郊外で海岸に寄って来たR280に合流し、高野崎に到る。
駐車場から芝のキャンプ場を歩き灯台に行き、その下の岩場を眺める。
高野崎灯台
高野崎
再び断崖の海岸美を見ながら走り、赤根沢の赤岩を見物した後北海道を眺めながら陸奥
湾に回り込み平舘灯台に到達。対岸の下北半島が間近に見える、幕末のお台場跡の整備
された親水海岸、オートキャンプ場も併設されている。
陸奥湾沿いを南下、蟹田漁港に寄り脇野沢と結ぶフェリーを眺める。これからどこを
周るか検討する、今日は青森での宿泊予約済み時間的余裕があり天候も良い、周辺には
古代遺跡がたくさんあるが三内丸山遺跡の見学に決定。陸奥湾に沿い出発、少し走ると
蓬生から内陸を走る新道と別れ海沿のR280旧道を走る。小さな漁村が連続する細い国道
だが、通過する集落には寂れた感じがない。油川から海沿いを青森市街に向かう旧道と
別れ、新道を目指して内陸に向かうが地道を迷走する。何とかR7に出て津軽新城でR7
バイパスに入り三内丸山遺跡の案内に従い走る。三内墓苑に迷い込み客待ちのタクシーの
運転手に遺跡へのコースを尋ねる、親切に教えてもらう。教わったとおり走り遺跡に至る、
見学後遺跡前の道路からR7を経て青森駅前。ホテルにチェックイン。
陸奥湾に沿って
6日 7:55 出発、晴。
市内を抜け合浦公園からR4に出てすぐにk259に乗り換え、海沿いを走り再びR4と合流
してすぐ浅虫温泉に到る。R4をしばらく走りk9に入り夏泊半島周回コースに乗る、山の
中を茂浦漁港に出てさらに細い急な坂道で峠を越え観音崎に出る。ここからは海岸沿いを
快走して夏泊崎に向かう、手前から大島が見えてくる。夏泊崎からは椿海岸を走る,下北
半島がよく見える。半島の付け根は、砂州のように低く海との区別が付けにくい、丘の
上にたくさんの風車が並んでいるのが見える。鼻繰崎から地道で白砂の海岸を廻り、小湊
漁港から東北本線を跨線橋で渡りR4に乗る。野辺地の手前から県道に入り、市街を
北野辺地に抜けR279に乗り、十符ヶ浦で休憩。
休憩後、下北半島周回開始、陸奥湾に沿ってひたすら北上。左手は砂浜が続き右手は低い
丘陵地が続く。横浜の手前から国道は市街を迂回する、k179に直進し横浜市街通り抜け
再びR279を北進。むつ市の中心はk176に乗り港沿いでパスし、R338に合流して大湊に
到る。大湊市街を走り抜けると海自航空隊があり、入口に展示してあるヘリを撮影。少し
先で給油、走り出すとすぐに空模様が怪しくなって行く手に黒雲が広がる。降り始めたの
でバス停に避難すると共に驟雨が襲って来る、この辺りだけ降っており周囲の空は明るい。
しばらく待つと雨は上がり再び陸奥湾に沿って走る、津軽半島や海がきれいだし道も
空いていて快適コース、しかし単調すぎて飽きてきた。津軽半島の付け根も平で低く
海と陸の区別が付けにくい。脇野沢に到達、北海岬に行くか迷う、近場で宿泊できれば行く
ことにしてR338を進む、コース左右の木の枝をリスが飛び回っているのに出会う。道の駅
「わきのさわ」の温泉に泊まるかと期待したが温泉は休館。リフレッシュセンターには、
コテージはあるがテントサイトは無い。前進することにして、山の中を走るとすぐに
猿の小さな群れに会う、有名な北限の猿。道の駅の隣は野猿公苑になっている。さらに
カーブが連続する山の中を走り、仏ヶ浦に到達。空模様が怪しいので、見物に降りるか
どうか迷う、見物から戻って来た男性に出かける価値は有りますかと尋ねると、折角
来られたのだから行かれた方が良いですよとの返事。駐車場から階段状の道を下りる、
下に着くと驟雨がやって来て慌ててトイレに避難、ここしか雨宿りする場所は無い。雨の
中を遊覧船がやって来て数組の観光客が上陸し、しばらく見物すると離れて行った。雨
上がり後、奇岩を見て廻り、駐車場に戻る。走り出すとすぐに仏ヶ浦展望台があり、
見下ろす景色はなかなかのもの、下よりもいい場所かも。また雨が来そうな空模様、
小雨が降り出し道端で雨具着用。急な下りで福浦に、集落を廻り民宿を探すが見つからず。
さらに前進、磯谷の集落に入ると民宿の看板、訊ねてみると宿泊可、荷物を降ろすと
すぐに大雨。民宿は大きな漁師の家で土地の有力者のようだ。宿泊者は工事関係者が中心、
週末には釣り客の利用も多いようだ。食事が美味しい民宿だった。
大間崎
7日 8:30 出発、晴。
R338は昨日の雨で崖崩れ、通行止めと有線で朝から流れている。7時半頃に片側通行可と
流れる。出発、願掛岩の手前で崩れている。ここのキャンプ場は、高台の芝のサイトで、
海を見下ろし夕陽が美しそう。天気がよければ昨日は絶対ここで幕営したと思う。願掛岩
を過ぎると佐井の市街を通り抜け、小さな漁港を繋いで走る。昨日はよほどの豪雨だった
のか、R338で渡る小さな川は、橋桁に引っかかった流木のため水が溢れ出している。少し
大きな川は茶色の濁流で、河口付近の海は沖まで茶色の扇状に広がっている。フェリー
ターミナルから大間市街を抜けて大間崎に到る。風が強い岬はテトラが並んだ低い海岸で
展望台が設置されている、観光客は数組だけ。目の前の島に大間崎灯台が立ち、その先に
函館の市街が見える、雨上がりのため函館のビルや建物が一づつ鮮明に見える。龍飛岬や
明日向かう予定の尻屋崎もすぐ間近に見える。かもめ食堂横のキャンプ場は、草の平地で
快適そうなサイト。しばらく眺めを楽しみ津軽海峡に沿って出発、函館から恵山までの
海岸線を見ながら走る。R279と合流し丘の上を走る、天気もよく交通量も少なく快走。
山の中を走っているかと錯覚するようなカーブの連続で下ると大畑市街。大畑川を渡り
名のみ残る大畑駅に到る、駅前からk4で農地が続く内陸に向かう。
恐山
横を流れる大畑川は昨夜の雨で濁流、流木もたくさん引っかかっている。山の中に入り
本来なら美しい渓谷沿いを走ると薬研温泉。キャンプ場を視察後恐山に向かう、k4は深い
山の中をカーブの連続で高度を上げ、通行車はほとんど無く森林の中の独走。峠を越え
宇曽利山湖が見え始めた小さなカーブを曲がると、道路上を熊が歩いている。ここまで
道の片側はどちらかが崖になっていた、しかしここは左右が笹原の林になっている、熊は
慌てて左の林に駆け込んだ。あまりのことで撮影することも失念した、こちらも慌てて
しまった。興奮冷め止まぬまま外輪山を下り、硫黄の香りのする恐山に到る。恐山は
さすがに観光客が多い、観光客に混ざり寺内を巡った後、給油ためむつ市に向かう。外輪
山をきつい坂で越える、そこからは高原状の林の中をゆっくり下り、むつ市の郊外に到る。
ようやく見つけたスタンドで給油し、近くのスーパーで食料を調達。帰路も熊との出会い
に期待したが、会えなかった。外輪山から見た恐山の荒涼とした風景はなかなかのもの。
薬研に戻り幕営の手続き、芝の広々としたフラットの快適サイト、利用者はほとんど
いない。(今なら絶対に連泊してここをベースに下北半島ツーリングをしている、この頃は
毎日移動しており朝夕の設営・撤収作業だけでも無駄)。設営後ビールを持ってキャンプ場
隣の旅館に行く、三軒ほどある中で会社の保養所らしき旅館で訊ねると入浴可。温泉に
浸かり休憩所で寛ぐが汗が引かない、今年は北海道も東北も暑いがクーラーなど設置して
いない、地元の人も閉口している。サイトに戻り寛いでいると、隣のサイトに連泊して
いる仙台のキャンパーがやって来て話す。昨日大湊ですれ違ったとのこと、彼は軽トラに
バイクを積み込んで走っているらしい。熊を目撃したと話すとキャンプ場近所には
カモシカも出没するとのこと。
尻屋崎
8日 8:10 出発、晴。
k4を引き返す、並走する川は清流に戻り、渓谷美を取り戻している。大畑駅前から
R279の旧道を海沿いに走り、関根から広々とした荒地の中のk266に乗り換え、蒲野沢で
k6に合流。進路前方の丘には風車が並んでいる。k6は海岸の低い丘を走り、緑の北海道と
海の青のコントラストが好天の光りに美しい。セメント工場がありトラックが往来するが、
快適コース。尻屋崎に入るのはゲートを手動で開けて周遊道に乗る。草原の中を行くと
寒立馬が三頭立っていて撮影。尻屋崎は芝の広々とした丘が緩やかに海に傾斜し、その中
に灯台が立つ、なかなか素晴らしいところ。
尻屋崎灯台
しかしいたる所に馬糞が在り寝転ぶわけにはいかない。前の海に苫小牧に向かう
フェリーが見え、その先に恵山が見える。左手は大間岬からの海岸が連なり見え、恐山も
よく見える。むつ市街の辺りは、海と区別がつかないほど低く、恐山は島かと思う。
岬を周回し太平洋側のゲートを出て尻屋市街と港を廻りk6に乗る。往路を戻り、野牛浜
からk172に入り内陸へ向かう。k248との出合でリスの死骸を見つけるがこの後も何度か
見つかる。K248は林の中を直線で走り抜けて変化が無い、左手は防衛省の広い施設が有り
林で目隠しされているようだ。ヒバ埋没林に寄り、少し走るとR338と出合い乗り換える。
ここからコースの左手は、東京電力と東北電力の社有地と看板をつけたフェンスが延々と
続き、林で囲われ中を窺い知れない。面積は小さな市ぐらいのあるのではないかと思う。
これまでもツーリングでいくつか原発を見たがこれほど広大で厳重なのは無かった。
原発を過ぎるとコースは海沿いになり、太平洋を見ながら南下し六ヶ所村に入り泊漁港に
寄る。天気が良いので水平線が青く美しい、太平洋は広い。さらに南下し、原子燃料
サイクル施設を見ながらR338の旧道(海沿)を走り、むつ小川原港に寄る。原発施設の一部
だからか立派な埠頭しかし小船一つ停泊していない、周りには倉庫も何も無い。港の南部
には白い砂浜の海岸が直線に続く、すごい。
むつ小川原港横の砂浜
R338に戻り湖が点在する中をしばらく走ると高瀬川で、案内に従いk170に入る。道の駅
「みさわ」に寄る、
ここには斗南藩記念館が併設されているがパス。更に南下し市民の森公園に向かう、
公園を通り抜け小川原湖に沿って走ると小川原湖畔キャンプ場に到る、全てオート
キャンプ対応サイトになっている。幕営手続きを済ませ湖に面した快適サイトに設営、
正面には湖越しに八甲田山その左手に十和田の山々が美しい。設営が済むと背後の丘陵に
有る温泉に徒歩で出かける。サイトに戻りビールを飲み寛ぎながら、三沢基地が隣で訓練
飛行のF15が絶えず離着陸を繰り返しているのを飽きずに眺めていた、騒音はあまり気に
なら
ない。夕暮れ時は、八甲田や十和田の山が紫に染まり夕陽が沈むまで眺めていた。
北リアスに沿って
9日 7:40 出発、晴。
今朝の八甲田山や十和田の山々も美しい。湖畔沿いを走り北西からk8で三沢市街に入る、
地図で確認せずに出発したため、えらく遠回りになった。キャンプ場から東に走り海岸
沿いのR338を走るのが正解。k10・k8と迷走しながら何とか市街を南に抜ける、k8で
田園地帯を南下し東北本線と並走すると間もなくR45に出合う。R45を東に走りR338と
の合流点を直進し、k283で百石に向かい漁港から太平洋を眺める、北太平洋はどこで
見ても広く青が美しい。百石漁港からk19に乗る、広い幹線道路。走り出すとすぐ給油、
k19の沿線は八戸の郊外工業地帯という趣の風景、その流れのまま八戸の港湾地帯に到り、
フェリーターミナルから八太郎大橋・八戸大橋と市街をパスする。橋は、かなりの高さが
あり交通量も少なく市街を見下ろす絶好点、家並みの向うにはるか十和田の山まで見える。
白銀からk1に乗り八戸線と並走、八戸漁港から太平洋に沿って葦毛崎に到る。駐車場から
展望台に登り海を眺める、灯台は道路を隔てた林の奥の高台に建っている、背の高い
美しい灯台、撮影。
葦毛崎灯台
葦毛崎からの種差海岸は断崖と砂浜の美しい海岸線、コースは高台を走るので眺望も良好。
階上で内陸のR45を少し走り、角浜からk247に乗り海岸沿いを走る、小さな集落が次々現れ
軒を掠めて走る、玉川からR45を走り海と八戸線から離れる。久慈の手前で北侍浜に
寄る、キャンプ場を見るが海水浴のためのサイト。岩場に囲まれた小さな入り江を高い防波堤で
囲んだ小さな漁港が海水プールになっている。地道からk279を走り地下水族科学館の
前から海沿いの地道を走り夏井でR45と合流し久慈に到達。久慈からk268で海岸線を
走る、断崖下のコースで道は狭く、カーブと小さなトンネルの連続。小袖は日本最北の
海女漁の地、海女センターが有り寄ろうかと思ったが昼時、ショーは期待できないので
パス。小袖からは細い山道を走り野田に抜ける。R45は三陸鉄道北リアス線の高架に
沿って走る。玉川でキャンプ場と西行屋敷跡に寄るため三陸鉄道の高架を潜る、鉄道は
結構高いところを走っており、玉川駅にも寄るが急坂を登った高台にある。再びR45を
走り譜代からk44に乗り、キャンプ場に寄る砂浜の素晴らしいところだが、海水浴のための
サイト。きつい坂を急カーブで黒崎に登りキャンプ場を視察、松林の中のサイトは
日帰りの小学生の団体が走り回っているが夜は一人、山中の林の中で一人ではと考える。
国民宿舎を見てから決めるかと岬に向かう。国民宿舎の駐車場に停める、奥の広い駐車場
では、大勢が駐車場一杯に昆布を並べている。不思議な光景と首を傾げながら岬に廻る、
岬からの眺望は絶景、海に張られ定置網の作り出す模様が綺麗だし、灯台も風情がある。
国民宿舎に戻ると、本日休館の看板、ウソ、温泉にも入れないし、夜は半島が無人になる
のか、幕営はパス。休館では駐車場に昆布を並べても問題ないと納得。先に進み北山崎に
寄る、国道からの進入路の入口がゴルフ場の入口みたい。きれいなコースを走り駐車場に
到達、ゲートがありその中に宿舎や土産店、食堂が並んでいる。泊る気がしないし岬に
行く気もなくなった、国道に戻る。再び崖の上をカーブとトンネルで走り抜け、下った
ところが明戸浜、岬に挟まれ奥まった小さな入り江の浜。道の横に小さなキャンプ場が
あり、サイトの先は松林でその向こうに砂浜が広がる海水浴のキャンプ場だが、草の
サイトが快適そう。隣の総合運動公園の事務所で幕営手続きをする、設営を済ませた後
教わったコースを走り、海辺の断崖に建つホテルの横から急な坂道を登り田野畑駅近くの
スーパーに向かい食料調達。サイトに戻ってビールを飲みながら寛ぐ。暗くなると車も
走らず静かなサイト、夜に近所の若者が車やバイクでやって来てしばらく騒いでいたのに
は困ったが。
リアス海岸の台地を走る
10日 7:35 出発、晴。
k44に乗り急坂を登り昨日のスーパーの前を走り、田野畑駅下に下る、三陸鉄道の高架駅を
見上げ再びカーブとトンネルで崖を貫く。島越に下り、高架駅の下を潜り内陸に向かう。
三陸鉄道は、この辺りではほとんどトンネルを走り、抜け出た小さな入り江の小集落に
高架駅がある、見上げるほど高いところを走っている。島越から急なカーブの繰り返しで
内陸部に登りR45に出る、台地の上は高原状で海の傍とは思えない山の中。時々渡る橋は、
山の中でもあまり出会わない深い谷に架かっており、見下ろす谷間には木が密生していて
川が見えない、さすがにリアス海岸の台地上を走っていると実感。鵜の巣断崖に寄る。
駐車場から林の中を少し歩くと、切り立った断崖に行き当たる。右も左も大断崖が続く、
はるか下の波打ち際に遊歩道があり小さなトンネルも見える。三陸海岸は断崖を巡る
遊歩道が整備されている、今日のような好天に歩くのは素晴らしいだろう。
鵜の巣断崖から
R45に戻り、小本から崖に上りトンネルを抜けたところが熊之鼻、旧道を少し登った
展望台の眺望が良く、小本の集落からその先の断崖が美しい。
熊之鼻展望台から
再びR45で内陸を走り、道の駅「たろう」を過ぎて真崎展望台に寄る。駐車場からの海岸
沿いの遊歩道は落石で通行止め、神社の赤鳥居を潜り参道を行くがこちらも荒れている。
登るとレストハウス跡と灯台があり、レストハウスの屋上が展望台になっているが階段の
手すりは朽ち果ており、立ち入り禁止のロープが張ってある。周囲の立木も手入がされて
なく、展望台からでも眺望は利かない。海沿いの地道を走り田老の港に出る、港に沿って
田老郊外に抜けR45と出合い給油、R45を走り小さなトンネルをいくつか抜けて、崎山
から県道を浄土ヶ浜に向かう、細い山道に苦労して海岸に出ると鍬ヶ崎で浄土ヶ浜への
入口の漁港。浄土ヶ浜は想像していたよりも規模が小さく期待はずれ、一巡り見物して
鍬ヶ崎に戻り県道を宮古に向かう。宮古からR45を宮古湾沿いに津軽石に到り、k41に
乗り重茂半島に向かい宮古湾を左に見ながら快走、白浜から山中に入りカーブと急坂の
繰り返しで半島を横切る、途中の小道で姉吉に到る。小道に入ると左右に民家が点在し
ここが姉吉の集落らしい、更に下るとキャンプ場が林の中にある、手続きは先程の集落の
一軒で行うようにとの案内。近くに民家も商店も無く一人では、パス。キャンプ場から
すぐの処に姉吉漁港、岸壁だけの漁港で民家は無く用具小屋があるのみ。ここから本州
最東端の魹ヶ崎への遊歩道があるが、往復2時間は宿泊しないときつい、パス。復路で
集落に民宿を見つけて、宿泊すると魹ヶ崎に行けると考えたが断念。k41に戻り海に沿った
崖上を、小さなカーブと急な坂で走る、海のすぐ傍を走っているのに海が見え無い山の中。
山田湾奥に下り、湾沿いに走りR45に出会う。山田湾は養殖筏がたくさん浮ぶ、波静かな
広い湾。山田市街は海沿いのR45で抜け、船越半島に向かう。船越のキャンプ場を見るが、
水泳シーズンが終わり閉鎖したようだ、後で聞くと一般のキャンパーは温泉から少し奥の
船越家族旅行村のオートサイトを利用するとのこと。傍の三陸温泉に宿泊手続き後、大釜
崎を目指し細い地道を走るが、行止から岬へのアプローチが分からない、観光地ではなく
釣りのスポットのようだ。この半島は松茸の産地で、今年は遅れているがシーズンは大変
らしい。温泉は日帰り入浴が中心のようで、宿泊は民宿のような雰囲気で料理の美味しい
宿だった。
南リアスに沿って
11日 7:55 出発、曇。
R45で北上山地が海まで迫る海岸沿いを吉里吉里に向かい、k231で小さな半島を抜け
大槌港に出る。港は、海まで迫る北上山地とその尾根が伸びた半島に囲まれた、波静かな
小さな入り江、中央に浮かぶ蓬莱島に渡ると山の湖に立っているような風景。港の周囲は
数メートルの防潮堤で囲まれ岸壁に建つと威圧感がすごい。港からk231で海沿いを走り、
R45を少し走って両石から内陸に向かうk242に乗る。山田線に沿ったコースは、入口は
工事用トラックが多いが、峠に向かうと独走となる。小雨の降り出した峠から、カーブの
連続で一息に下り釜石に到りR283に出合う。すぐにR45に乗り換え、郊外の崖を上り
大観音の背中を見ながら海沿いを走る。雨が後ろから追いかけてくるので三つの半島
巡りをパスして、長いもの二つを含むトンネル群を貫いてR45で三陸に到る。三陸から
k9で三陸鉄道南リアス線に沿って綾里半島を走る、もっとも鉄道はほとんどトンネルで
見えないのだが。k9は海沿いに出たと思うとすぐに内陸に向かい、狭い山道を連続する
カーブで抜けて、養殖筏の浮かぶ湾を目指してカーブを繰り返し下り綾里に到る。三陸
鉄道に沿って峠を越え田浜に抜け、しばらく海沿いを走り再び峠を越え蛸の裏に出る。
蛸の裏から尾崎岬に向かうが、キャンプ場から先は未舗装の上、細い地道で木が繁り
何も見えない。苦労して元のk9に戻り少し走ると雨が、道端に停止し雨具を着用、ついに
雨に捕まってしまった。大船渡湾に沿って北上し大船渡に到りR45に合流して陸前高田に
向かう、末崎半島や広田半島は来年に巡ることにする(よもや来年が無いとは思いもしない)。
雨の中を陸前高田駅に到達、駅の駐輪場で今後のコースを検討し気仙沼も来年にして
一関で宿泊することにした。市内で給油後R343を内陸に向かい、すぐに北上山地に入る。
交通量の少ない深い山道をひたすら西に向かい直進する、雨さえ降っていなければ快適
コース、ループ橋を渡りトンネルで笹ノ田峠をパスし、摺沢に到る。摺沢で国道は北上
して別れて行き、コースはk19に乗り換え大船渡線に沿ってさらに西進。猊鼻渓に寄るが
雨で見物はパス、一関に直行する。駅前のホテルに宿泊手続きして、駅に出かけ食料を
調達しビールを飲みながら雨に濡れた衣服や装備の手入をし、明日からのコースの検討を
する。
敦賀へ
9/1日 9:00 出発、晴。
塩田八幡に向かい、無事をお願いして武田尾に出る。新名神道工事のため走りにくい。
県道k33で西谷に出て、k68・日生中央・k604・ 一庫ダム・k106と走り、能勢で給油後
R477を走り、本来予定の一つ手前の府道f731からR372に入ってしまう。亀岡の手前
から地道を走り、R9に出て八木に到り八木駅で休憩後R477に乗る。周山を抜け常照皇寺
の傍で休憩、昼食を摂った後敦賀のホテルに予約。出発前にアクセスすると満室とのこと、
敦賀の近くで幕営でもするかと出発して来たがキャンセルでもあったようだ、出掛けから
ラッキー。片波で左折するコースを間違い八丁に迷走する、抜けられると前進したが
ひどい高低差のダートで困難する。河原でシカを見かけたりして進むが断念。元の場所に
引き返し大布施から予定のf38に乗り、広河原からf110に乗る、急なカーブときつい坂で
走り辛く、時間のかかる狭いコースで峠を越える。その先は、ここが京都市内かと思う
ような山奥で、数軒の集落が時々現れる川沿いのコース。川に沿って細いコースを
ゆっくり下るとR367に出会う、鯖街道と呼ばれ若狭と京を結ぶ由緒ある道。安曇川沿いの
走り易いコースで、今日は通行車も少ない。R303に出会い琵琶湖に向かう、敦賀に向かう
には、次ぎにR161に乗り換えるが、田圃の中を貫く高架を見て専用道路かどうか分からず
k335を走る。こちらはR161の旧道のようで町並みを縫って走る。マキノでR161に乗り
疋田でR8と合流、道路がさらに混み合う。敦賀市街の入口でR8はバイパスと変わるので
一般道に下りるが、バイパスは専用道ではないようだ。再度バイパスに乗り郊外を抜け
フェリー乗場に到る。乗船手続きをするが秋田行のバイクは満席、明日のキャンセル待ち
を勧められる。海沿いの地道で敦賀駅前に戻り、ホテルにチェックイン。近くのスーパー
で飲み物と食料を調達して、部屋でビールを飲みながら明日のフェリーに乗船できない
場合の対策を検討する、しかし馬鹿らしいので明日になってから考えることにして、寛ぐ。
2日 8:00 出発、晴、暑い。
敦賀港沿いにフェリー乗場に向かい、乗船手続き。結構バイクが多い、新潟や苫小牧に
向かうライダーが多いようで、秋田下船の列には数台並んでいるだけ。駐車場は炎天下で
暑い、乗船まで待合室で待機。9:30乗船、船室は半分程度の入り。9:55出航。
男鹿半島
3日 5:45 出発、晴。
5:45に下船、そのまま走り出す。秋田港は薄暗い、一月前北海道を走っている時は
とっくに夜が明けていたのに。港沿いの地道を走りk56に乗る、海沿いの広い道路だが
通行車両は少ない、早朝のせいか。天王温泉でR101に合流、海岸から離れる。脇本から
海岸沿いのk59を走りおがに到る、大きななまはげが道端に立っている。港のほうに廻り
石油備蓄基地を見て、強い風の中を走り鵜ノ崎海岸に到る。美しい海岸線が続き海の
きれいな処、休憩。そこから断崖に沿って走る、門前で前方の山の中腹に大きなお寺が
見える、コースは急カーブを繰り返しお寺の裏山に登る。そこに駐車場と小さな公園が
ある、ちょうど雨が降りそうなのでトイレ休憩。ここは五社堂への入口になっており、
下の長楽寺からの参道の途中である。五社堂はなまはげ伝説由来の場所と、入口の案内
には書かれていた。小一時間、驟雨をやり過ごし出発。男鹿半島西岸の崖上を北上する
快適コース、天候不順と燃料の残量が問題。下船時から燃料が少ないのは気になっていた
が早朝でスタンドが開いていないためそのまま走り出した、しかし燃料に不安が出てきた、
入道崎に行くより給油を優先しないと危ない。水族館を過ぎ戸賀からk59で山の中を
男鹿温泉に向かい、路肩で看板の調整をしている男性にスタンドを訊ねると、少し先との
こと。給油後温泉に戻りk55で入道崎に、岬は草原状で見晴らしは良い、乗ってきた
フェリーが目の前を苫小牧に向かっている。快晴で暑い、灯台を撮影。仙台のライダーと話す。
入道崎
k55を引き返し、牧野でR101に乗り換え、これが国道かと思う。夕陽温泉に寄り、メロン
ロードと名付けられた農道を走る。防砂林に囲われた砂丘地帯の農地を走り、案内に従い
日本一高い砂丘丸山を探しに行くが見つけられなかった。R101を走り砂丘温泉
「ゆめろん」の先から農道に入り、再びメロンロードを走り八竜でR7に乗る。八竜は能代
郊外でホームセンターや量販店などが並んでいる、能代の中心地で空模様が怪しくなり
雨が降りだす、傍のジャスコで雨宿りと昼食休憩、今後を検討する。天気予報では、秋田
北部は午後から雨、現に外は強い雨、幕営はあきらめ秋田に戻り宿泊することに決定。
霧雨状態になったので出発。風の松原からR7を走り、森岳温泉から石倉山のキャンプ場を
見に行く、入口が判りにくく迷走する、あまり手入れがされていないようだし、熊の
恐れもありそう、断念。高速沿いの地道を走り、k37からR7に乗り道の駅「ことおか」で
休憩。再び走り出し北緯40度線の案内などを見て、R7をひたすら走り上飯島からk56に
入り、フェリーターミナルに寄り運航スケジュールを入手。K56で市内を走り秋田駅前に
到る、しかし宿舎は反対側の東口、線路を渡るのに苦労する。あげくに宿舎は再開発
ビルの2Fがフロント、駐輪場も無く駅前駐輪場に停めることになり、荷物の運搬に苦労
する。
白神山地に沿って
4日 8:10 出発、晴。
東側から駅を迂回し、k62に出て千秋公園から駅前でk26に乗りR7に出会う。フェリー
ターミナルに迂回し昨日のコースを辿り、天王からR101を経て男鹿市に入るとすぐ
k42に乗り換える。整備された県道で干拓地を直線で突っ切る、ほとんどの車両がこちらに
入る。能代海岸を走るため五明光橋を渡りR101に乗り換え、砂丘温泉「ゆめろん」から
釜谷に到りメロンロードを走る。前方の風車が並んで見える方向に農道を入るが、海岸に
出る道が見つからない。砂丘のすぐ向うに風車が見えているのに出ることができず断念、
R7に出て風の松原から能代中心に出てR101を走る。燃料が危ないが米代川を渡って
からの給油とする、しかしスタンドが無い、マックスバリューにセルフがあるがパスする。
しかし2㎞程でガス欠、暑い中バイクを押すことになり、汗みずくでマックスバリューに
戻りセルフで給油、セルフ給油を学習できた。能代からR101は内陸を走る、八峰町に
入ると農地の中を五能線と並走、白神山地がその奥に聳える、ここから白神山地の裾野を
海沿いに走る。鹿の浦展望所で休憩、海に突き出した高台で日本海が広い。五能線を
リゾート白神が能代方向に走る、農地の中を走るからいつまでも見えている。八森は
手前から旧道に入り市街を走る。滝ノ間海岸から湯っこランドの前を通り岩館も旧道で
抜け、道の駅「はちもり」をパスし須郷岬に寄る、ここから青森県。海沿いで十二湖駅に
到る、k282で十二湖に向かいリフレッシュ村を訪ねる。ブナの明るい林に囲まれた良い
環境のキャンプ場で施設も良さそうな快適サイト、料金が1,600円であまりにも高いので
断念(この後のツーリングで2,000円以上のサイトで幕営することが何度もある、ここでも
幕営しておけば良かった)。帰路はアオーネ白神の方を廻りR101に戻る。
五能線十二湖付近
沢辺で小さな峠を越える時、道路に猿の群れが現れる。キャンプ場は無いがウェスパ
椿山にも寄ってみる、家族連れのリゾート施設。深浦の手前の八森町民の森を訪ねる、
スキー場奥の山の中で一人では心細い、1,500円も痛いパス。深浦市街を通過し行合崎の
キャンプ場を訪ねる、海岸に広がる海水浴客のための草原のサイト。天気も良く夕陽が
期待できるが、駐車場からサイトへ下る階段の往復はきつい1,500円も痛い、パス。
道の駅「ふかうら」で休憩後、千畳敷に寄る。海の眺望が素晴らしい、背後を振り返ると
岩木山が見え絶好の観光スポット。土産物屋や民宿の看板もいくつか架かっているが、
シーズンオフで何か裏寂れたイメージが漂い気が進まない、パス、鯵ヶ沢で宿泊と決定。
鯵ヶ沢に向かい山手のバイパスを走っていると民宿の看板、無視して先を急ぐ、バイパス
の走路が海側に変り信号待ち、目の前に件の民宿の看板がある。一応当たってみるかと
信号を右折して赤石市街に戻る。民宿で尋ねると宿泊可、料理の美味しい宿だった。
津軽半島
5日 7:40 出発、晴。
R101を走りすぐに旧道に入り鯵ヶ沢の市街から港を廻り、郊外でバイパスと合流する
その手前の跨線橋の上から岩木山がよく見える、山頂に少し雲が架かるが全体が美しく
見える。この先からコースは津軽平野に向かう、少し走るとR101と別れメロンロードと
呼ばれる農道を北上。池や湿地ばかりの荒地の中を走る、背中には何時までも岩木山が
見えている、このコースは逆行する方が楽しいようだ。ほとんど直線に北上しk12と
合流すると十三湖、小休憩の後R339に乗り海岸を走り、析戸から砂浜沿いの整備された
快適な地道で権現崎を目指すが崖崩れで通行止めの案内、海越しに遠く岩木山が見える
下前漁港から引き返す。k111で峠を越え小泊港に出て小泊市街を抜けてR339に乗る、
コースはかなりきつい登りで峠を越える。道の駅「こどまり」で休憩、峠の中腹で海の
見晴らしが素晴らしい。再び海沿いを走り、萱部から山越えとなり急カーブの連続で
眺瞰台に到る、霧が流れたり霞が架かったりで眺望は今ひとつ。下りもカーブの連続、
通行量が少ないから走れるが大変なコースを下ると竜飛岬の台地上に出る。青函海峡
トンネル記念館などが有り龍飛崎への入口。土産物屋が並ぶ台地のコースを灯台に向かう、
龍飛崎はさすがに観光客が多い、駐車場には団体バスも数台来ている、灯台からしばらく
北海道を眺める。岬の台地から下の龍飛漁港に向かう、国道は有名な階段で結んでいるが
バイクでは、地道をかなり迂回する。階段国道の上部は観光客で一杯だったが、下には
誰もいない。よほど注意しないと判り辛い国道の入口に駐車し、普通の家の隙間を抜けて
少し登ると階段の始まり。
国道入口
階段国道
撮影して再出発。三厩の手前でR339からR280に国道の名称が変わる処に義経寺があり、
その海岸のキャンプサイトは快適そうである。三厩手前で給油し、三厩市街から今別
市街を海沿いの旧道で走り、今別郊外で海岸に寄って来たR280に合流し、高野崎に到る。
駐車場から芝のキャンプ場を歩き灯台に行き、その下の岩場を眺める。
高野崎灯台
高野崎
再び断崖の海岸美を見ながら走り、赤根沢の赤岩を見物した後北海道を眺めながら陸奥
湾に回り込み平舘灯台に到達。対岸の下北半島が間近に見える、幕末のお台場跡の整備
された親水海岸、オートキャンプ場も併設されている。
陸奥湾沿いを南下、蟹田漁港に寄り脇野沢と結ぶフェリーを眺める。これからどこを
周るか検討する、今日は青森での宿泊予約済み時間的余裕があり天候も良い、周辺には
古代遺跡がたくさんあるが三内丸山遺跡の見学に決定。陸奥湾に沿い出発、少し走ると
蓬生から内陸を走る新道と別れ海沿のR280旧道を走る。小さな漁村が連続する細い国道
だが、通過する集落には寂れた感じがない。油川から海沿いを青森市街に向かう旧道と
別れ、新道を目指して内陸に向かうが地道を迷走する。何とかR7に出て津軽新城でR7
バイパスに入り三内丸山遺跡の案内に従い走る。三内墓苑に迷い込み客待ちのタクシーの
運転手に遺跡へのコースを尋ねる、親切に教えてもらう。教わったとおり走り遺跡に至る、
見学後遺跡前の道路からR7を経て青森駅前。ホテルにチェックイン。
陸奥湾に沿って
6日 7:55 出発、晴。
市内を抜け合浦公園からR4に出てすぐにk259に乗り換え、海沿いを走り再びR4と合流
してすぐ浅虫温泉に到る。R4をしばらく走りk9に入り夏泊半島周回コースに乗る、山の
中を茂浦漁港に出てさらに細い急な坂道で峠を越え観音崎に出る。ここからは海岸沿いを
快走して夏泊崎に向かう、手前から大島が見えてくる。夏泊崎からは椿海岸を走る,下北
半島がよく見える。半島の付け根は、砂州のように低く海との区別が付けにくい、丘の
上にたくさんの風車が並んでいるのが見える。鼻繰崎から地道で白砂の海岸を廻り、小湊
漁港から東北本線を跨線橋で渡りR4に乗る。野辺地の手前から県道に入り、市街を
北野辺地に抜けR279に乗り、十符ヶ浦で休憩。
休憩後、下北半島周回開始、陸奥湾に沿ってひたすら北上。左手は砂浜が続き右手は低い
丘陵地が続く。横浜の手前から国道は市街を迂回する、k179に直進し横浜市街通り抜け
再びR279を北進。むつ市の中心はk176に乗り港沿いでパスし、R338に合流して大湊に
到る。大湊市街を走り抜けると海自航空隊があり、入口に展示してあるヘリを撮影。少し
先で給油、走り出すとすぐに空模様が怪しくなって行く手に黒雲が広がる。降り始めたの
でバス停に避難すると共に驟雨が襲って来る、この辺りだけ降っており周囲の空は明るい。
しばらく待つと雨は上がり再び陸奥湾に沿って走る、津軽半島や海がきれいだし道も
空いていて快適コース、しかし単調すぎて飽きてきた。津軽半島の付け根も平で低く
海と陸の区別が付けにくい。脇野沢に到達、北海岬に行くか迷う、近場で宿泊できれば行く
ことにしてR338を進む、コース左右の木の枝をリスが飛び回っているのに出会う。道の駅
「わきのさわ」の温泉に泊まるかと期待したが温泉は休館。リフレッシュセンターには、
コテージはあるがテントサイトは無い。前進することにして、山の中を走るとすぐに
猿の小さな群れに会う、有名な北限の猿。道の駅の隣は野猿公苑になっている。さらに
カーブが連続する山の中を走り、仏ヶ浦に到達。空模様が怪しいので、見物に降りるか
どうか迷う、見物から戻って来た男性に出かける価値は有りますかと尋ねると、折角
来られたのだから行かれた方が良いですよとの返事。駐車場から階段状の道を下りる、
下に着くと驟雨がやって来て慌ててトイレに避難、ここしか雨宿りする場所は無い。雨の
中を遊覧船がやって来て数組の観光客が上陸し、しばらく見物すると離れて行った。雨
上がり後、奇岩を見て廻り、駐車場に戻る。走り出すとすぐに仏ヶ浦展望台があり、
見下ろす景色はなかなかのもの、下よりもいい場所かも。また雨が来そうな空模様、
小雨が降り出し道端で雨具着用。急な下りで福浦に、集落を廻り民宿を探すが見つからず。
さらに前進、磯谷の集落に入ると民宿の看板、訊ねてみると宿泊可、荷物を降ろすと
すぐに大雨。民宿は大きな漁師の家で土地の有力者のようだ。宿泊者は工事関係者が中心、
週末には釣り客の利用も多いようだ。食事が美味しい民宿だった。
大間崎
7日 8:30 出発、晴。
R338は昨日の雨で崖崩れ、通行止めと有線で朝から流れている。7時半頃に片側通行可と
流れる。出発、願掛岩の手前で崩れている。ここのキャンプ場は、高台の芝のサイトで、
海を見下ろし夕陽が美しそう。天気がよければ昨日は絶対ここで幕営したと思う。願掛岩
を過ぎると佐井の市街を通り抜け、小さな漁港を繋いで走る。昨日はよほどの豪雨だった
のか、R338で渡る小さな川は、橋桁に引っかかった流木のため水が溢れ出している。少し
大きな川は茶色の濁流で、河口付近の海は沖まで茶色の扇状に広がっている。フェリー
ターミナルから大間市街を抜けて大間崎に到る。風が強い岬はテトラが並んだ低い海岸で
展望台が設置されている、観光客は数組だけ。目の前の島に大間崎灯台が立ち、その先に
函館の市街が見える、雨上がりのため函館のビルや建物が一づつ鮮明に見える。龍飛岬や
明日向かう予定の尻屋崎もすぐ間近に見える。かもめ食堂横のキャンプ場は、草の平地で
快適そうなサイト。しばらく眺めを楽しみ津軽海峡に沿って出発、函館から恵山までの
海岸線を見ながら走る。R279と合流し丘の上を走る、天気もよく交通量も少なく快走。
山の中を走っているかと錯覚するようなカーブの連続で下ると大畑市街。大畑川を渡り
名のみ残る大畑駅に到る、駅前からk4で農地が続く内陸に向かう。
恐山
横を流れる大畑川は昨夜の雨で濁流、流木もたくさん引っかかっている。山の中に入り
本来なら美しい渓谷沿いを走ると薬研温泉。キャンプ場を視察後恐山に向かう、k4は深い
山の中をカーブの連続で高度を上げ、通行車はほとんど無く森林の中の独走。峠を越え
宇曽利山湖が見え始めた小さなカーブを曲がると、道路上を熊が歩いている。ここまで
道の片側はどちらかが崖になっていた、しかしここは左右が笹原の林になっている、熊は
慌てて左の林に駆け込んだ。あまりのことで撮影することも失念した、こちらも慌てて
しまった。興奮冷め止まぬまま外輪山を下り、硫黄の香りのする恐山に到る。恐山は
さすがに観光客が多い、観光客に混ざり寺内を巡った後、給油ためむつ市に向かう。外輪
山をきつい坂で越える、そこからは高原状の林の中をゆっくり下り、むつ市の郊外に到る。
ようやく見つけたスタンドで給油し、近くのスーパーで食料を調達。帰路も熊との出会い
に期待したが、会えなかった。外輪山から見た恐山の荒涼とした風景はなかなかのもの。
薬研に戻り幕営の手続き、芝の広々としたフラットの快適サイト、利用者はほとんど
いない。(今なら絶対に連泊してここをベースに下北半島ツーリングをしている、この頃は
毎日移動しており朝夕の設営・撤収作業だけでも無駄)。設営後ビールを持ってキャンプ場
隣の旅館に行く、三軒ほどある中で会社の保養所らしき旅館で訊ねると入浴可。温泉に
浸かり休憩所で寛ぐが汗が引かない、今年は北海道も東北も暑いがクーラーなど設置して
いない、地元の人も閉口している。サイトに戻り寛いでいると、隣のサイトに連泊して
いる仙台のキャンパーがやって来て話す。昨日大湊ですれ違ったとのこと、彼は軽トラに
バイクを積み込んで走っているらしい。熊を目撃したと話すとキャンプ場近所には
カモシカも出没するとのこと。
尻屋崎
8日 8:10 出発、晴。
k4を引き返す、並走する川は清流に戻り、渓谷美を取り戻している。大畑駅前から
R279の旧道を海沿いに走り、関根から広々とした荒地の中のk266に乗り換え、蒲野沢で
k6に合流。進路前方の丘には風車が並んでいる。k6は海岸の低い丘を走り、緑の北海道と
海の青のコントラストが好天の光りに美しい。セメント工場がありトラックが往来するが、
快適コース。尻屋崎に入るのはゲートを手動で開けて周遊道に乗る。草原の中を行くと
寒立馬が三頭立っていて撮影。尻屋崎は芝の広々とした丘が緩やかに海に傾斜し、その中
に灯台が立つ、なかなか素晴らしいところ。
尻屋崎灯台
しかしいたる所に馬糞が在り寝転ぶわけにはいかない。前の海に苫小牧に向かう
フェリーが見え、その先に恵山が見える。左手は大間岬からの海岸が連なり見え、恐山も
よく見える。むつ市街の辺りは、海と区別がつかないほど低く、恐山は島かと思う。
岬を周回し太平洋側のゲートを出て尻屋市街と港を廻りk6に乗る。往路を戻り、野牛浜
からk172に入り内陸へ向かう。k248との出合でリスの死骸を見つけるがこの後も何度か
見つかる。K248は林の中を直線で走り抜けて変化が無い、左手は防衛省の広い施設が有り
林で目隠しされているようだ。ヒバ埋没林に寄り、少し走るとR338と出合い乗り換える。
ここからコースの左手は、東京電力と東北電力の社有地と看板をつけたフェンスが延々と
続き、林で囲われ中を窺い知れない。面積は小さな市ぐらいのあるのではないかと思う。
これまでもツーリングでいくつか原発を見たがこれほど広大で厳重なのは無かった。
原発を過ぎるとコースは海沿いになり、太平洋を見ながら南下し六ヶ所村に入り泊漁港に
寄る。天気が良いので水平線が青く美しい、太平洋は広い。さらに南下し、原子燃料
サイクル施設を見ながらR338の旧道(海沿)を走り、むつ小川原港に寄る。原発施設の一部
だからか立派な埠頭しかし小船一つ停泊していない、周りには倉庫も何も無い。港の南部
には白い砂浜の海岸が直線に続く、すごい。
むつ小川原港横の砂浜
R338に戻り湖が点在する中をしばらく走ると高瀬川で、案内に従いk170に入る。道の駅
「みさわ」に寄る、
ここには斗南藩記念館が併設されているがパス。更に南下し市民の森公園に向かう、
公園を通り抜け小川原湖に沿って走ると小川原湖畔キャンプ場に到る、全てオート
キャンプ対応サイトになっている。幕営手続きを済ませ湖に面した快適サイトに設営、
正面には湖越しに八甲田山その左手に十和田の山々が美しい。設営が済むと背後の丘陵に
有る温泉に徒歩で出かける。サイトに戻りビールを飲み寛ぎながら、三沢基地が隣で訓練
飛行のF15が絶えず離着陸を繰り返しているのを飽きずに眺めていた、騒音はあまり気に
なら
ない。夕暮れ時は、八甲田や十和田の山が紫に染まり夕陽が沈むまで眺めていた。
北リアスに沿って
9日 7:40 出発、晴。
今朝の八甲田山や十和田の山々も美しい。湖畔沿いを走り北西からk8で三沢市街に入る、
地図で確認せずに出発したため、えらく遠回りになった。キャンプ場から東に走り海岸
沿いのR338を走るのが正解。k10・k8と迷走しながら何とか市街を南に抜ける、k8で
田園地帯を南下し東北本線と並走すると間もなくR45に出合う。R45を東に走りR338と
の合流点を直進し、k283で百石に向かい漁港から太平洋を眺める、北太平洋はどこで
見ても広く青が美しい。百石漁港からk19に乗る、広い幹線道路。走り出すとすぐ給油、
k19の沿線は八戸の郊外工業地帯という趣の風景、その流れのまま八戸の港湾地帯に到り、
フェリーターミナルから八太郎大橋・八戸大橋と市街をパスする。橋は、かなりの高さが
あり交通量も少なく市街を見下ろす絶好点、家並みの向うにはるか十和田の山まで見える。
白銀からk1に乗り八戸線と並走、八戸漁港から太平洋に沿って葦毛崎に到る。駐車場から
展望台に登り海を眺める、灯台は道路を隔てた林の奥の高台に建っている、背の高い
美しい灯台、撮影。
葦毛崎灯台
葦毛崎からの種差海岸は断崖と砂浜の美しい海岸線、コースは高台を走るので眺望も良好。
階上で内陸のR45を少し走り、角浜からk247に乗り海岸沿いを走る、小さな集落が次々現れ
軒を掠めて走る、玉川からR45を走り海と八戸線から離れる。久慈の手前で北侍浜に
寄る、キャンプ場を見るが海水浴のためのサイト。岩場に囲まれた小さな入り江を高い防波堤で
囲んだ小さな漁港が海水プールになっている。地道からk279を走り地下水族科学館の
前から海沿いの地道を走り夏井でR45と合流し久慈に到達。久慈からk268で海岸線を
走る、断崖下のコースで道は狭く、カーブと小さなトンネルの連続。小袖は日本最北の
海女漁の地、海女センターが有り寄ろうかと思ったが昼時、ショーは期待できないので
パス。小袖からは細い山道を走り野田に抜ける。R45は三陸鉄道北リアス線の高架に
沿って走る。玉川でキャンプ場と西行屋敷跡に寄るため三陸鉄道の高架を潜る、鉄道は
結構高いところを走っており、玉川駅にも寄るが急坂を登った高台にある。再びR45を
走り譜代からk44に乗り、キャンプ場に寄る砂浜の素晴らしいところだが、海水浴のための
サイト。きつい坂を急カーブで黒崎に登りキャンプ場を視察、松林の中のサイトは
日帰りの小学生の団体が走り回っているが夜は一人、山中の林の中で一人ではと考える。
国民宿舎を見てから決めるかと岬に向かう。国民宿舎の駐車場に停める、奥の広い駐車場
では、大勢が駐車場一杯に昆布を並べている。不思議な光景と首を傾げながら岬に廻る、
岬からの眺望は絶景、海に張られ定置網の作り出す模様が綺麗だし、灯台も風情がある。
国民宿舎に戻ると、本日休館の看板、ウソ、温泉にも入れないし、夜は半島が無人になる
のか、幕営はパス。休館では駐車場に昆布を並べても問題ないと納得。先に進み北山崎に
寄る、国道からの進入路の入口がゴルフ場の入口みたい。きれいなコースを走り駐車場に
到達、ゲートがありその中に宿舎や土産店、食堂が並んでいる。泊る気がしないし岬に
行く気もなくなった、国道に戻る。再び崖の上をカーブとトンネルで走り抜け、下った
ところが明戸浜、岬に挟まれ奥まった小さな入り江の浜。道の横に小さなキャンプ場が
あり、サイトの先は松林でその向こうに砂浜が広がる海水浴のキャンプ場だが、草の
サイトが快適そう。隣の総合運動公園の事務所で幕営手続きをする、設営を済ませた後
教わったコースを走り、海辺の断崖に建つホテルの横から急な坂道を登り田野畑駅近くの
スーパーに向かい食料調達。サイトに戻ってビールを飲みながら寛ぐ。暗くなると車も
走らず静かなサイト、夜に近所の若者が車やバイクでやって来てしばらく騒いでいたのに
は困ったが。
リアス海岸の台地を走る
10日 7:35 出発、晴。
k44に乗り急坂を登り昨日のスーパーの前を走り、田野畑駅下に下る、三陸鉄道の高架駅を
見上げ再びカーブとトンネルで崖を貫く。島越に下り、高架駅の下を潜り内陸に向かう。
三陸鉄道は、この辺りではほとんどトンネルを走り、抜け出た小さな入り江の小集落に
高架駅がある、見上げるほど高いところを走っている。島越から急なカーブの繰り返しで
内陸部に登りR45に出る、台地の上は高原状で海の傍とは思えない山の中。時々渡る橋は、
山の中でもあまり出会わない深い谷に架かっており、見下ろす谷間には木が密生していて
川が見えない、さすがにリアス海岸の台地上を走っていると実感。鵜の巣断崖に寄る。
駐車場から林の中を少し歩くと、切り立った断崖に行き当たる。右も左も大断崖が続く、
はるか下の波打ち際に遊歩道があり小さなトンネルも見える。三陸海岸は断崖を巡る
遊歩道が整備されている、今日のような好天に歩くのは素晴らしいだろう。
鵜の巣断崖から
R45に戻り、小本から崖に上りトンネルを抜けたところが熊之鼻、旧道を少し登った
展望台の眺望が良く、小本の集落からその先の断崖が美しい。
熊之鼻展望台から
再びR45で内陸を走り、道の駅「たろう」を過ぎて真崎展望台に寄る。駐車場からの海岸
沿いの遊歩道は落石で通行止め、神社の赤鳥居を潜り参道を行くがこちらも荒れている。
登るとレストハウス跡と灯台があり、レストハウスの屋上が展望台になっているが階段の
手すりは朽ち果ており、立ち入り禁止のロープが張ってある。周囲の立木も手入がされて
なく、展望台からでも眺望は利かない。海沿いの地道を走り田老の港に出る、港に沿って
田老郊外に抜けR45と出合い給油、R45を走り小さなトンネルをいくつか抜けて、崎山
から県道を浄土ヶ浜に向かう、細い山道に苦労して海岸に出ると鍬ヶ崎で浄土ヶ浜への
入口の漁港。浄土ヶ浜は想像していたよりも規模が小さく期待はずれ、一巡り見物して
鍬ヶ崎に戻り県道を宮古に向かう。宮古からR45を宮古湾沿いに津軽石に到り、k41に
乗り重茂半島に向かい宮古湾を左に見ながら快走、白浜から山中に入りカーブと急坂の
繰り返しで半島を横切る、途中の小道で姉吉に到る。小道に入ると左右に民家が点在し
ここが姉吉の集落らしい、更に下るとキャンプ場が林の中にある、手続きは先程の集落の
一軒で行うようにとの案内。近くに民家も商店も無く一人では、パス。キャンプ場から
すぐの処に姉吉漁港、岸壁だけの漁港で民家は無く用具小屋があるのみ。ここから本州
最東端の魹ヶ崎への遊歩道があるが、往復2時間は宿泊しないときつい、パス。復路で
集落に民宿を見つけて、宿泊すると魹ヶ崎に行けると考えたが断念。k41に戻り海に沿った
崖上を、小さなカーブと急な坂で走る、海のすぐ傍を走っているのに海が見え無い山の中。
山田湾奥に下り、湾沿いに走りR45に出会う。山田湾は養殖筏がたくさん浮ぶ、波静かな
広い湾。山田市街は海沿いのR45で抜け、船越半島に向かう。船越のキャンプ場を見るが、
水泳シーズンが終わり閉鎖したようだ、後で聞くと一般のキャンパーは温泉から少し奥の
船越家族旅行村のオートサイトを利用するとのこと。傍の三陸温泉に宿泊手続き後、大釜
崎を目指し細い地道を走るが、行止から岬へのアプローチが分からない、観光地ではなく
釣りのスポットのようだ。この半島は松茸の産地で、今年は遅れているがシーズンは大変
らしい。温泉は日帰り入浴が中心のようで、宿泊は民宿のような雰囲気で料理の美味しい
宿だった。
南リアスに沿って
11日 7:55 出発、曇。
R45で北上山地が海まで迫る海岸沿いを吉里吉里に向かい、k231で小さな半島を抜け
大槌港に出る。港は、海まで迫る北上山地とその尾根が伸びた半島に囲まれた、波静かな
小さな入り江、中央に浮かぶ蓬莱島に渡ると山の湖に立っているような風景。港の周囲は
数メートルの防潮堤で囲まれ岸壁に建つと威圧感がすごい。港からk231で海沿いを走り、
R45を少し走って両石から内陸に向かうk242に乗る。山田線に沿ったコースは、入口は
工事用トラックが多いが、峠に向かうと独走となる。小雨の降り出した峠から、カーブの
連続で一息に下り釜石に到りR283に出合う。すぐにR45に乗り換え、郊外の崖を上り
大観音の背中を見ながら海沿いを走る。雨が後ろから追いかけてくるので三つの半島
巡りをパスして、長いもの二つを含むトンネル群を貫いてR45で三陸に到る。三陸から
k9で三陸鉄道南リアス線に沿って綾里半島を走る、もっとも鉄道はほとんどトンネルで
見えないのだが。k9は海沿いに出たと思うとすぐに内陸に向かい、狭い山道を連続する
カーブで抜けて、養殖筏の浮かぶ湾を目指してカーブを繰り返し下り綾里に到る。三陸
鉄道に沿って峠を越え田浜に抜け、しばらく海沿いを走り再び峠を越え蛸の裏に出る。
蛸の裏から尾崎岬に向かうが、キャンプ場から先は未舗装の上、細い地道で木が繁り
何も見えない。苦労して元のk9に戻り少し走ると雨が、道端に停止し雨具を着用、ついに
雨に捕まってしまった。大船渡湾に沿って北上し大船渡に到りR45に合流して陸前高田に
向かう、末崎半島や広田半島は来年に巡ることにする(よもや来年が無いとは思いもしない)。
雨の中を陸前高田駅に到達、駅の駐輪場で今後のコースを検討し気仙沼も来年にして
一関で宿泊することにした。市内で給油後R343を内陸に向かい、すぐに北上山地に入る。
交通量の少ない深い山道をひたすら西に向かい直進する、雨さえ降っていなければ快適
コース、ループ橋を渡りトンネルで笹ノ田峠をパスし、摺沢に到る。摺沢で国道は北上
して別れて行き、コースはk19に乗り換え大船渡線に沿ってさらに西進。猊鼻渓に寄るが
雨で見物はパス、一関に直行する。駅前のホテルに宿泊手続きして、駅に出かけ食料を
調達しビールを飲みながら雨に濡れた衣服や装備の手入をし、明日からのコースの検討を
する。
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