詩・週末の選択

2017-03-16 10:05:44 | 
       週末の選択

  
  海底の藻にからまったまま
  磯に打ち上げられた魚よ
  
  千畳敷に叩きつけられた波は
  怒号となって飛散している
  聞く耳を持たぬ おまえ
  断崖でハマギクはふるえている
  花は瞬間 おまえを見たであろうか
  
  まだ半年も経っていない  
  畳を入れ替えたばかりの部屋を出て
  二度目の選択で
  ついに死を完結した おまえ
  おまえは ツチノコじゃなかったのかい

  何もないことのほうがしあわせ
  そっちばかり向いていたあんたには
  どんな言葉も無力だった

  光がつくった闇
  闇から闇へ 
  つんのめっていった孤独は
  深海のオブジェに跳んだ

  みたび戻ってくることはなった
  そのまま藻にくるまれて
  海底のツチノコでよかった
  
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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なぜ書くのだろう (ズー)
2017-03-16 12:55:40
孤独をつんのめらせない為に、詩を書いている、のでしょうか?

昼休みです、こっそりPCを覗いてしまいました・・・・
人も心も、こっそり覗けたらいいのに。
返信する
どうしてかなあ? (tefutefu)
2017-03-16 14:44:59
自分を追い込むために書いていると思う。サディスティックだなあ。人も心も覗かないで想像で留めておいたほうが安全かもしれない。
返信する

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