54のパラレルワールド

Photon's parallel world~光子の世界はパラレルだ。

「われはロボット」アイザック・アシモフ

2006年04月27日 | 読書感想文
アシモフの最高傑作、ということで読んでみました。
映画「アイ,ロボット」の原作。

われはロボットアイザック・アシモフ ※原題は「I, ROBOT」

ロボット工学三原則
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない
第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない
第三条 ロボットは自己を守らなければならない


このロボット工学三原則をめぐる人間とロボットとの格闘劇。短編集なのでさっくり読みやすい。

いろいろなロボットが登場する中で最もおもしろかったのが、神を信じるロボット、キューティ。
キューティは自分が人間に作られたのではなく、神に作られたと考える。なぜなら、ロボットはあらゆる点で人間より優れていて、いかなる生物もそれ自体より優れた生物を創造することができないから。
それでキューティの扱いに困るのだが、実際はロボット工学三原則に従って動いているので人間には何の危害もない、、というオチ。

ロボット三原則は絶対に守られなければならないが、それぞれの条項が重なる場合にジレンマが起こってくる。
たとえば、微量の放射線のある環境で人間がはたらいていると、ロボットは人間をそこから隔離しようとする。人間に危険があると判断したら第一条に従って助けなければならないから。
しかし多少の危険を伴う仕事をしなければならないので人間は働かせろと命令する。
ここで第一条と第二条がぶつかってジレンマが生じる。

基本的には第一条が最優先されるのだが、さまざまな状況におけるジレンマのアイデアがおもしろい。
ロボットは単純で融通が利かないというのがわかる。
そんなロボットのジレンマを解決しようと人間たちが四苦八苦していく。

人間はもっと複雑。。

今日のヘビーローテーションはJOURNEYの「ALL THE WAY」です。アルバム「Arrival」より。
まる音スーパーデラックス(テレビ北海道の洋楽を紹介する番組)で「ALL THE WAY」を聴いたときにすげーと思った曲。
バラードではJOURNEYを超えるバンドはないんじゃないか、と思う。
有名なのは「OPEN ARMS」。マライア・キャリーが歌っているのも有名だけど、オリジナルはJOURNEY。映画「海猿」の主題歌にもなっていて、それを記念にベスト「オープン・アームズ~グレイテスト・ヒッツ」もある。
ギターとキーボードがなんとも気持ちがいいよ。スティーヴのヴォーカルも最高。


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2 コメント

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Unknown (ぽお)
2006-04-27 22:01:57
『人体に影響がある』レベルになったらロボットは作業を中止させると思う。



というよりそんなところに配置されるロボットが一般地域と同じ放射線レベル感知なわけないと思うし



うん
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課題は尽きず (過不足なし)
2006-04-28 06:01:40
ロボット三原則 いろんな道に通じるのです。



傷つけても 傷ついても いけないのです。



過不足なくのロボット いないかなぁ。



後遺症なく  さしさわりなく さわやかに

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