菅首相、浜岡原発突然の停止要請？？？

　菅首相が昨日、浜岡原子力発電所の停止を中電に突然要請しました

　福島第一原発の事故以来、東海沖地震を心配する人々から不安の声が高まり、「浜岡原発をとめろ！！」という機運になっていましたので、まあそれに乗ったパフォーマンスが成立したわけです。

　しかし、問題は止めればいいということではありません。じいちゃんは基本的には原発はなくすべきだと思ってますが、やることが性急すぎます

　だって、浜岡原発を一機止めれば１００万キロワット以上の電力が無くなるんですよ・・・。

　昨年じいちゃんが撮影に行った今年の秋から稼働する中電の「メガソーラーたけとよ」は、原子炉が１～２機できる面積にずら～と太陽光パネルが並んでいるんですが、７５００キロワットしか発電できないんです。わずか、１００分の１以下・・それも昼間だけです。

　風力や太陽光といった自然エネルギーは、安定性が悪いので電力供給の中心（私たちが現在の生活を続けようとすれば）にはならないのです。

　だったら火力にするの？？？　水力にするの？？？という話になるんですが、火力は化石エネルギーがないとだめだし、水力はダムがないとだめだし・・・ということになります

　じゃあ、火山国の日本だから地熱発電？？？　　海に囲まれた国だから波力発電？？？　　ゴミを一杯出す国だからバイオマス発電やゴミを利用した火力発電？？？　

　いろいろ考えられますが、今は原子力行政に頼ってしまったツケが回ってきて、すぐにこうした発電所を作る能力が日本にはありません

　菅さんよ～。原発止めるのはいいけど、きちんと対策とってからにしてくれよ～。

　電気のない生活なんてヤダよ～。

　原発の安全対策は、今回の福島第一原発をよく分析して、炉心冷却用の非常電源は海抜３０メートル以上のところに設置し、そこからの送電線は地中３０メートル以下に埋設し、冷却ポンプは原子炉の最上部に置くなどなどをしっかり考え、電力会社に義務付けて、世界に誇れる原子力発電所の安全性を確保するということを議論し、作り上げてほしい

　福島は今も大変だし、これからも大変だけど、その教訓をいかしてこそ新しい日本のエネルギー対策が生まれてくると思うんです。

　ただし、こうした対策の陰で利権をむさぼろうとする輩が必ず出てくるので、その対策も忘れずにしてほしい

　福島原発の利権で、ワイワイ・ウハウハしてた奴はいまどうしているんでしょう？？？？