チルソクの夏は永遠だ

新年度初日は雨だった。

最近、ほとんど外に出ないので街の様子もわからないが、
ニュースでは、都庁の入社式の様子を伝えている。
ネットで小池知事が訓示をし、
各人が自分のパソコンで聞いていた。

新型コロナの厳戒体制だというメッセージだろう。

妻からラインが来た。
佐々部清監督(62歳)が亡くなったと、、
今朝の中日新聞に載っていたそうだ。

びっくりした。

私の尊敬する大好きな監督。

陽の当たらないところで生きる人間描写や
誰もが迎える老いや死と向き合う作品など
心を動かされるものばかりだ。

特に印象に残っているのは、
初期の作品で「チルソクの夏」。

登場する高校生の時代背景が、
私の生きた時代と重なることもあるが、
どこか懐かしく、
大人になるにつれ置き忘れたものを
思い起こさせてくれた。

3年前、「八重子のハミング」の舞台挨拶で名古屋にいらした時
とても気さくで温かい人柄を感じたことを
今でもはっきりと覚えている。

これからの作品も、楽しみにしていたが、
本当に残念だ。

心よりご冥福をお祈りしたい。

合掌