何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

抗う力と共に生きる力を!

2018-09-08 12:50:39 | ニュース
このブログを始めて三年半になるが、何度「また被災地という場所ができてしまった」と書いてきただろうか。
最近ではその頻度が高まり、一つの被災地の復興どころか復旧すらできていない間に、次の被災地ができてしまう。

また、被災地という場所ができてしまった。

<北海道震度7 主要活断層帯を刺激する恐れも> 毎日新聞2018年9月7日 08時00分より一部引用
政府の地震調査委員会は6日、臨時会合を開き、北海道厚真町で震度7を観測した地震は、震源の西約10キロにある主要活断層帯「石狩低地東縁断層帯」で発生したものではないとの見解をまとめた。別の断層が最長で南北約30キロにわたってずれ動いたとみられるという。今回の地震が同断層帯の地震を引き起こす可能性も否定できないとして、警戒を呼びかけている。

度重なる災害に心折れながらも、いつもなら「被害が少ないこと」「一刻も早い復旧を祈る」という言葉を記すのだが、今週は地震や豪雨の傷痕が癒えぬ地域を又も台風が襲ったことや、最近個人的に縁があった北海道が地震に襲われたことで、沈み込むようなしんどさを感じてもいた。
だが、それだけでも、無かった。

世代的なものもあるのだろうが、友人や同僚のなかには、社会で頭一つ抜け出し上のポジションに立つ人間が出始めている。
その中には、「このヒラメが!!!」と思うような人間も多いが、もちろん仕事がデキるだけでなく誠実で配慮が行き届いた立派な人も、いる。
そんな、私が立派だと思える人達が、この夏何人も、倒れた。

一人は、私より若くしてくも膜下出血で倒れ帰らぬ人となってしまい、もう一人は同じくも膜下出血で倒れ一月たった今も意識は戻ったものの記憶も曖昧で体の移動が難しい。
そして、今週頭には、信頼していた同僚が突然、あまりにも突然職場を去ることになり、
今週末には、幼馴染のなかで一番の出世頭が、泣きながら相談をしてきた。
あの、真面目で誠実で、知力も体力もあり、今まで少々のことで弱音を吐かなかった人が、嗚咽をもらす姿に、涙がでた。

悔しくて、涙が出た。

私からすれば、まともな人ばかりが、心身疲れ果て、戦列を離れてしまうことになっているように見える。

地殻変動は世界規模で起っているし、気候変動の異常は世界規模で生じている。

過去最高の暑さも台風も、地震も、もはやどうしようもないことかもしれないが、人が壊れてしまえば、その国は本当の意味で、亡びる。
人を痛めつけるような人間ばかりが蔓延れば、その国は、やがて亡びる。
眠れないまま夜が明け、目に飛び込んできたニュースがある。


<北海道地震 続く余震 施設復旧急ピッチ 農家の汗 無にできぬ 「集荷再開 早く」 北海道厚真町> 日本農業新聞 9/8(土) 7:07配信
北海道地震で甚大な被害が発生している厚真町で7日、農業施設の復旧が始まった。JAとまこまい広域厚真支所管内の集出荷貯蔵施設では、コンテナで保管していたジャガイモや小麦などが散乱。余震が続く中、JA職員らはコンテナの撤去などを急ピッチで進めた。(川崎勇)

https://www.agrinews.co.jp/p45119.html

本来なら写真を掲載することは許されないのだろうが、この写真は、黙って出来る限りのことに取り組んむ姿を映し出しているように感られ、どうしても記録しておきたかった。

自分に、何ができるのか、分からない。
ただ、社会の歯車、いや大車輪となれる人を支えることができるよう、心をこめて応援していきたいと、思えた今日の朝である。