何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

号外 春来る 追記アリ

2017-01-27 15:57:30 | ニュース
不来方のお城の草に寝ころびて 空にすわれし十五の心

今年の選抜出場校が発表された。
岩手県代表として初出場となる「不来方高校」が、あの石川啄木の歌に縁のある学校か否かは分からないが、選抜にはほろ苦い、いや苦々しい思い出がある私としては、白球にかける十五の心、白球にかける若者の心を踏みにじるような選出方法だけは許しがたいと思っている。
そのあたりの憤怒を書くつもりは、もう今となってはないが、ちょうど「瞳に映るもの」の追記にも書いた新年早々の失態とこのニュースに関係があるため、私的に号外とした。

選出された球児の健闘を心より祈りながら、また後ほど。

23:45分追記
<号外 春来る>1月27日 15:57:30配信は、仕事の合間に速報的に書いたため、少し語弊があったのではないかと心配している。
せっかく部員10人ながら秋の県大会で準優勝した実績をかわれて出場が決定している不来方高校の快挙に、過去の自分の苦い思い出を並べて書いてしまったことを、申し訳なく思っている。

<21世紀枠 少人数で頑張る野球部にメッセージ 部員10人の不来方を選出> デイリースポーツ 1/27(金) 17:29配信より一部引用
第89回選抜高校野球大会(3月19日から12日間、甲子園球場)の出場32校を決める選考委員会が27日、大阪市内で行われ、21世紀枠で中村(高知)、不来方(岩手)、多治見(岐阜)の3校が選出された。
不来方は選手10人ながらも昨秋、岩手大会で準優勝という実績を評価された。
21世紀枠特別選考委員長を務めた日本高野連・八田英二会長は「少人数で活動を続けている学校に、力強いメッセージを込めた」と力説。「大会2日前までに、ケガ人などが出て出場できる部員が8人になった場合は、補欠校に差し替えられる。試合中もケガ人が2人出れば没収試合になる。そういうリスクを覚悟の上で、不来方を選んだ」という。
高野連の全国硬式野球部加盟校数は、2005年の4253校をピークに減少。16年は4014校だった。少子化など生徒数減少による高校の統廃合も進み、少人数で部活動をする高校も多い。不来方の選出は、似たような状況下で野球を続ける高校にも「頑張れば甲子園に出られる」という夢を託しているという。


過去の選抜の代表校決定に不満と不信があるため、毎回 選出理由に注目している自分ではあるが、この「少人数で活動を続けている学校に、力強いメッセージ’’頑張れば甲子園に出られる’’を込めた」という理由には大いに賛同するものである。
勿論 甲子園はすべての球児の憧れであり、そこでの活躍はプロへの道を開くため、選手本人だけでなく学校や関係者が血眼になるのは理解できるが、高校生がプレーする甲子園はやはり学びの場でもあって欲しい。
そのような点からみると、不来方高校は少人数というだけでなく、被災県の学校であり、冬には練習もままならない環境のなか努力を重ねてきたという姿勢に学ぶところは多く、それだけに多くの球児に希望を与えると思うので、
不来方高校の健闘を心より祈っている。

今日惜しくも出場を逃した選手たちは、明日には夏を目指し気持ちも新たに練習を始めることだだろう。
甲子園は出場できれば勿論それに越したことはないが、出場が叶わなくとも、甲子園を目指して努力する日々にこそ意味があるのだと思うのは、過去の不満や不信をしっかり乗り越え、選手としては叶わなかった甲子園に、指導者として出場している元球児を知っているからだ。

甲子園は、青春をすべてかけるに値する場だと思っている。
すべての球児が悔いのない野球道を歩むことを願っている。

つづく





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