生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震83

2011年04月13日 22時47分52秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月13日-4
福島原発と東北地方太平洋沖地震83


 毎日新聞2011年4月13日 10時23分 更新:4月13日 12時59分、「福島第1原発:4号機プール、再び水温上昇」によれば、建屋が爆発した福島第一原発4号機で、燃料集合体が1331体ある

  「プールの水を遠隔操作で採取した結果、水温が爆発前日の84度を上回る90度と判明。プールの約6メートル上空で通常の10万倍以上の放射線量が計測された。〔略〕通常は普段着で歩くことができる同0.0001ミリシーベルトという。〔略〕
  高線量の原因について、東電は「プール内の燃料の損傷か、圧力容器内の物質が出た可能性などが考えられる」と推測し、放射性物質の成分を分析している。〔略〕

  プールへの冷却水を増やすと、放射性物質に汚染された水があふれるというジレンマに直面し、注水量は蒸発分の補充にとどまる。〔略〕」
http://mainichi.jp/select/today/news/20110413k0000e040019000c.html

 ところで、毎日jpの、

福島原発 図説集
http://mainichi.jp/select/jiken/graph/genpatsu_zusetsu/index.html

は便利。





 また、下記も見よ。
http://wakachiai.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-354c.html


福島原発と東北地方太平洋沖地震82

2011年04月13日 11時22分35秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月13日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震82

 2011年4月13日の朝日新聞2面(ここ某所では夕刊は無い)によれば、政府や東京電力は、原子炉に通じる配管を外部に引いて、水を循環させての炉心冷却システムをつくる検討を始めたとのこと。
 炉内の温度は、

  1号機  200度台
  2号機  100度超
  3号機  100度超

とのこと。
 冷却するために、現在、

  「1~3号機の圧力容器内には毎時6000~7500リットルの真水を注入している」(「6千」を「6000」に改変した)

とのこと。

  「地震や津波で配管やボンプが破壊されていることが予想される。〔略〕格納容器下部で毎時10シーベルトを超える場所もあり、作業員が近づけず作業は容易ではない」

と書かれている。

 汚染水が出ないようにするには、水循環型で冷やすことだが、配管などが破損していることが考えられるわけだ。小出裕章氏がすでに提案していたように、外部に循環型冷却システムを組み込むことがよい。

 この外部循環型冷却システムに関連すると思うことが、下記のように言われている。(なお、これの掲載頁は菊池誠氏の家頁で、菊池誠氏は理屈をこねるのがなかなかうまいと思う。ひとつの特徴は、微妙にうまく論点をすり替えたりするところである。ニセ科学[なるもの]叩きについては、経験的テストを重視しない点では、地球温暖化論擁護と同様に、反科学的である。)

  「25. 西田一成 ? April 7, 2011 @08:48:00
菊池さんの見識の狭さに少し怖さを覚えました。
〔略〕
対案というか実は当初13日の時点で循環冷却方式による
外部冷却装置の打診が長崎大学の方からありました。
全溶媒冷却パネル方式の冷却装置で総チタン製、1ユニット5tと
比較的軽い装置でパイプ型より軽量であるという利点と
冷却性能も優れるというものだそうです。
そもそも、電力が落ちても循環する構造に設計してたそうですが、なぜかそういった機関が無くなっているもしくは全く
機能しなくなっていて不思議で仕方がないと言われていました。

〔略〕

原口元総務大臣のツイッターでも「もっと早くこの循環方式に
GOを出していれば被害は小さくて済んだだろう」とおっしゃっています。」
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1302095125

 少し検索したが、残念ながら、原口一博氏がツイッターで「もっと早くこの循環方式にGOを出していれば被害は小さくて済んだだろう」といったことは、3月20日のツイッターにあるのかもしれないが、どうやったら行き当たるのだろうか。確認できなかった。
 Google検索の結果の文には、

  「2011年4月7日 ... kharaguchi 原口 一博おはようございます。今日は、これから勉強会で佐賀大学元学長の上原春男先生をお招きして原子力発電所の危機にどのように .... 3/13に政府に呼ばれて外部冷却装置による冷却案を提出。 この手法をとっていれば初期段階で水素爆発などのリスクも無かった可能性が出てきました。 ... 恐らく過去の経緯から東京電力が長崎大学関係者からの支援は受けないとして拒否した可能性があります。」

とか、

  「2011年4月11日 ... kharaguchi 原口 一博ドイツ放射線防護協会が発表した「日本における放射線リスク最小化のための提言」(3月20日)の ... 3/13に政府に呼ばれて外部冷却装置による冷却案を提出。 この手法をとっていれば初期段階で水素爆発などのリスク」

が出てくる。

  「 民放も、昨日の池上彰さんの原子力行政についての解説やテレビタックルの議論(※)が放映されたところを見ても、ちょっと変わってきたのか。

  ※ 上原春男氏設計の外付冷却装置の採用について青山繁晴氏が原口一博議員に語気鋭くせまっていた。原口議員は東電の企業秘密が障害になっていることにも言及されていた。きっとテレビじゃ言えないことがもっとあるのだろう。

  (参考)上原元佐賀大学長 原子炉冷却方法を国に提案 (佐賀新聞)」
http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-e693.html


 上記の頁の「(参考)」からのリンクを辿ると、
2011年04月05日更新の佐賀新聞に、
  「上原元佐賀大学長 原子炉冷却方法を国に提案」
という記事あり。

  「放射性物質漏れを起こしている福島第1原発の原子炉の冷却方法について、元佐賀大学学長で海洋温度差発電研究者の上原春男氏(71)=佐賀市=が、外付けの新たなシステムを設けて冷却する方法を政府に提案した。福島原発の復水器設計に携わった経験から政府の要請を受け、事故発生直後から協議してきた。放射性物質の影響をできるだけ避けるために原子炉から離れた場所に熱交換器を設置し、海水を使って冷やす構想。伊万里市のメーカーで熱交換器1基が待機状態に入っている。 

 提案した冷却システムは、新たに熱交換器を設置し、原子炉内に新たな冷却用配管を延ばしポンプで循環させる。熱交換器内には別ルートで冷却用の海水を循環させて冷やす。原子炉から来た水と海水は混ざらない仕組みで、海水は海に戻すことができる。」

 〔略〕

  既に海洋温度差発電メーカー「ゼネシス」の伊万里工場では、冷却能力が高い「全溶接型プレート式熱交換器」1基が現地輸送に向けて待機状態に入っている。上原氏は「1基でも設置できれば、海洋汚染の度合いは軽減でき、原子炉を安定的に冷却する仕組みづくりの足がかりにもなる」という。1~3号機への設置を想定して、政府から要請があれば、追加生産に入る緊急態勢も取っている。」
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1865228.article.html


福島原発と東北地方太平洋沖地震81

2011年04月13日 10時00分54秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月13日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震81

 鬼蜘蛛おばさんの疑問箱
http://onigumo.kitaguni.tv/

が薦めているように、
岩上安身氏がたずねる小出裕章さんの話
(2011年4月10日、82:59)
http://www.ustream.tv/recorded/13897618

は、ぜひ聴いてほしい。

 なお、岩上安身氏は、
  「2010年4月30日 日本学術会議 公開シンポジウム「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)問題の検証と今後の科学の課題」全記録」
http://iwakamiyasumi.com/archives/5299

として、テープ起こししたものを公開している人であった。

 また、
  「原子力発電所の運転中止を呼び掛ける市民集会やデモが2011年4月10日、全国各地で行〔な〕われた。」
http://www.j-cast.com/2011/04/11092726.html


福島原発と東北地方太平洋沖地震80

2011年04月12日 22時38分27秒 | 生命生物生活哲学
2012年4月12日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震80

 今朝のテレビで、(途中から見たので)何かがチェルノブイリ級だと司会者が言っていた。
 今日、2012年4月12日の朝日新聞朝刊2頁に、SPEEDIによる外部被曝の積算線量の試算(3月12日午前6時~4月6日午前0時まで積算値)
http://www.asahi.com/photonews/gallery/infographics3/0412_radiation-simulation.html
の図と、
2012年3月11日までの推定積算線量の分布図
http://www.asahi.com/photonews/gallery/infographics3/0412_radiation-simulation2.html
が載っている。それを指して、チェルノブイリ級だと言ったのかなと思った。
 
 ところでしかし、「2012年3月11日まで」とは、地震発生日からの1年間に浴びる累積線量ということらしい。
 地上高さのどの地点で測ったものの積算線量なのだろうか。福島県の小中学校での放射線量は、地上1mと地上1cmで測っているらしい。また、他の高さから測った場合は、地上1mでの高さの被曝量に推定し直したりしているらしい。
 物理のことはまったく知らない素人考えなのだが、被曝源は、空中に滞留している微小粒子として存在する放射性物質(これは雨が降れば地面にかなり降下するだろう)と土壌表面と地中以下に存在する放射性物質であろう。

 問題は内部被曝である。大部分の放射性物質は、水素爆発した、1号機での3月12日と3号機での3月14日に、拡散したであろう。

 なお、YOMIURI ONLINE:
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T01005.htm
によれば、「水素爆発は想定外の事態だった…保安院認める」という記事で、

  「保安院側は「設計上は格納容器から水素が漏れないようになっている。国の安全審査でも、漏れてしまったらどうするかという設計上の手当てはされていない」と認めた。」

とある。

 
 NHKニュース4月12日 14時0分「原発事故評価 最悪のレベル7に」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html
によれば、

  「経済産業省の原子力安全・保安院は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、これまでの「レベル5」から最悪の「レベル7」に引き上げることを発表しました。〔略〕福島第一原発事故の放射性物質の放出量は、チェルノブイリ事故の1割前後としています。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

  「原子力安全・保安院と国の原子力安全委員会は、12日午前11時半前から合同で記者会見を行い、〔略〕福島第一原発での事故で外部に放出された放射性物質の量は、放射性のヨウ素131とセシウム137を合わせて、原子力安全・保安院の試算では37京ベクレルに、原子力安全委員会の試算では63京ベクレルに当たると推定され、いずれも『レベル7』に相当するとしています。〔略〕福島第一原発事故の放射性物質の放出量は、現時点では、520京ベクレルを放出したチェルノブイリ事故の1割前後だとしています。記者会見した原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「チェルノブイリでは急性の大量被ばくで亡くなった人が29人いるが、福島第一原発の事故ではいない。〔略〕」と説明しました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

  「放射性物質の放出量について、「周辺の放射線量が先月15日から16日にかけて急速に立ち上がっている。15日の午前6時に福島第一原発の2号機の格納容器につながる圧力抑制室=サプレッションプールで異常があった」と述べ、今回の放出量の多くは、この2日間に放出されたという認識を示しました。〔略〕今回の評価は、あくまで現時点のものだとしたうえで、「今後、海に放出された放射性物質なども評価する必要がある」としています。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

とある。
 これは、これは1号機から3号機までの全体の規模で評価した結果だということである。レベル7の基準とは、

  「「ヨウ素131換算で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」という、レベル7の評価を満たすことが明らかになった。」
http://slashdot.jp/articles/11/04/12/0813247.shtml

とのことで、「ヨウ素131換算で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」ということらしい。

 
  原子力安全委員会の試算   63京ベクレル
  原子力安全・保安院の試算  37京ベクレル
  チェルノブイリ事故     520京ベクレル
  国際評価尺度(INES)水準7 数万テラベクレル以上(=数京ベクレル以上)

と表化しておこう。テラとは兆なので、数万兆ベクレルとは、数京ベクレルか?
 放射性ヨウ素131とセシウム137以外は、どうなのだろう?

 
 asahi.com
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104110613.html
によれば、
 資源エネルギー庁は、2011年3月30日発行の「エネロジー」という広報誌に、
  「福島第一原発から半径20キロ圏の避難指示区域に住む女性が「原子力がなくなってしまっては働く場もなくなるので困る」と発言。「今はむしろ(原発の)信頼は増している」との声を載せた。」

とのこと。

 毎日jp によれば、

  「原子力委員長、推進政策は変えず
 
   内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長は12日の定例会後、〔略〕「絶えずリスクを下げる努力をしながら(推進する)政策を進めていく」と述べた。」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20110412k0000e040083000c.html

とのこと。


福島原発と東北地方太平洋沖地震79

2011年04月11日 21時38分39秒 | 生命生物生活哲学
2010年4月11日-6
福島原発と東北地方太平洋沖地震79


 金子勝氏のtwitter
http://twitter.com/masaru_kaneko
から知った。

 北海道新聞(03/17 10:55)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/278915.html
によれば、

  「日本経団連の米倉弘昌会長は16日、東京都内で記者団に対し、福島第1原発の事故について「千年に1度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」と述べ」

たとのこと。

 日本経団連の米倉弘昌会長は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の単独インタビューに応じて、福島第一原発事故関連では次のように答えている。

  「WSJ:当局への不信が国民にみられる。東電の責任問題、情報公開問題はどうか?

   米倉氏:〔略〕東電自体が被災者だ。従業員が津波に流され、機器も津波に流されているところがある。そういったなかで一生懸命努力をしている。〔略〕」
http://jp.wsj.com/index.php/Japan/Companies/node_217459

 東電の責任問題と情報公開問題について聞かれているのに、答えていない。

 
  「WSJ:東電は甘かった?

   米倉氏:甘かったということは絶対にない。要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき設計されているはずだ。恐らく、それよりも何十倍の安全ファクターを入れてやっている。東電は全然、甘くはない。」
http://jp.wsj.com/index.php/Japan/Companies/node_217459

 日本経団連会長は、この程度の認識である。甘くなかったのなら、なぜ、陸と海への放射能汚染や大規模停電という事態になったのか? それとも国の甘い基準採用の責任だというのか? 何十倍の安全ファクターを入れてやっていてもダメだったのか?

 円高に関連して、

  「資本主義の発展は、高い倫理観がベースにある。これがなければ資本主義はうまく回転しない。」
http://jp.wsj.com/index.php/Japan/Companies/node_217459

と、答えている。この人の高い倫理観の具体的内容、とりわけ福島原発事故についてはどのようなものなのか?


福島原発と東北地方太平洋沖地震78

2011年04月11日 21時08分54秒 | 生命生物生活哲学
2010年4月11日-5
福島原発と東北地方太平洋沖地震78

  「1号機のタービン建屋の溜まり水に、塩素38という短命の放射性核種があることにはあまり関心が注がれていない。この論文は、この物質の存在が深刻な問題、つまり、意図しない連鎖反応が1回か複数回起こっている(技術的には、「意図しない再臨界」といえる)ことの証拠になっているかどうかを検証する。」(アージュン・マキジャーニ博士による解説文、の和訳)
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/is-unintended-recricality-ocurring.html

という論文がある。
 原文は、

F. Dalnoki-Veress with an introduction by Arjun Makhijani Updated April 9, 2011. What Caused the High Cl-38 Radioactivity in the Fukushima Daiichi Reactor.
http://www.japanfocus.org/-Arjun-Makhijani/3509

で、和訳もそこからpdf形式で入手できる。

福島原発と東北地方太平洋沖地震77

2011年04月11日 20時49分31秒 | 生命生物生活哲学
2010年4月11日-4
福島原発と東北地方太平洋沖地震77

 2010年4月11日のテレビ朝日系列の「ビートたけしのTVタックル 3時間スペシャル」には、原子力委員会委員を務めている人も出席していた。

 「原子力安全・保安院」という名称に「・」を入れよと言った人がいて、そうなったとか。それは核テロ対策のためらしい。
 原子力安全・保安院長の寺坂信昭氏が姿を見せないことを、武田邦彦氏が先日のテレビで言及していた。「ビートたけしのTVタックル」では、共産党議員の質問に答えている姿を見ることができた。


http://www.meti.go.jp/intro/data/kanbu_ichiranj.html
には、西山審議官の名前は無かった。検索すると、原発事故後に急遽「原子力安全保安院」担当になったらしい。たとえば、
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65699100.html#

 同所ブログによれば、

  「3月13日被災3日目の原子力安全保安院の会見の冒頭で、西山氏は以下のように述べている。

   西山「今回の地震のことに鑑みまして、この原子力安全保安院の担当に成りました大臣官房審議官の西山と申します。よろしくお願い致します。」

  実は、同日13日早朝の会見では別の人間、根井寿規氏(原子力安全保安院審議官(原子力安全担当、核燃料サイクル担当))が会見を仕切っていた。」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65699100.html#

とある。
 確かに、先の「経済産業省について > 幹部 > 幹部一覧」の頁には、根井寿規氏の名前がある。
 今日の「ビートたけしのTVタックル」では、福岡政行白鴎大学教授が、記者会見担当審議官の交代に触れて、更迭したのではないか、と言っていた。他の出演者は、それは、技術系の審議官は知っているから、聞かれれば答えるので、わからないと答えられる事務系の審議官に変わったのだという見方をしていた。

 原口一博衆議院議員は、原子炉には機密事項があることを述べていた。


福島原発と東北地方太平洋沖地震76

2011年04月11日 13時57分48秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月11日-3
福島原発と東北地方太平洋沖地震76

  「原発 憲法23条違反が多くの人を危険にする」
http://takedanet.com/2011/04/post_eeab.html

と題した記事で、武田邦彦氏は、

  「日本の学者の大半が「御用学者」にならざるを得ないのが現状で、学問の危機を目にしても行動ができない。」

と言い、その理由は、

  「すこしでも政府にたてつけば、来年から研究費がなくなる」

だと言う。
 また、

  「何が学問の危機なのか? 
   それは、憲法が定める「学問の自由」が公的に犯され、「憲法違反した学者(日本気象学会長)が逮捕されない」という事実が発生したからだ。」

と述べている。

 2009年5月下旬の、
日本気象学会2009年度春季大会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj/others/AM/Y09/S2009top.html

では、槌田敦氏の発表申込みが却下された。
 大会では、「地球温暖化に関する科学的根拠の解明と脆弱性評価のさらなる連携に向けて」というシンポジウムがあったのだから、むしろ、反対論者の槌田敦氏をシンポジウムに呼ぶべきだったと思う。論点が明確になることが期待され、場合によっては、槌田敦氏の主張は誤りだと聴衆は判断するかもしれなかったのだから。
 地球温暖化脅威論で研究費がつく。狭い専門分野が異なれば、怪しいとか間違っていると思っていても、広くは同じ分野の他の研究者に研究費がつくのを、わざわざ邪魔することは(道義的に?)しないだろう。
 
 このことに関連して、訴訟が起こされている。下記参照。

 「日本気象学会」を科学論争を封殺した行為で提訴
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/index.htm

 東大IR3S『地球温暖化懐疑論批判』名誉毀損訴訟
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/index.htm

 Climategate事件と日本の報道機関の無能
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/index.htm


福島原発と東北地方太平洋沖地震75

2011年04月11日 13時14分20秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月11日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震75


 2011年4月11日12時過ぎ、HTBテレビ「ワイド!スクランブル」によると、石原慎太郎都知事は、一回だけの有楽町での街頭演説で、

  「自動販売機がなんでいるんですか?」

と言っていた。
 24時間稼働しているから、それは原発1~2機分に相当する、というようなことを言っていた。
 また、パチンコ屋(450万キロワット)や自動販売機(450万キロワット)をあわせて、1000万キロワット近いのだという。で、「つましく」生活するべきだと、言う。

 このような方向には賛成する。あまりにも複雑怪奇な社会であることも含めて、簡素なエネルギー消費生活をし、豊かな文化生活をめざそう。
 ところで、韓国ではパチンコは廃止したらしい(台湾もらしい)。それについての新書がある。若宮健、『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(祥伝社新書226)。

 石原氏は一方、「原発を全面的に肯定するわけではない」と言いつつ、

  「これから技術を改良して、できれば原発を安全に運用する努力をすべき」

と言う。確かに原発をただちに廃止するというのは、世界中混乱するかもしれないし、その意味では<現実的ではない>かもしれない。しかしまた、原発については、<今、そこにある危険>であることには変わりない。核分裂連鎖反応は条件次第で爆発的状態になり、それを抑えつつエネルギーを取り出すのだから、原理的に制御困難である。人的過誤はゼロにはできない。多重防護は働かなかった。地震もますます活発にかつ大規模になるかもしれない。したがて、原発を安全に運用するとは、空想の類いである。
 安全工学や危険管理学とはなんだったのだろうか。

 テレビで猪瀬副知事は、地球温暖化ガス25%削減のことに触れていた。
 エネルギー消費を少なくすることは、必要である。化石燃料は数十年で無くなるかもしれない。
 しかし、その前に原発事故で、日本の土地と海が汚染されたのでは、また人々の健康状態が悪化するとか、遺伝システムに関わるDNA物質(システムからみれば、パラメータの一部)が一部の人々で変化したのでは、こちらの方が問題であると思う。
 地球温暖化は当たるかどうかもわからない、数十年先の話である。IPCC報告での被害予測の一部は誤りであることが判明した。また、はたしてクライメートゲート事件でのデータ捏造疑惑はどうなったのか。(公開しないという条件で気温データが渡されたといった外交問題も絡んでいるようだが、)気温データは公開されたのか?
 
 他方、核分裂型の原子炉運転は、危険が予想されてきたし、現実に事故が起きた。核分裂型の原発は、<今、そこにある危険>である。また、原発を廃止すれば、節電せざるを得ないし、結果として、異常気象の沈静化の方向に働くかもしれない。なお、日本北部は、(気温だけをとりあげればだが)温暖化したほうが利益のほうが大きいだろう。日本南部で、温暖化しないほうがよいのなら、日本での南北問題である。中央省庁的発想も問題である。
 
 なお、石原都知事は(たとえば福島原発事故に関連して消防車派遣とかの)災害対応を行なった。また、田中康夫氏も身体不調のなか、災害支援を行なったと(ネット上で)伝えられる。敬意を表します。

 根本的には、経済システムも、人々みんなの心の平和と健康に役立つように、変革すべきである。


福島原発と東北地方太平洋沖地震74

2011年04月11日 01時43分10秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月11日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震74

 東京新聞2011年4月8日 朝刊によれば、政府と東京電力の事故対策統合本部は、福島第一原発の圧力容器と格納容器を、石棺ならぬ、水棺で継続的に冷却するという案を検討しているらしい。

  「水棺では、圧力容器と格納容器をともに燃料棒の高さ付近まで水で満たし、高い熱を持つ燃料棒を冷やす。燃料棒が破損して放射性物質が漏れるのを抑える狙いもある。熱で蒸発する水は外部から注入。燃料棒が冷めて取り出せるようになるまで、少なくとも数年は続けるとみられる。

 同本部は、現在1~3号機で進めている格納容器への窒素の注入が終わった後で、1号機から作業に入ることを検討している。」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040802000039.html



芸術の社会的役割

2011年04月09日 00時01分10秒 | 生命生物生活哲学
2011年4月9日-1
芸術の社会的役割

 北海道新聞2011年4月7日夕刊4頁の、武巴光裕氏は「芸術の説得」と題する欄記事で、ガルブレイスの

  「芸術家自身が芸術の社会的役割や経済との関係を自覚し、自分の仕事を単なる私的な世界に閉じ込めることなく、能動的かつ社会的に還元する意識を持つこと。もうひとつは、人間が芸術への欲求を公然と表現する社会的な条件をつくり、とりわけ芸術文化による生存権の確立を主張するべきだ」

という言葉を引用している。