生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震80

2011年04月12日 22時38分27秒 | 生命生物生活哲学
2012年4月12日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震80

 今朝のテレビで、(途中から見たので)何かがチェルノブイリ級だと司会者が言っていた。
 今日、2012年4月12日の朝日新聞朝刊2頁に、SPEEDIによる外部被曝の積算線量の試算(3月12日午前6時~4月6日午前0時まで積算値)
http://www.asahi.com/photonews/gallery/infographics3/0412_radiation-simulation.html
の図と、
2012年3月11日までの推定積算線量の分布図
http://www.asahi.com/photonews/gallery/infographics3/0412_radiation-simulation2.html
が載っている。それを指して、チェルノブイリ級だと言ったのかなと思った。
 
 ところでしかし、「2012年3月11日まで」とは、地震発生日からの1年間に浴びる累積線量ということらしい。
 地上高さのどの地点で測ったものの積算線量なのだろうか。福島県の小中学校での放射線量は、地上1mと地上1cmで測っているらしい。また、他の高さから測った場合は、地上1mでの高さの被曝量に推定し直したりしているらしい。
 物理のことはまったく知らない素人考えなのだが、被曝源は、空中に滞留している微小粒子として存在する放射性物質(これは雨が降れば地面にかなり降下するだろう)と土壌表面と地中以下に存在する放射性物質であろう。

 問題は内部被曝である。大部分の放射性物質は、水素爆発した、1号機での3月12日と3号機での3月14日に、拡散したであろう。

 なお、YOMIURI ONLINE:
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110408-OYT1T01005.htm
によれば、「水素爆発は想定外の事態だった…保安院認める」という記事で、

  「保安院側は「設計上は格納容器から水素が漏れないようになっている。国の安全審査でも、漏れてしまったらどうするかという設計上の手当てはされていない」と認めた。」

とある。

 
 NHKニュース4月12日 14時0分「原発事故評価 最悪のレベル7に」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html
によれば、

  「経済産業省の原子力安全・保安院は、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、これまでの「レベル5」から最悪の「レベル7」に引き上げることを発表しました。〔略〕福島第一原発事故の放射性物質の放出量は、チェルノブイリ事故の1割前後としています。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

  「原子力安全・保安院と国の原子力安全委員会は、12日午前11時半前から合同で記者会見を行い、〔略〕福島第一原発での事故で外部に放出された放射性物質の量は、放射性のヨウ素131とセシウム137を合わせて、原子力安全・保安院の試算では37京ベクレルに、原子力安全委員会の試算では63京ベクレルに当たると推定され、いずれも『レベル7』に相当するとしています。〔略〕福島第一原発事故の放射性物質の放出量は、現時点では、520京ベクレルを放出したチェルノブイリ事故の1割前後だとしています。記者会見した原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「チェルノブイリでは急性の大量被ばくで亡くなった人が29人いるが、福島第一原発の事故ではいない。〔略〕」と説明しました。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

  「放射性物質の放出量について、「周辺の放射線量が先月15日から16日にかけて急速に立ち上がっている。15日の午前6時に福島第一原発の2号機の格納容器につながる圧力抑制室=サプレッションプールで異常があった」と述べ、今回の放出量の多くは、この2日間に放出されたという認識を示しました。〔略〕今回の評価は、あくまで現時点のものだとしたうえで、「今後、海に放出された放射性物質なども評価する必要がある」としています。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015257561000.html

とある。
 これは、これは1号機から3号機までの全体の規模で評価した結果だということである。レベル7の基準とは、

  「「ヨウ素131換算で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」という、レベル7の評価を満たすことが明らかになった。」
http://slashdot.jp/articles/11/04/12/0813247.shtml

とのことで、「ヨウ素131換算で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出」ということらしい。

 
  原子力安全委員会の試算   63京ベクレル
  原子力安全・保安院の試算  37京ベクレル
  チェルノブイリ事故     520京ベクレル
  国際評価尺度(INES)水準7 数万テラベクレル以上(=数京ベクレル以上)

と表化しておこう。テラとは兆なので、数万兆ベクレルとは、数京ベクレルか?
 放射性ヨウ素131とセシウム137以外は、どうなのだろう?

 
 asahi.com
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104110613.html
によれば、
 資源エネルギー庁は、2011年3月30日発行の「エネロジー」という広報誌に、
  「福島第一原発から半径20キロ圏の避難指示区域に住む女性が「原子力がなくなってしまっては働く場もなくなるので困る」と発言。「今はむしろ(原発の)信頼は増している」との声を載せた。」

とのこと。

 毎日jp によれば、

  「原子力委員長、推進政策は変えず
 
   内閣府原子力委員会の近藤駿介委員長は12日の定例会後、〔略〕「絶えずリスクを下げる努力をしながら(推進する)政策を進めていく」と述べた。」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/nuclear/news/20110412k0000e040083000c.html

とのこと。